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2006年01月28日
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、というのがある。

うちには熱帯魚と海水魚と淡水魚の水槽がある。
その中の熱帯魚の水槽は、旦那様が単身赴任(結婚の前でも単身赴任というのだろうか)で名古屋に行ったときから、彼と苦楽を共にしている。

近くに巨大な熱帯魚屋さんがあり、仕事から早く帰った暇なときにはそこへ癒されに行っていたようだ。

毎週週末に彼は奈良に帰ってきて、日曜日に私を車に乗せて2時間半のドライブをしつつ名古屋に帰り、よく一緒にそのお店に行ったものだ。

当時は月曜の朝、私が一週間分の洗濯や掃除をして、数日分の食事を作り置きして、午後4時の出勤時間に間に合うように近鉄電車に飛び乗って奈良に帰ってくる、という生活リズムだった。

そんな暮らしの中にも、この熱帯魚の水槽はあった。

月曜に彼のマンションの鍵をかけて出て行くときには「彼をよろしく」という想いを受け止めてもらっていたし、日曜に彼のマンションにたどり着くと、暖かいオレンジ色の灯りで私達を迎え入れてくれた。



結婚前だからちょうど今から10年前になる。
当時も、好きな人は好きだったのだろう、大きい水槽が流行っていたような気がする。

その水槽も60センチの幅で約100リットルの水が入る、大きいものだった。彼の名古屋のマンションは大きな間取りのひとり暮らしだったから、その水槽はよく映えた。

1年半後(結婚して1年経って)彼は名古屋から大阪に勤務が変わり、奈良のかつて彼が住んでいて、引き継いで私が住んでいた部屋に帰ってきたときにも、この水槽は彼と一緒に名古屋から運ばれてきた。

引っ越し屋さんに、水槽の運搬を断られ、彼が運転する車の助手席に乗って、やってきたのだ。水を最小限に減らし、かつ魚になるべくストレスがかからない程度の水を残し、水面がなるべく揺れないように、細心の注意を払って奈良まで運転した、と彼は言っていた。
「こんなにゆっくり、注意深く運転したのは初めてだったよ」と彼は言った。

4階の部屋まではふたりで運んだ。
ゆっくり注意深く。魚がびっくりしないように、水がはねて魚が飛び出たりしないように。

そして、狭い2DKのなかでも、この水槽は鎮座していた。

あいかわらず帰宅が11時になる私に変わって、旦那様の帰宅をやわらかいオレンジ色のライトで迎えてくれていた。

家を買ってここに移り住むときにも、彼が運転する車の助手席で私が膝に抱えて水槽を運んだ。


家を建てるときに、初めから水槽を置くであろう場所を数カ所彼が候補で決めており、そこの床を強化してもらい、コンセントの電圧もアップしてもらっていたので、今回のお引っ越しは万全の体制で大切な水槽をお迎えした、ということになる。

ここに定位置を決めて丸6年。
去年の年末にアクリルの表面に細かな傷があるのを発見した。

その前々年に一度、海水魚の水槽にひびが入っていて、帰宅したらリビングの床が水浸しであわやコンセントがショート寸前!という経験があったので、ものすごく愛着があった水槽を買い換えることにした。

もうかなり安定していて、大好きで、私達の遠距離恋愛も、別居結婚も週末通い婚時代もみんな見ていた歴史のある水槽を手放すのは、ほんとうに惜しい気がしたけれど、100リットルの水で洪水にまみわれるのはどうしても避けたいので、この週末にとうとう買い換えることにした。







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最終更新日  2006年01月28日 19時35分37秒
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