asaco tanakaさん

>ですよね。甘えているのかな。甘えられる人がいるってのは幸せなことだと思います。

その「幸せなこと」だっていうのを忘れないようし対と思います…歯の痛みがなくなってありがたみが分かる、っていうのと同じように。あまりにも日常だと忘れがちで…。

え!ヘリで下まで行けるんですね?!?!高そうだけど…。う、うらやましい。・・いえいえ、次は体調全開なはずだから足で下まで行きます、行きますともっ。半分でさえも降りるととても時間がかかるんですよね?!充実感があったでしょう?!デスバレーも砂漠が綺麗そう…。 (July 3, 2004 12:07:12 AM)

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densuke369 @ Re:同様の事件・子供の「仲良し」同士に要注意!(06/20) これが、真相かもしれないですよ。でも作…
alex99 @ Re:悲しい母の日(05/14) う~~ん。 日本人の男性とか、アメリ…
July 1, 2004
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荷造りを終えてパソコンで遊んでいたが、ノリノリは寝もしないでパソコンをしている私にめちゃめちゃ怒って私達はお互いぷりぷりとしていた。そのくせノリノリは自分の荷造りを終えておらず、しかも飛行機の中で食べるおにぎりを作るだの余計なタスクを増やしてばたばたしていた。時間がないし体力を使うのだから(単に面倒くさいだけか)、おなかがすいたら何か買えば良い。私はおにぎりなど最初から作る気はないので、それを言うと「分かってる!自分で作る!」とノリノリはあっちにこっちに動き回って用意をしている。いつものことだが、旅行前はこんな感じで私達は喧嘩する。

マットは営業時間外に迎えに来たので、ここで得た収入は自分の懐にそのまま入るらしくどうやらこういうプライベートな送迎は大歓迎みたいだった。おいしいエジプト料理屋の話などで盛り上がりながら4時半には空港に着き、私達は笑顔でお別れした。

カウンターに着いてクレジットカードでイーチケットチェックインをしようとすると、「あなたの予約が見つかりません。」と画面にでる。問題がなかった旅行の方が少ないので、またいつものことか…と思い人のいるカウンターに行くと私達のフライトスケジュールが変更になったということだった。朝6時のフライトが7時に変わる。あぁ、これならもう一時間遅くに出れたのに…、と複雑な思いでゲートに着いた。ゲートに着くとあまりにも眠いので、人気のないそこで長いすに寝転がって搭乗時間を待った。

ノリノリに叩き起こされた。気づくと既に7時半になっている。
「ちょっと、みんみん!こっちに来てよっ!」
「はー?ふー?うーん…」寝ぼけてノリノリに付いていくとゲートのカウンターが人で一杯になっていた。
何事かと思ってノリノリに聞くと「あの7時のフライトさ…、キャンセルだって。」
「……。え゛。」
眠気でふらふらしながらカウンターで順番が来るまで待つ。ようやく順番が来て新しいチケットが発行されるとそれは、朝10時10分発のフェニックス直行便だった。

まだ時計は8時になったばかりだ。

乗り換えが無くなり無事午前中の便に変更されたものの、3時半には起きてしかも喧嘩して出てきた私達は二人ともすごく不機嫌で,夜明けと違って随分人が増えた空港の人ごみをみながらノリノリが作ったおにぎりとゆで卵を食べて私達はまた長いすで寝た。テレホンカードを買って日本の親に「今から行って来るねー」と電話をしてみたり、旅行ガイドに目を通したりしても見たが時間がなかなか潰れず、人がうるさくて寝るのも辛くなってきてとにかくぼーっと時間を過ごした。

***

予定より2時間遅れでフェニックスに到着。レンタカー手配の手続きをして空港を一歩出た瞬間、飛行機の中に私の麦藁帽子を置いてきたことに気づいた。そのくらい外は暑かった。この旅行の為にわざわざ買った、一度も使っていない帽子である。荷物はノリノリ担当だったので、自分が気づかなかったことを棚に上げてノリノリを思わず睨む。まだ間に合うかもしれないと、慌ててバッゲージクライムにあるカスタマーサービスにノリノリは走っていった。が、30分ぐらい待った挙句に、帽子は出てこなかった。

