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2005.10.25
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「阿片王」に続く佐野眞一シリーズは、ダイエー中内の全容を追った『カリスマ』。

これまたかなりの力作で上下2巻ある。とりあえず上巻読了。

ほんと例によって調べまくっているので、とにかく”へぇー”の連発。
なかでも「主婦の店・ダイエー」という有名なキャッチフレーズが、実はダイエーが考えだしたものではなくて、当時日本で起こった「主婦の店運動」の一環だったというのは驚いた。

あと中内が神戸の闇市からスタートしていたことも初耳だった。

戦後闇市は、新宿など東京の一部を除いて、詳しい実態はよく分かっていないと思うけど、神戸や小倉が、官ぐるみで支えていたことで機能していたという話は、ダイエー云々を抜きに興味深かった。

それにしても。
やっぱり戦後の流通のことを話すには、いろんな壁があるんだろうな、というのが文面から伝わってくる。
そういう意味で、分析がなんとも中途半端な箇所が多々あるけれど、それは仕方ないんだろうな、という気がする。



それと、これは佐野氏の特色でもあるんだけど、”オレは全てを見通していた”、とでも言わんばかりの記述が気になる。

そもそも結果を知った上で書いてるんだし、たとえ同時代においても当事者よりも冷静な目で動向をウォッチしてるんだから、”俺は変化に気づいてたよ”、といいたい気持ちはすごく分かるんだけど、それを言うのは少しもったいない。とゆうか言うべきじゃないと思う。

歴史の醍醐味って、当事者の判断はいかに優れていたのか、あるいはダメだったことを明らかにすることにあるのではなくて、当時の状況下で、当事者がいかに考え、そしてその結果何が起こったのかを、客観的に記述することで、当時の問題を現在の目で考えることにあるんだと思う。

まあ、そんなカシコマッタことはサテオキ。

中内とはどうゆう人で、何を考えて、またどこを目指して事業をしていたのかは、すごくよく分かるし、高度成長の時代とは、どんな雰囲気に包まれていたのかを感じ取れせてくれる貴重な本だと思う。

次は下巻。ダイエー転落の道です。





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Last updated  2005.10.25 23:29:16
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