観てきました!STAR WARS Episode III 完結編!! まだ日本では未公開です!!! なので、極力ネタバレは慎もうと思います。
さて、今回はアナキンくんがジェダイの掟や、ジェダイ及び議会を含んだ政治陰謀に巻き込まれ、その苦悩や葛藤の中でダークサイドへと身を落としていく過程が描かれています。その中で、Episode I, IIで重厚な組織構成を持ち、政治にも関与していた宇宙の警察的組織であるジェダイが、なぜIVでは孤独なゲリラのような活動をしているのか。その辺が明らかになります。
全体的な感想としては、Episode I, II, IIIの三部作は、後半三部作に花を添えるための序章だった、ということが解ります。しかし個人的な感想としては、スターウォーズという映画シリーズそのものが、アメリカンB級テイストで作られていると思うんです。マニア受けする独自のキャラクターデザイン、解り易いストーリー展開。スターウォーズとは、人間感情の深みや背景の歴史社会観などを表現・創造するような映画ではそもそもなく、SFアクション痛快劇だと思うんですね。初期三部作はそれに徹していたために、ファンの心を長年に渡って捉え続けてきたんだと思います。しかしEpisode Iでは、政治社会が複雑になり過ぎ、Episode II以降ではアナキンくんの心の葛藤や恋愛模様を描こうとして「失敗」しています。B級映画であるからこそ素晴らしいスターウォーズだったのに、名作にしようと魔が差した結果ではないでしょうか。Episode IIIでは、前半はIIを髣髴とさせる恋愛劇な嫌いがありますが、後半は素早い展開でB級SFドラマとしての素晴らしさが復活してきます。映画そのものとしては???な部分もかなり多いですが、往年のスターウォーズファンならば十分に楽しめるでしょう。