どんどん予定から遅れていくので、おニューの帽子を失った私も不機嫌だったが、わざわざ探しに行って見つけられなかったノリノリも相当不機嫌だった。責任のなすり合いをしてもしょうがないのだが、お互いの虫の居所が悪すぎてまたまた大喧嘩する。自分の体の状態を相当気にして帽子を買ってきたのに(妊婦は脱水症状にならないようにかなり気を使わなければならないし)、旅行も始まってないのにそれがなくなるなんて、と私は怒る。大体昨夜からパソコンしてのろのろしていたくせに、しかも予定もずれて時間もないのに帽子ごときでうだうだしているなんて、とノリノリは怒る。お互いの口調がきつくなって、シャトルバスに乗ってからレンタカーをピックアップする場所であの暑い中、言い合いになる。ホルモンのバランスで普段よりかなり切れやすい私はノリノリに物を投げつける。ノリノリはぐっと耐えて、こんなんじゃ運転する気にならない、とごねる。怒っても無くなっちゃったものは無くなっちゃったし、私も気のやりどころがなくなってもうどうしょうもないので取り合えず暑い車内の中で椅子を倒して横になる。

ノリノリが先にごめん、と謝った。

その言葉を聞くと私も疲れて、もういいよ…こっちもごめんね、とさっと口から出てくる。「もう嫌いになったかい?別れようか…?」とノリノリが言い始めたので、「あっ、そうしようか。じゃぁ、ここで!俺(ノリノリ)はあっちに、私はこっちに…。」と言い返す。空港から随分離れたこのレンタカー置き場の周りに見えるのは山だけで、お店も何もない閑散とした場所だ。車を残してあっちとこっちに別れてもお互い行き場がないのは分かってる。その会話で私達は大笑いした。笑うと怒っているのが馬鹿馬鹿しくなって二人でごめんね、を言い合って仲直りのハグとキスをする。いつものことだが、こんな感じで私達は喧嘩を終える。

むっとするような外の熱気で冷房をつけても借りた車の中はなかなか涼しくならず、取り合えず窓を開けて車を走らせることにした。フィラデルフィアのようなダウンタウンを期待していたが、フェニックスはだだっ広くて車で走っていても街らしい街は見当たらない。高速沿いにディスカウントストアーの看板を見つけたので、慌ててそこで降りてお店による。あれやこれやでお昼を随分過ぎたが、これといってお昼ごはんをおいしく食べれるような場所も時間もなかったのでそこでアイスとビーフジャーキー、ボトルウォーターを一ダース買い、なんとか新たな麦藁帽子を見つけてまた車に飛び乗った。

***

サボテンばかりの連なる山々や平原を越えて休憩を挟みつつ、4時間半ほどドライブをしてグランドキャニオンにようやくたどり着いた。この頃になると日の入りが迫ってきていて、最低でも日の入りをキャニオンで見ようと決めていた私達はまた焦っていた。ここには幾つかオブザーバーポイントがあるが、その日日の入りを見たかったポイントは車で乗り入れできないのでとあるバス停からシャトルバスで向かわなければならなかった。園内の道は難しくないが焦っているとどの道がどうなのかいまいち分からなくて、また私達は口論した。バス停の最寄の駐車場に止めたいのだが、なかなか最寄が見つからない。ノリノリの口調がきつくなってくるので、私もいらいらしてまたきつくなる。結局駐車場には辿りついたけれども、二人ともぎすぎすしながらバス停にとぼとぼ向かって行った。

バス停に着くと沢山の人々がうろうろしていたが、何か様子がおかしい。一人の人相の悪いおじいさん職員がバス停に立っていた。そして、バスはどこ?と聞いた観光客に「今日のバスは午後1時半で終わったのさ。もう来ないからあきらめな。」と酷く偉そうな態度で答えていた。そこにいた観光客は皆動揺している。もちろん、私達もだ。大喧嘩をしながら、なんとか日の入りに間に合わせて来たのにバスが来ないだと?なぜだー?!かといって、職員に喧嘩を売っている時間もなく、日はどんどん落ちてきている。今の体調の自分が早く歩けないのは分かっているのでノリノリを引っ張って「もう、行こう。一生懸命歩けば間に合うかもしれないから。」とトレイルに足を向けた。あまりの出来事にノリノリはぶつぶつ言っていたが、とにかく私達は行きたいポイントに向かって歩き始めた。


小さいポイントを幾つか過ぎて20分ほど歩くと、それなりに大きなポイントに辿りついた。私達が行きたかったポイントよりは手前だったが、もうこれ以上は無理だろう、と諦めて結局そこで日の入りを見ることにした。手すりもなく、その高い渓谷から下を眺めると吸い込まれそうになる。落ちていく日が渓谷の斜面を赤く染めて、自分の視界180度に広がる岩々の側面を綺麗な色の層に変えていく。人が少ないので人々の話し声は風の音にかき消されて、広がる雲が白から薄いオレンジ色になり段々と日が落ちていくのが分かる。雲が多かったので「夕日」自体は見えなかったがその鮮やかな色を見ていると、一日の疲れがすーっと消えていく。

