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2008年12月14日
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カテゴリ: 台湾棒球
14日は台湾の甲子園(?)・高中聯賽決勝戦の第3戦が行われました。穀保家商と南英商工の対戦。
3戦2勝制で1勝1敗で迎えた第3戦だから、本当の最後の試合。勝ったほうが優勝。

穀保家商は張誌家投手や林恩宇投手など、OBに思い入れのある選手が多いのでちょっと肩入れしつつ観戦。南英は郭泓志投手や胡金龍選手がOBですね。


それまで見た範囲では試合進行がなんとなく淡々としていたように見えたこの大会だけど、決勝の最終戦とあって、気合いの入った、そして感情が表に出たプレーが随所にありました。

南英の先制点となったのは本塁での激しいクロスプレー。吹き飛ばされた穀保の捕手はうずくまったまま動けず、背負われて退場。検査してみたところ、腿の骨にヒビが入ったとか。

終盤、ベンチでずっと頭をかかえてうつむいたままで、プレー中なのにグラウンドを全く見ようとしていなかった選手は8回途中で降板となった穀保の先発・ 潘杰投手 でしょうか。交代の場面は見逃したけど、マウンドでもう泣いていたとか。
潘杰投手は第1戦で完封勝利して中1日で登板でした。この試合も序盤に1点こそ失ったものの、何度もあったピンチをそのたびにしのいで我慢の投球。しかし、こらえ切れなかったようです。
(潘杰投手はなかなかかっちょいい顔立ち。登録上は外野みたいです)




そして南英2点リードで迎えた9回裏、穀保の粘りもあと1人。
何とか当てた、というような打球が内野へ飛び、試合終了かと思いきや、バウンドが高く一塁への内野安打。命拾い。
次打者の打球はショートへのゴロ、今度こそ試合終了かと思いきや、何と トンネル! これで1点差。
甲子園には魔物がいると言いますが、台中球場にも潜んでいたのか。
完投勝利目前の 洪嘉良投手 、天を仰ぐ。
なおも走者一二塁、しかも打順は中軸へ。これでもし同点→逆転となったらエラーした選手の心情は…。

しかし、最後はライトフライで試合終了。
洪嘉良投手は手にしていたグローブを空高く放り投げて喜び爆発。
(道具は大事に、なんていうのは野暮なのでしょう)

いや~、青春ですねぇ~。(youtubeにも動画がいくつか上がってました)




ただし。
あと1人となったところでお客さんがフライイングで紙吹雪を投げ込んだらしく、風に乗ってマウンドまで飛んで来てしまって投手は迷惑そうにしてました。
そのせいで内野にゴミが散らかってるのにそのまま掃除せずに試合続行したのもすごい。




というわけで南英商工が優勝した高中聯賽ですが、各種記事を読むと熱戦の一方でいろいろと問題アリみたいで。


まず、これは日本の高校野球でも良く言われることですが、投手の 「投げすぎ」

優勝投手となった洪嘉良投手は決勝で 157球を投げ大会タイ記録 (従来の記録保持者は2002年の姜建銘投手だそうです) 。3日前の準決勝でも同じく157球を投球。計、4日間で314球。
→[記事] 高中棒球》單場投157球洪嘉良平紀録 (聯合新聞網)(big5)(12/12)

そして花蓮体中の 江忠城投手 10日で432球 を投げたそうです。記事には「高中聯賽は投手の墓場か?」なんてちょっと煽動的な見出しが。
→[記事] 高中棒球》江忠誠10天投432球!高中聯賽成投手墳場? (NOWNews)(big5)(12/10)


もっとも何の制限もない日本と違い、この大会では投手は1日9イニングまで、3イニング以内なら連投可という制限つき。
でも、それは中1日空ければ完投させても良いということでもあり、ベンチで泣いてた潘杰投手はそのケース。


日本の甲子園は必然的に試合間隔が空くトーナメントなのに対して、高中聯賽はリーグ戦ベースだからラウンド間の休息日を除いてほぼ最初から最後まで連戦。試合数が多くなり、影響を受ける選手も多い。ちょっと制限をつけたくらいだとこうして投げすぎと言われる投手が何人も出てしまいます。


そして台湾ではまたすぐに別の高校生の大会があり、高校野球のチーム数が少ない台湾ではまた同じようなチームが上位進出して、同じような投手がまた投げまくるということに。


記事によれば、2004年に米国野球協会(USA Baseball)が青少年選手の体を保護するための球数制限の指針を発表しているのだそうです。いかにも球数にうるさい米国らしい。

その内容は、17-18歳では1試合は106球以内とし、登板は週2試合まで。
27球投げたら1日休息、27-45球なら2日休息、45-62球なら3日休息、62-89球なら5日休息、としているらしい。

この米国の基準がどのくらい妥当なのかわかりませんが、台湾の投手寿命が短いのは高校時代に投げすぎるせい、ももっと厳しく制限すべきだ、って議論も網路上では出ているとか。


そしてもう1つが 「投高打低」
日本とは違って木製バット使用のこの大会。投高打低が目立ち、予選も含めて86試合が行われたものの、とうとう柵越えホームランは1本も出なかったとか。

確かに中継を見ていても外野手がずいぶん前進守備してましたし、長打も見ている限りではほとんどなくてゴロゴロゴロとゴロが多い。淡々と進んでいたように見えたのはこのせいか。

高価な木製バットでの練習が不足していることが原因ではないかと言われているらしい。


雑誌「職業棒球」にも書いてあるのですが、台湾の高校野球ってやたらとオカネがかかるみたいで学校側やOBの援助がないとやっていけず、資金不足に加えて少子化による部員不足で強豪チームなのに解散寸前のチームもいくつかあるとか。木製バットも使うんだからなおさらオカネかかりますよね。

青春だな~の影で、高校野球界もあんまりいいニュースばかりでもないらしい。





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Last updated  2008年12月16日 03時18分44秒
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