美月らしく

美月らしく

2005.02.12
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カテゴリ: ライター雑記
母には親に反対されて結婚できなかった元カレがいて、


中学生の頃、納戸のたんすの上の来客用の菓子鉢の箱の中に
紙に大切に包まれてある、それを見せられた。

「ねぇ~ いいオトコでしょ~」

母は面食いなのだ。

「この人と結婚してればねぇ…」
母はうっとりと、遠くを見る目で言った。

        (↑この場合、私はどうなるんだ…?…)


わかれてしまった分、それはかぎりなく美しい思い出として
永遠に焼き付けられていたのだろう。。。。。


時はたち、母は昨年70才になった。

元カレは、その後、地域政治に進出し、
とある町の町長を何期か勤め、ときおり、
新聞に小さな顔写真がでているのを見ることがあった。


先日、その町でちょっとした記事になることがあり、

町長の写真が大きく、全身サイズで、新聞にのった。

その横には、妻らしき女性の姿もあった。



元カレは、

みるかげもなく、



文学的な涼やかだった瞳は、俗っぽく世間を写しているようだった。

…亡くなった父の晩年のほうが、ずっとかっこよかった…


母は、「これは、『氷点』だわ!!」と大笑いした。

『氷点』の、事件の起こりとなる素敵な浮気相手の青年医師が、
後に再会したときには、げんなりするような


ところが、その後の母が、イカシテた。


「でも、この奥さん、あんまりにもひどすぎない~?」
「着ているものも、ヘヤースタイルも、
 とにかく、どんくさい、あかぬけしない、
 新聞に出るときくらい、キレイにしてくればいいのに」

そして母は付け加えた。


「こんな奥さんがついていたから、こんなオトコになっちゃったのね」


思い出はいつまでも美しい。

たとえ、その実態がはげしくうつろってしまっても、
その原因は、その人にあるのではない。

私がついていれば…
私さえついていれば…

オンナってそんなもんかもね。。。。。。

あなたの思い出の元カレは、今はどうなっているでしょう?(^o^;





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最終更新日  2005.02.12 22:04:18
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