しばらくすると、まだ夕日の残りで明るかったが側にいた人々が殆ど帰ってしまった。

私はこういう場所で横になるのが好きなので、ここぞとばかり寝転がって空を見上げた。何にもない空。赤い雲。顔を横に向けると渓谷になっていて、遠くの岩の壁が幾つにも連なっている。自分と自然だけになる、人がいない場所が好きだ。

「ちょっと一緒に横になろうよー!」と言うと、ビデオを構えて渓谷を撮っていたノリノリは「こ、こんな人も柵もないところで横になるのは恐い…」とおどおどしている。「何言ってんの、いつも公園の芝生で横になるの好きじゃん?やってみなよー!」と答えるとしぶしぶノリノリは私の横に寝転がった。こ、恐い…、と横で落ち着かないノリノリ。実は高所恐怖症である。寝たら下を見なくてすむのになんで恐いんだろう?風で横に吹き飛ばされると思ってるのかな。それでも黙って空を見上げていると落ち着いてきたらしく、段々と開放感を味わってきたらしい。起き上がるとうれしそうに笑って、横に置いたビデオカメラをカバンに閉まった。

真っ暗にならないうちに駐車場まで帰ろうとそれからすぐ切り上げて、山道を歩き始めた。朝から待たされ予定遅れ続きと災難だったが、とりあえず目的を終えたので安心してロッジにチェックインした。さっきあの岩場で寝るのを散々恐がっていたノリノリは、次の日の朝日を見に行く時そこでまた寝転がろうよ!と言い始めた。私はふーんと思って聞いていたがその次の一言、あと、明日の朝はその後セスナに乗ってグランドキャニオンを見よう!、とその台詞には驚いた。私は空を飛ぶのもあの渓谷の谷間の空間を空中で走るのもとても興味があったので素直にその提案はうれしくてしょうがなかったが、高所恐怖症のノリノリは正気なのだろうか。ま、彼が言い始めたのだからもう却下はさせない!いいじゃない、乗りましょう、ヘリは酔いそうだけれどもセスナなら大丈夫そう。一人$95と随分値は張るが、一回あの大きな谷間を見てしまったら、そこから見下ろすだけじゃとにかくもったいない。空中も行こう!

ノリノリに「自分が高所恐怖症なの覚えてる?」と聞くのはやめた。ここは一回乗ってもらって、それから思い出してもらうことにしよう。次の日は、「地球の歩き方」によると一番朝日が有名なポイントにまず足を運んで、それからセスナに、それが終わったらグランドキャニオンから北上して3時間半程にあるモニュメントバレーに行くことに決めた。二人とも疲れ果てたのでさっさと次の日の用意をしてとにかく寝た。


私が撮った写真でないが見た夕焼けのグランドキャニオンはこんな感じ


→→→ 明日に続く →→→





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Last updated  July 1, 2004 05:23:18 AM
コメント(13) | コメントを書く
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Re:こんな旅立ちと最初の日(07/01)  
もー、ハラハラしながら読んでいるんですけれど、→続き→、ですかー?(大声)
決して私、高所恐怖症ではありません。 (July 1, 2004 02:06:07 PM)

Re:こんな旅立ちと最初の日(07/01)  
大変な出だしでしたねー。家も旅行でよく喧嘩します(笑)。
Grand Canyon、いいですねー。読みながら私も行きたくなりました。
きっと近いうちに実現するような気がします・・・。
続きが楽しみです♪
(July 1, 2004 03:05:05 PM)

Re:こんな旅立ちと最初の日(07/01)  
asaco tanaka  さん
喧嘩の部分、よくわかります。
仲直りがちゃんとできるから喧嘩するのかなぁと自分を振り返って考えてます。
グランドキャニオンのビューポイント、全部行きましたよ! あの大きさを思い出します (July 1, 2004 07:21:19 PM)

Re[1]:こんな旅立ちと最初の日(07/01)  
ようちゃん2号さん

そうです、続くんです~♪大丈夫、写真だと高いとこみても恐くないって、ねー!最初の日だけ災難続きだったの。 (July 1, 2004 11:55:30 PM)

Re[1]:こんな旅立ちと最初の日(07/01)  
PortlandのAkikoさん

ほんと、旅行に喧嘩は付き物…。しないときの方がめずらしいか。Portlandからなら時差もないしちょっと行きやすいかな?!色々書いてみるので、次行く時の参考にしてね。 (July 1, 2004 11:56:50 PM)

Re[1]:こんな旅立ちと最初の日(07/01)  
asaco tanakaさん

>仲直りがちゃんとできるから喧嘩するのかなぁと自分を振り返って考えてます。

確かにそうなんだろうなぁ。相手が許してくれるって分かっていて意地悪言ったり、すねてみたり…。分かってなかったら、恐くて勝手なこと言えないですよね?!?!

