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November 10, 2004
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カテゴリ: 読書いろいろ
前に紹介した本の、第1作目。
著者は西ドイツの医師。1999年ドイツ緊急医師団<カップ・アナムーア>に加わり、同じ年の7月から北朝鮮での活動を始める。

この本は、フォラツェン氏が活動を始めた1999年7月から国外退去になった2001年1月までの18ヶ月間につけていた日記や写真などから書き下ろされたものです。

この本の最初にはフォラツェン氏が北朝鮮での活動中に撮影した写真がいくつか掲載されています。
その中でも驚いたのが、目が落ち窪んだ乳幼児の写真。普通日本の乳幼児なら、ぷくぷくと太っていてかわいい笑顔を見せてくれますが、このしゃしんの乳幼児は目は虚ろです。
12歳の少年の写真は、がりがりに痩せた首筋が見ていてとても痛々しいです。
手術中の写真もありました。点滴は・・・、日本で見かけるあの点滴のパックではなく、緑色の酒ビンみたいなのを使用してます。

中は読み進むに連れて、現在の日本では考えられないことばかりです。
手術をするのに麻酔がない。

冬には交通事故が多発。複雑骨折の患者がいても接骨手術ができない。たいていは骨折箇所は放っておかれ、患部が壊死、麻酔がないのでそのまま切断。

麻酔無しの手術なんて、現在の日本で考えられるでしょうか。

病院関係者のやる気はあっても、道具が古くて使い物にならないし、たいてい機器は部品もなく壊れたまま。薬も満足にない。例えば薬があったとしたら、今度は用法がわからず投与して患者は薬物中毒死。

こういう状態を見かねてフォラツェン氏は、あらゆる機会を捉え病院に薬屋機械を運び、医師や看護婦などの質問に答え、少しでも患者が治るように努力していきます。

しかし北朝鮮当局も、外国人の立ち入りを制限または禁止して、援助だけを求めます。例えば物資でなく現金などで。

こんな悲惨な生活があるとはこの本を読むまで思いもしませんでした。

この本を最初に書店で見かけたときも、スパイ小説か何かだと思ったくらいです。

このフォラツェン氏の行動は、この後ますますエスカレートしていきます。

北朝鮮を知りすぎた医者





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Last updated  November 14, 2004 10:20:07 PM
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