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2023.09.09
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 アウトドアではいろいろな調理器具をとっかえひっかえ使っているみみずですが、この前のキャンプでは25年ぶりくらいで日本の飯盒を使いました。
日本でよく売られている兵式飯盒は旧日本軍で使われていた飯盒とほぼ同じものらしいですが、みみずが使った飯盒は兵式飯盒の蓋にワイヤーの取っ手を付けてフライパンにも使えるように改良されたものです。
兵式飯盒はヨーロッパの軍隊の飯盒をモデルに米を炊きやすいようにアレンジされたもので、ヨーロッパの飯盒には普通についている蓋の取っ手は製造時の省力化のために省略されています。
蓋に取っ手が付いたモデルは旧軍が省略してしまった部分を独自に補ったものと言えるでしょう。
蓋に取っ手がついていないと軍手なしではアツアツの蓋を開けられないし、アツアツのご飯を蓋に盛って食べられないのが不満でした。
だからみみずは蓋に取っ手が付いたモデルしか買わないのです。




これがその飯盒。まだ新品。蓋の取っ手はヨーロッパの飯盒とは違ってくぼんだ側についています。正面についているループ状の物はベルトを通すための物。兵隊さんの背嚢に革のベルトで固定するのが本来の携行方法です。最近の飯盒では省略されたものもあります。




ツルがついているスタイルはたき火で吊るして使うのにぴったり。昔は登山でも使われていたようですが、ガスストーブなどで調理することが多い登山では使いにくく、鍋を重ねることができストーブのゴトクの上でも安定しやすいコッヘルにとってかわられたようです。




蓋に取っ手がついていれば蓋をフライパン代わりに使ったり蓋でお湯を沸かすなんてこともできます。ただ、日本の飯盒は蓋がヨーロッパの物に比べて浅いのでお湯を沸かすにはあまり便利ではありません。スウェーデン飯盒では蓋に深さがあるのでお湯を沸かすのにも不便はないのですが。すりきりで米3合という計量器としての機能にこだわったからこうなったのでしょうか。




中子がついていて、皿として使うのもいいし、外蓋を食器として使っている間に蓋として使うのもいいです。気圧が低い高地で中子を入れて炊飯すると内圧が高まり美味しく炊けるというのが通説ですが、みみずはその効果に疑問を持っています。だって、密閉性はなくスカスカですから。外蓋は取っ手がついていればアツアツのご飯も食べやすいです。




今回は新しいことにも挑戦しました。ネットで最近紹介されている水蒸気炊飯というもの。戦闘飯盒2型という自衛隊仕様の飯盒でやる方法として紹介されていますが、昔ながらの飯盒でもできるらしいのでやってみました。要は中子に米と水を入れ、本体にも水を入れて火にかけ水蒸気で米を炊いてしまおうというもの。蒸し米ですね。戦闘飯盒2型は中子が大きいらしいのですが、昔ながらの飯盒はすりきりで2合です。といで水を吸わせた米1合を入れると結構いっぱいです。とりあえず入るだけ中子に水を入れます。足りない水分は本体から登ってくる水蒸気で補充されるだろうと勝手に期待します。




本体にも水を入れ火にかけます。通常は沸騰してから10分ちょっとで炊けるのですが、水蒸気で間接的に加熱するという点を考慮して沸騰後20分くらい火にかけておきました。蒸し過ぎという事は聞いたことがないので大丈夫なはず。




そろそろ炊けたはず。失敗していたらどうしよう。




恐る恐る蓋を開けると… おお、ちゃんと炊けてる!予想通りちょっぴり中子から盛り上がってます。試しにつまんでみると、芯はないけどちょっと固め。もち米を蒸したおこわに近い炊き上がりです。固めのご飯が好きなみみずとしては不満はありません。









うーん、水蒸気炊飯、考えた人は天才ですね。米1合だけ炊くなら旧式の飯盒でも十分いけます。これは便利だ。今回のキャンプでは計2回水蒸気炊飯を行いました。




2日目の朝食(エサw)。前夜に2合の米を炊き、朝は残りのご飯に味噌汁とウィンナーを入れて雑炊ふうに。飯盒はコメをまとめて炊いたり煮るという調理には最適です。




食器洗いは歯ブラシで。登山者やバックパッカーがやる方法です。飯盒は本体が深いので底に焦げ付きができると洗いにくいのが欠点ですね。




アルコールストーブでも調理しました。スウェーデン飯盒ではストーブと風防がセットになっていて特に風防が圧倒的に使いやすく効果的ですが、日本の飯盒でも風防を作ってやれば効果的に調理ができます。今回は100円ショップで売っていた風防を使っていますが、これがサイズ的にもぴったりでした。安いのに使いやすくて便利です。




外蓋の使い方のバリエーション。テントの中で調理する時、普通に蓋をして炊飯すると蓋を伝って水分が垂れてきてテントの床を汚します。ですが、こうして逆さまに蓋をかぶせると蓋に着いた水蒸気はそのまま飯盒の中に落ちるので外に漏れにくくなります。中子を蓋にしても同じ効果が見込めます。外蓋の縁には小さな段があるので本体にピタッとはまります。スウェーデン飯盒ではこの段がもっと大きくはっきりしていて、このようなはめ方を意識して作っているのだと思われます。日本の飯盒でも明治時代の飯盒には蓋に段がついていませんので、昭和以降のモデルはやはりこのような使い方を考慮したのかもしれません。蓋の上に何かを乗せて同時に温めることも可能です。



 みみずは登山をしていた若いころは、冬山で雪を溶かして飲料水を作るのに飯盒を利用していました。
容積が大きくいっぺんに多くの水を作ることができて便利でした。
その後、スウェーデン飯盒を入手してからは日本の飯盒は使わなくなってしまいいつの間にか行方不明になってしまいました。
引っ越しの時に捨ててしまったかな?
ですが、改めて日本の飯盒を使ってみると悪くないですね。
特にスウェーデン飯盒にはない中子があって水蒸気炊飯ができるのが得点が高い。
欠点としては、スウェーデン飯盒もそうですが本体に深さがあって底を洗うのがやりにくいこと、アルミニウムの地が薄いので底がへこみやすいことでしょうか。
 へこみやすいという事については、使い方も大きいと思います。
飯盒の炊飯方法として、炊き上がったら逆さまにして蒸らし、その時に棒で底を叩くというのがあります。
誰が言い出したのか知りませんが、水蒸気で底についた米を落ちやすくし、余熱で焦げるのを防ぐのだそうです。
みみずはこれには効果がないと思っています。
たまにバカみたいに棒でバッコンバッコン底を叩きまくる人がいて、そうすると地が薄い飯盒は底がベコベコに歪んでしまいます。
角なんかつぶれてしまって容積が変わってしまったり、つぶれた部分の焦げが落とせなくなってしまった飯盒をいくつも見てきました。
そんなことをする必要なんてないですよね。
家庭の炊飯器をひっくり返したりしますか?w
みみずはそんなことしなくても普通に米が炊けています。
道具は大切に使いたいものですね。





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Last updated  2023.09.17 12:54:04
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