misty247

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2005.02.10
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『老人と海』といえばヘミングウェイだが、特にそれにこじつけている訳ではない。

おじいちゃんやおばあちゃんは、自分が中学生や高校生の頃を思い返せば物知りだった。身の回りの大人たちは、やっぱりいろんな事を知っているなぁと尊敬していて、分からないことがあれば親に聞いていた。「能ってなに?」とか「なんで千秋楽って言うの?」とか。

インターネットが普及した今は、検索エンジンで大抵のことがわかる。わからなければ質問できるところもあって、ありがたいことに誰かが即座に答えてくれる。正確だし、読んでいられないほど大量の詳細情報が届けられる。インターネットがあたり前の人の頭の中には、不明なこと→googleという図式が出来上がっているのだ。
 とすれば、インターネットが常時接続になった家庭に住む中高生にとって、親やお爺ちゃんお祖母ちゃんに聞く機会は激減しているのではないだろうか。聞かれる機会が減っただけならまだしも、答えを調べ上げた子供から、逆にどこまで知っているかをテストされていたりするかも。「ふ~ん」と言いつつ内心で『ちょっと理解が大雑把だなぁ』とか思われているとか。……ちょっと悲しい。「おばあちゃんの知恵」はもう死語か。

 子供や孫から聞かれる機会が減って、会話がなくなり尊敬もなくなって、お荷物なだけと思われる老人は、これから増えると思う。間接的に(本当は直接的と言って良いほどだと思うが)インターネットが、老人の孤独を深刻なものへと押しやる。
 私には孫はもとより子供もいないが、老いたときに自分の立脚点は欲しい。インターネットにあっさり飲み込まれてしまう人間性では嫌だと思う。思うけど、何をどうすればいいのかが難しい。
手に職をつけるというのは、自分の足元を固める一つだろう。職でなく芸道であってもいい。

最近、このような老後の心配をするようになった。でも、もしかしたら、こんな考え方もおかしいかも知れない。

「若いときは若いときにしか出来ないことを、楽しんでおけばいいんじゃ」
とか言うかもしれない。
今の私が老いた恩知らずの私に文句を言う。
「お前を心配して、いろいろ考えてやってるんだぞ!」
恩知らず野郎が返す。
「あぁ? 余計なお世話じゃ」
コイツ食えんかもしれない。





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Last updated  2005.02.11 00:48:12
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