misty247

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2007.07.08
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 ひだ飾りのごとく複雑な入り江を描いた若狭の海岸線は、敦賀市を過ぎると一転して、美しい背のラインとなって立ち上がり越前海岸へと繋がっていく。この若狭湾から能登半島にかけての海岸線が描く壮大な線画は、断崖の下で砕ける波の図、つまりは日本海の象徴的な光景と重なりはしないか。地図を調べつつ、景色を眺めつつ、そんな絵空事を想いながら、道をひた走った。
 国道365号線に入ると今庄365スキー場の案内看板が目立ち始めた。今庄365スキー場に併設されている温泉「やすらぎ」はオフシーズンでも営業されていて、「やすらぎ」で汗を流していくのが予定されたプランであった。
 山間の奥地にしては存外に温泉の利用客はそこそこいたが、それでも十二ほど並んだカランは常に空きがある状態で、のんびりくつろいでいると入浴客はさらに減って、広い露天風呂を貸切り状態で使う快適な時間が長かった。

 今庄の北の町が目指すところ南条町である。温泉を出て一走りすると、薄闇にまぎれた河畔の町に着いた。ついに、花はす生産高日本一の南条町に到着。
 早朝マラソンの受付は朝5時からで、6時には開会式、6時40分から、順次距離別にスタートが切られる。遠方からの参加者のために、主催者側は、町の文化会館を前日から解放し、出場選手に仮眠場所を無料で提供してくれるのだ。その仮眠場所が今夜の私の宿である。
 明日の用意を出来るところまでしておいて、仮眠所の立て札の置かれた大ホールへと入った。そこはバレーのコートが3面ほど取れそうな広さの講堂で、床にはフェルト地が敷かれ二等船室のような雑魚寝の場所が用意されていた。
 二十一時頃だったが、程々の間隔を取りあう先客達によって床全域は既に占められていた。比較的広い隙間を見つけて寝場所を確保した。予想以上に仮眠所の利用者は多かった。それに利用開始時間も早いうちから。イビキや寝言がこの天上の高いホール内で高らかに響いていた。私もすぐ眠りに落ちた。

 目覚めると、もう半分以上の人は出発した後で、残る人も起きあがって準備をしていた。時計を見ると五時。寝不足だったし疲れてもいたのでぐっすりと眠れた。その分、周りには迷惑をかけたかもしれない。しかしこういう場所では、些細なことなどお構いなしに眠れるほど疲れきっている者が強いのだ。熟睡で疲れは取れたことだろう。今日のランはきっと快走だ。

南条文化会館






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Last updated  2007.08.01 15:11:42
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