今日は使い込んで傷みが目立ってきたTシャツの補修作業をしました。それぞれのTシャツをいつから使っているかは基本的に分からないんですが、今回のTシャツだけは別。胸に2005年阪神リーグ優勝と書いてあるからです。確かこの年、大阪に遊びに行った父親がお土産に買ってきてくれたものですが、うちには誰一人阪神ファンはいないどころか、野球に関心がある人がいないので、単純に気まぐれだったんだと思います。一般的にTシャツの生地はペラペラのものが多く、そういう場合破れや穴の周辺が広範囲に薄くなってしまっているので、補修できない事が殆どです。ただ、今回のTシャツは例外。野球の応援TシャツってTシャツとしてはそれなりのいいお値段がするので、生地も分厚く丈夫なものが使われていて長持ちします。ただ、今回の場合はプリントのインクが劣化し、それが周囲の生地を巻き込んでボロボロになってしまったというケース。プリントが無い無地ならもっといけただろうに…と思ったのですが、優勝記念Tシャツでプリント無しというわけにはいかないので、仕方が無いですね。
補修の方針としては、破れ傷みが集中するプリント周りに裏側から一回り大きな布を当て、ミシンで周辺→内部はランダムで縫う感じで。当て布は他の寿命が来たTシャツからとってきてニコイチにします。こっちはペラペラ系の生地で首や肩周りが薄くなってしまい、完全に修繕不可物件なんですが、着用時の摩擦が少ない胸から下や腕部分は比較的生地の状態が良いので、ココから切り取ってきて使います。布端のほつれ止めはピンキングバサミでギザギザに切りっぱなし処理で。丁寧に折返して切断面を内側に隠したくなりますが、それをやると当て布の周囲が布一枚分厚くなり、表地にそこから摩擦で穴があくので今回はNGです。コレであと3年は戦えるんじゃないでしょうか。思えば2018年に亡くなった母が、もういい加減そのTシャツは捨てろと言っていたのですが、まだまだ着る気でいます。コレも親不孝の一環でしょうか。