マツダは米フォード・モーターとの乗用車生産の協業関係を解消する。唯一の共同生産拠点であるタイで、フォードが自社の生産設備をマツダに 譲渡する。マツダはフォードの設備を使い、現在年5万台の生産能力を倍の同 10 万台まで引き上げる。両社はかつて共同でグローバル展開を進める体制を築い てきたが、今春には米国での合弁解消で合意。今回の協業解消で個別に市場開拓を進める戦略が一段と鮮明になる。
マツダはフォードと折半出資のタイの合弁工場、オートアライアンスタイランド(AAT、ラヨーン県)でフォードの生産設備を譲り受ける。現 在、両社は年5万台の生産能力をそれぞれ持っている。マツダはフォードの設備を譲り受けることで 2018 年までに生産能力を倍増、小型車「マツダ2(日本 名デミオ)」などを生産する。
マツダはエンジンも現地生産し、小型車をマレーシアなど周辺国にも輸出する。エンジン生産を含めた 18 年までの総投資額は約 300 億円。
フォードはAATとは別に自社車両の生産工場をタイに持つ。AATでの小型車の生産は今後、段階的に自社の工場に移管して効率化する。 AATではピックアップトラックを年7万台生産できる設備も両社がそれぞれ持っており、同トラックの生産は継続する。合弁工場の出資関係も維持する。
マツダのタイでの新車販売台数は 13 年度で約4万3千台。AATを今後新興国で需要が増える低燃費・低価格の小型車の主力生産拠点とする。
フォードは 1979 年にマツダに 25 %出資し筆頭株主となった。その後 96 年に出資比率を高めたが 10 年にマツダ株の一部を売却した。現在 のフォードの出資比率は約2%に下がっている。 12 年には中国で共同出資する合弁生産を解消するなど、両社の提携関係は薄れつつある。
マツダはフィアット・クライスラー傘下の伊フィアットとスポーツ車の開発や生産で提携するなど、フォード以外とも緩やかな提携関係を構築し、グローバル展開する戦略に切り替えている。
出典: 日本経済新聞
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