月のひかり★の部屋

月のひかり★の部屋

2006年05月24日
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僕達は仲良く暮らしていたのですよ。

最初の頃は、妻も仕事を持っていました。
ライバルがいたのか、その人に負けないようにといつも熱心に頑張っていました。
傍で見ていると完璧過ぎるくらいだったと思います。
そして、妻は遂に「自分がそのライバルに勝ったのだ」と言っていました。
その頃からだと思います。
妻の状態が良くなくなって、確認壁がひどくなり始めて、とうとう仕事も辞めてしまったのです。
夜、一人で戸締りが出来なくなりました。
一つ一つの窓の鍵がちゃんと掛かっているかどうか何度確かめても不安で、気になって眠れないと言い始めたのですよ。
僕が一緒について、確認しても、どうしても不安が消えない様子で、誰かが部屋の中に入って来るかもしれないと言って怖がるのです。
週末にはお弁当を作って籠に入れて、二人で近くの山にピクニックにもよく行きました。
それ以上、僕達が幸せになる為には、いったいどうすれば良かったのでしょうか!
どんなに努力をしても結果はやはり駄目でした。
全ては無駄でした!
何と、妻は終いには夫であるこの僕に自分が殺されてしまうかもしれないなんて言い出して・・・
いくら「そんなことは無いから」と、言い聞かせても無駄でした。
母親が来て、妻を実家に連れて帰ってしまいました。
そういう次第で、妻は実家に帰っていることの方が多くなりました。
あ、そうそう、一度僕の所に帰って来た時、妻が考え直しをしたのかと思いましたが、そうではありませんでした。
衣類など整理し終わって、最後にガスの元栓を閉め忘れていないかどうか何度も確認すると、その儘、そそくさと出て行ってしまって、二度とは帰って来ませんでした。
それ以来、どんなに僕が妻に会いたいと言っても、両親は決して会わせてはくれません。
そんな風でしたから、ついに僕は妻の為に別れようと決心したのです。

そんなお話をその人から聞いた時、私は人が幸せになるのって実に難しいものなんだなぁ・・と改めて思いました。
まるで幸せ過ぎることが原因で不幸せになったみたいなお話じゃぁありませんか。
世の中には簡単に幸せになっている人も沢山いる筈ですのにね。

(完)



















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↑キリ画はHP≪Azusa≫より






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最終更新日  2006年05月25日 07時09分53秒
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