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2005.10.20
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今でこそ普通にクラシックを聴いているけど、ひと昔前までは、全く何も分からなかった。

楽器も全く弾いたことがないし、クラシックを聴くなんて、ブルジョアキドリ以外の何ものでもないと真面目に考えていた。

ただ、大学時代の友人に、モーツアルト狂い、通称”モルキチ”がいた。

どうみても、ただの大阪出身のあんちゃんなんだけど、モーツアルトを語るときだけは別人だった。

”そうないいんならオススメの曲をMDに録ってよ”と言ったのが全ての始まり。

そのとき最初に録ってくれたMDが、実にいい選曲だった。
最初はよく分からない曲も多かったけれど、何度も聴いてるうちに次第に良さが分かってくる。

しかもいいとこ取りではない完全版なのがよかった。
いわゆる”どこかで聴いた~”なんて邪道だと言うことで、容赦なく2楽章とかも入ってた。
でも、これがクラシックの奥深さに対して興味をもつきっかけとなり、結果的に良かった。

そいつがすごいのは、曲に分かりやすい解説をつけて渡してくれたところ。

送られてきた添付ファイルには、オレ様のコメント、略して”オレ評”とある。中日の落合よりも、数年早い元祖オレ流。

で。久しぶりに読み返してみたら、これが実にイイ。
モーツアルトに対する思いがひしひしと伝わってくる。
これを読みながら聴いたのが、スムーズに入れたのかもしれない。
とゆうわけで。
せっかくなので公表しちゃいます。

著作権上問題かもしれないけど、そろそろ近づいてきている生誕250年を祝うとともにモーツアルト普及活動の一環とゆうことで許してちょ。


* * * * * * * * * * * * * * *

モーツァルトMD Vol.1<オレ評>

●ピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488

この流れるようなメロディの美しさは完璧というものであろう。
協奏曲にはカデンツァというのがある。
曲の終わりのほうにソリストがその腕前をみせるため、ソロになる部分のこと。この部分は作曲者が作曲する場合もあれば、演奏家が作曲する場合もある。だからこの部分は即興的な要素が大であるが、この曲の場合第1楽章にのみカデンツァがおかれており、この部分をモーツァルトは入念にピアノのパートに書き入れている。
つまり、通常は大いに望まれる即興的な演奏もほとんど入る余地がないほど、天衣無縫ということ。第2楽章のはかなさも印象的。

●セレナード第13番ト長調 “アイネ・クライネ・ナハトムジーク” K.525

おれの中でもまさに原点の曲。おれも最初はオムニバスでクラシックを聴いていて、当然この有名な第1楽章もはいっていた。ある日、この曲にあと3つの楽章があると知り、それを聴いたときの衝撃はおれの人生をかえるほどのものだった。他もええやん!て感じで、それからモーツァルトの曲をかたっぱしから聴こうと思うようになった。聴いてみてわかるように他の楽章もどこかで聴いたことがある曲やろ。ちなみにこの曲、今は4つの楽章で成り立っているが、元はもうひとつメヌエットがあった。
その曲がなぜ、いつ、なくなったかは今も謎である。それでもこの曲もまさに完璧といえるものである。

●クラリネット協奏曲イ長調 K.622

モーツァルト死の年につくられた、最後の協奏曲。同じ年につくられたピアノ協奏曲第27番と同様、晩年の特徴である清澄なスタイルとともに、死期の迫った(作曲して2ヶ月後に死んでる)モーツァルトの心情を情緒豊かに表現している。第1楽章の流れるような旋律は、ピアノ協奏曲第23番と共通するものがある。どちらもイ長調であり、モーツァルトの場合同じ調整で同じにおいがすることがよくある。
第2楽章はモーツァルトの白鳥の歌ともいわれる曲で、泣けてくる。

●交響曲第40番ト短調 K.550

交響曲第39番~第41番までを3大交響曲といい、古典派シンフォニーの金字塔をうちだしている。
しかもこれら性格の異なる3曲を、わずか2ヶ月あまりで作曲している。中間にあたる40番は、ト短調という調性(モーツァルトのト短調は論じられることが多い)が示すように、言葉にならない悲劇的な叫びを感じてしまう。哀愁というべきか。なんであれ、第1楽章のあまりに有名なため息音形から、この曲にはまりこんでしまう。

●ミサ曲ハ長調“戴冠式ミサ” K.317

声楽曲、それも宗教音楽もいれよう。若いころはたくさんの宗教音楽を書いている。(全作品の1割強の割合)詞がわからなくても、曲のよさはわかるだろう。この曲は副題がついているように(副題はほとんど後世による)ミサ曲の中でもポピュラーなもの。オペラのように豊かなオーケストラに優美な旋律、そしてハーモニー。
ゆえにモーツァルトのミサは俗っぽいという批評もあるが、そんな批評はどうでもよい。

●交響曲第25番ト短調 K.183

モーツァルトの数ある交響曲の中で短調の曲は2曲しかない。40番とこの曲で、いずれもト短調である。
片や32歳のとき、これは17歳のとき。40番とは違った激しい感情(まさに悩める青春期かのよう)が感じられよう。40番と比較して小ト短調と呼ばれるが、映画アマデウスの主題曲に起用されて、大ト短調に負けない人気を博すようになる。

●2つのコントルダンス K.603
●3つのドイツ舞曲 K.605

モーツァルトは晩年、宮廷音楽家となったが、与えられた仕事は、望んでいたオペラではなく、こういった音楽であった。しかし、片手間につくったと思われるこれらダンス曲だが、実に味のある名曲ぞろい。ここが、モーツァルトのすごいところ。

●モテット『アヴェ・ヴェルム・コルプス』 K.618

最後の年につくられたこれぞ珠玉の名作。宗教音楽だが、キリシタンでもないおれでも泣ける。
弦とオルガンが静かに奏で始め、旋律は澄み切っており、そして天に召されるかのごとく上昇していく。
わずか3分の中に、深い宇宙をつくりだしている。





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Last updated  2005.10.21 00:44:36
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