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http://www.cam.hi-ho.ne.jp/tommy215/nai2.htmより
『もし、あなたがまだ閉経前の女性だったら、子宮内膜症にかかるかもしれません』---そう言えるほど、今女性の間で子宮内膜症が増えています。
平成9年度の厚生省の研究班の調査結果では、少なくとも12万人以上の女性が本疾患のために治療を受けていることが確認されています。
実際の患者数は200万とも300万とも考えられています。
カルフォルニア大学の公衆衛生学部の研究によると18歳から50歳の女性の10%ほどが子宮内膜症にかかっているのではないかといわれています。
また、 エモリー大学のリース博士らは、生理痛がひどくて大学病院に入院した女学生に腹腔鏡検査を行った結果、73%が子宮内膜症だったと報告しています。
このように、子宮内膜症は現代女性にとって深刻な問題になっています。
いったいどんな病気なのでしょうか
子宮の内側をおおっている粘膜を子宮内膜といいますが、この組織が何らかの原因で、本来あるべき子宮内腔以外の場所、つまり卵巣内(チョコレート膿腫)や骨盤腔内、子宮を支える靭帯、膀胱や直腸などで増殖してしまっている状態が子宮内膜症です。
時には骨盤内が氷りついたような状態になってしまうこともあります(frozen pelvis)。
さらには、ごくまれですが、肺や脳に転移してしまうことさえあります。
子宮内膜は月経の周期とともに増殖・剥離を繰り返していますので、月経時には内膜症に侵された部分の膜が剥がれ、出血します。
ところが出口がないために血液はその場にたまり、腹膜を刺激したり腸などに癒着を起こし、そのために生理痛や腰痛、あるいは性交痛や排便時の痛みなどをもたらします。その苦痛は耐え難いものです。
また、不妊の原因にもなります。
症状をまとめてみると次の三つに要約されると思います。
1)生理痛がひどい
2)腰痛、排便、排尿痛がある
3)性交痛がある
4)原因不明の不妊症
最近の病気の特徴は、これは女性の病気だから婦人科だとか、皮膚の症状があるから皮膚科だという具合に分類できないという点にあります。
近年、臨床医学というものが非常に複雑になってきました。
アトピー性皮膚炎が1970年代後半を境として急速に増えてきたことは読者の皆様もご存じでしょう。
いまだに決定的な原因がつきとめられていない病気ですが、最近この病気の背景にはサイトカインなどの免疫物質のバランスの異常があることが指摘されています。興味あることに、同じく1970年代後半から増加しはじめた子宮内膜症にもサイトカインなどを中心とした免疫系の異常があることが分かって来ました。
子宮内膜症の女性の腹水(お腹の中に存在している液体成分)を調べてみると、サイトカインの濃度が正常な女性に比べて高く、その結果、局所防御機能に関係するナチュラルキラー細胞活性が低下し、子宮内膜症が発症すると考えている研究者もいます。
また、子宮内膜症の患者さんに不妊症が多いことはよく知られていますが、その理由の一つはサイトカインが卵管のなかに入り込んで、精子の受精機能にダメージを与えるためと考えられています。
女性ホルモンの一つエストロゲンの過剰のため、子宮内膜症では『免疫亢進』状態になっています。元来、女性の健康はエストロゲンとプロゲステロンの絶妙なバランスの上に保たれてきました。
最近、臨床の現場でホルモンバランスがおかしくなっている女性が増えていることを実感しています。私は、これは環境の悪化が深くかかわっているのではないかと思っています。
環境ホルモンは『エストロゲンと類似した作用』を持っていますので、女性のホルモンバランスの異常をもたらしている可能性があります。
ギボンズ博士らは、「子宮内膜症の発症にはホルモンと免疫系の異常がからみあっていると思われるが、いまだにその詳細はわかっていない」と言っていますが、私は、おそらくダイオキシンなどの環境因子が現代女性のホルモンバランスの乱れと免疫異常の元凶だと考えています。
まだ結婚されてない女性の方特に気をつけてほしいと思います。
なってからでは遅いのです…何の病気でもそうですが、なる前に予防しなければ後悔してもしょうがない。
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