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作 中島かずき 演出 いのうえひでのり
藤原竜也 永作博美 高橋克実 三宅弘城 北村有起哉 石橋杏奈 古田新太
主演二人はあまりイジられることはなく。
お笑いポイントはせいぜい「ぼく、潮干狩りには結構うるさいんですよ」ぐらいかな。
アイはコロシアイ。
毒と血。
脈々と受け継がれる血。
どくどくと流れる血。
血で血を洗う乱世を終わらせるには?
毒使いのシレン。
毒の塊のような教祖ゴダイ。
ブラックホールのように全ての善悪を飲み込んでしまう。
こういう人が人心掌握に長ける。あるある。
二人の血を受け継いだラギ。父を殺し(≒父に殺すことを強いられ)跡目を継ぎ、ロクダイとなる。
ここのゴダイ。にっこり笑って「ありがとよ」で、さようなら。
最後の最後まで、ド悪党。
でも、この死に方が一番幸せだったのかもしれない。
このめちゃくちゃなキャラに魅かれるのは、どうしてだろう。
ロクダイもゴダイのように、シレンが欲しくて仕方がない。
ゴダイはひたすらシレンにラブコールしていたのに、
ロクダイは「殺めろ、虐げろ」の侵略行進になってしまう。
おいおい、ロクダイ。それはゴダイ以上に破綻してるし。
キョウゴクは北と南を行ったり来たり。どっちつかず。
タブーを犯したいけど犯せない。
それを見透かしてる南のダイナンから口説かれ(笑)
愛している。でも、子供は作れない(構造上も無理)
だから、国を造ろう。二人で新しい国を。
映画「アレキサンダー」でもあったのよ、似た場面が。
国作りは叶えられない私欲の代償行為。所詮、為政者なんて・・・。
「新しい国をつくる」という言葉のうさんくささがいい感じ。
キョウゴクも、その後暴走スイッチがON。
わが娘 可愛さ余って殺したい。
自分が死んだら、皆殺し。
これを止められるのは、シレンとラギだけ。
まさに、毒を以って毒を制す。
汚染された世の中を再生させるのは、どれほど人の誹りを受けたとしても「人として」生き続ける2人(3人)こそが相応しい。
賛否両論はあるけど、私は好き。
ギリシャ悲劇のような内容も、新感線にかかれば笑いたっぷりのパワフルなものになる。
ギセン、最高だ!
美術もブラボー。
一幕最後は、ラギすらも書き割りの中に書きこまれたような。歌舞伎っぽくてすてき。
二幕最後は、ちょっと蜷川さんのような赤の効いた美しさ。
もちろん、終演後はアンケートをしっかり書きましたよ。「出て欲しい人は?」の欄があるからね
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