MoMo太郎日記

MoMo太郎日記

2024年09月25日
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カテゴリ: 旅の重さ
長さ30.9m、幅3.3m、水面までの高さ31mの猿橋は、橋脚をまったく使わず、鋭くそびえ立つ両岸から張り出した四層の「刎木(はねぎ)」によって支えられています。


この構造は「刎橋」と呼ばれているそうで、岸の岩盤に穴を開けて刎ね木を斜めに差込み、中空に突き出させる。その上に同様の刎ね木を突き出し、下の刎ね木に支えさせる。支えを受けた分、上の刎ね木は下のものより少しだけ長く出す。これを何本も重ねて、中空に向けて遠く刎ねだしていく。これを足場に上部構造を組み上げ、板を敷いて橋にする手法で造られています。

木造で現存する刎橋はないそうで、この猿橋は、鋼製の橋桁に木材を貼り付けて江戸時代の構造を復元しているそうです。
確かに、完全に木造だとすると、例えば、シロアリによって木材が破損されたり、キノコなどが生えて強度が低下するおそれがあるかもしれませんね。

さらに、猿橋では、斜めに出た刎ね木や横の柱の上に屋根を付けて雨による腐食から保護しています。


この構造は、谷が深く橋脚が立てられないため、猿が弓のように連なって橋をつくり渡っていた様子をヒントにしたともいわれています。

こちらの昭和9年(1934年)に建設された新猿橋から、猿橋を見てみることにしました。

こちらが新猿橋からみた猿橋です。桂川の深く美しい渓谷と調和した景観でした。


この猿橋が架けられた付近の川幅が狭くなっているのがわかりました。

こちらが甲州街道(国道20号)から猿橋を見物にくる場合の入口になります。

このアーチの裏側には、「日本三奇橋」と書かれていました。
日本三奇橋とは、「岩国の錦帯橋」(→→→ こちら )、そして「木曽の桟(かけはし)」(→→→ こちら )ということになっていますが、「木曽の桟」は現存しないため、「日光の神橋」(→→→ こちら )や「黒部川の愛本橋」(→→→​ こちら ​)、或いは「祖谷のかずら橋」(→→→​ こちら ​)が三奇橋に加えられることもあるそうです。
ちなみに愛本橋は。江戸時代には猿橋と同様に刎橋だったそうですか、今は近代的な「ニールセンローゼ橋」(→→→ こちら )に架け替えられています。



(大月市を歩いたコース)

【つづく】


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2023年11月の大月市(その12) 猿橋を鑑賞する





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最終更新日  2024年09月25日 00時10分11秒
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