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August 29, 2005
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カテゴリ: 読書いろいろ
帯には、「テロ、不審船、領空侵犯機・・・ 日本の危機に、指揮官たちは堂決断し、行動したか!?」とあります。

著者は、長崎県佐世保出身。防衛大学校卒業後、毎日新聞に入社。1996年より東京本社社会部にて防衛庁を担当。

この本は5章に分かれています。
それぞれが、地下鉄サリン事件、能登半島沖不審船事件、ミグ25亡命事件、12・9警告射撃事件、そして同時多発テロ、となっています。

それぞれの事件で、現場にいた指揮官が何を考え、どう行動したか、事件のあとどんな反省をしたか、などがかかれています。

例えば地下鉄サリン事件では、著者の防衛大学校の同期があの事件で指揮を執っていました。
事件前日のことからこの章は書かれています。
1995年3月19日、朝霞駐屯地で機動隊400名に化学兵器に関する講義を行ったこと。その際、神経剤に商店を当てて講義するよう言われたこと。特にサリンを中心にと、重ねて言われたこと。
そして、400名の機動隊員に対して、防護マスクのつけ方、防護衣の着方、そうすればサリンが使われたかわかるか。検知紙を使った検知方法などを伝授していったそうです。

朝から電話が頻繁にかかってきて、特定の薬剤について質問されるのです。薬品の名前、危険度の有無、人が死ぬかどうか、余りにも同じ質問をされるため聞き返したところ、テレビをつけて見ろといわれ、あわててつけたらあの地下鉄の出入り口にたくさん人が倒れている映像が映っていたそうです。
著者は自衛隊の同期の人から、そのときの様子を詳しく聞いて、この本に書いています。
このサリン事件では、このあとすぐに非常呼集がかかり、市ヶ谷でチームを作って現場に急行することになります。が、連隊長からの支持で、現場の式は連隊の隊員ではなく「現場での最高階級のものが取れ」、という指示が出ます。
化学兵器の専門化が指揮を執り、地下鉄構内や電車の中の除染を行います。除染のあと、警察や消防隊の人たちが中に入るためには確実に除染できているかどうか確かめなければいけないのですが、このときはこの著者の友人が確認を行ったそうです。自分が実験台になったわけですね。アメリカ軍あたりだと、この確認作業は指揮官ではなく、隊員が行うことになっているそうです。それも3人ぐらいで。この方も、自分の除染作業に自信があったからこそこの確認作業ができたと思います。だって、一歩間違えれば自分がサリンで死ぬわけですから。

この本の中に書かれている事件それぞれにおいて、現場の指揮官はいろいろ悩みます。自衛隊ゆえの制限や、人々の過剰な期待、日々の訓練の想定外の出来事など、いろいろあるわけですから。

指揮を間違えると、自分の部隊や連隊の隊員の命が危険にさらされるわけですから、指揮官の悩みは深いです。

テレビの映像などからは想像も出来ない出来事の数々が書かれていましたが、もっとこういう記事をたくさん書いて報道して繰れたらと思います。人々が自衛隊のことをもっとより詳しく知るために。






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Last updated  August 29, 2005 11:47:38 PM
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