>グランドキャニオンのビューポイント、全部行きましたよ! あの大きさを思い出します

さすがasacoさん!全部行ったんですねっ。トレイルから下りたりしましたか?!さすがに今回は行けなかったけれども、興味がとてもあります。ミュールツアーとかも…。 (July 1, 2004 11:59:51 PM)

Re:こんな旅立ちと最初の日(07/01)  
ぐいくい  さん
みんみんパイさんがけんかなんてなんだかめずらしい・・・。私ならわかるけど・・・。(^m^ )クスッ
でもグランドキャニオンすごいね!雄大だね!!けんかすっとんだでしょう!どうなることかとどきどきしたけれどね!!
んでるさんと仲良しになれた??よかった!よかった!
私もうれしいよ!!\(*^ ^*)/ やった~♪ (July 2, 2004 12:04:28 AM)

Re[2]:こんな旅立ちと最初の日(07/01)  
asaco tanaka  さん
みんみんパイさん

>相手が許してくれるって分かっていて意地悪言ったり、すねてみたり…。分かってなかったら、恐くて勝手なこと言えないですよね?!?!


ですよね。甘えているのかな。
甘えられる人がいるってのは幸せなことだと思います。


>さすがasacoさん!全部行ったんですねっ。トレイルから下りたりしましたか?!さすがに今回は行けなかったけれども、興味がとてもあります。ミュールツアーとかも…。
-----
最初の計画ではトレイルから下りて渓谷の底に泊まれる所があるんだけれど、そこまで行こうとしてました。
が、私が腰痛持ちで調子悪くなってしまい、トレイル半分くらいまで降りました。
下から見る渓谷もよいですよー。
ミュールツアーも楽しそうですね。
日本にいる友人夫婦はヘリで下までいったとか。

グランドキャニオン行ったときはデスバレーにも行きました。
(July 2, 2004 10:55:45 PM)

Re:こんな旅立ちと最初の日(07/01)  
A・U・N  さん
あ~おかえり~。
わたしも卒業旅行で西海岸行ったとき
グランドキャニオンでセスナ体験した。
ナバホ(だっけ?)の居住地の上とか飛ぶんだよね。 (July 2, 2004 11:08:02 PM)

Re[3]:こんな旅立ちと最初の日(07/01)  

Re[1]:こんな旅立ちと最初の日(07/01)  
A・U・Nさん

たっだいま~!

おー!卒業旅行で行ったんだ?!ナバホを飛ぶならラスベガスからだったんだろうなぁ。楽しそう…。そこにね、モニュメントバリーがあるんだよ。次はその日記で行きます。 (July 3, 2004 12:08:55 AM)

日記200回目到達おめでとうございます!  
精力的に動かれていますね!
飛行機乗っての観光ってのがイイですよね。
内モンゴルの大草原やウイグル自治区の天山を馬で観光したことはあるのですが
あそこに飛行機観光というものがあってもいいなぁ・・・。

ところで『座頭市』ですがDVDが不良品で終局まで見れていません(^^;。
途中までの感想は「たけしの作った時代劇」といった感じ。
みんぱいさんがおっしゃっていたように当時の日本の街の描写は
正確かどうかは別にして丁寧な気がしますね。
単純に・・・好きなことして我侭いっぱいな作品をつくって賞までいただいちゃうんですから
カッコいい生き方してるよなぁ~って感心しちゃいました(^^)。

(July 4, 2004 07:28:25 AM)

Re:日記200回目到達おめでとうございます!(07/01)  
南京ドンブリさん

馬ツアーいいなー!やってみたいですっ!飛行機も楽しいけど、私はパラグライダーとかで生身で飛んでみたかった・・・。

うわー!座頭市最後まで見れなかったんだ・・・。最後の方はなかなかいいですよ。途中までだと、ただの時代劇にしか見えないかも?!?!どうか、見るチャンスがありますように・・・。 (July 4, 2004 11:08:45 AM)

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