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September 27, 2005
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カテゴリ: 読書いろいろ
この本では、国内外で起きた航空機事故8件を、当時の模様を詳細に記しつつ再検証しています。

冒頭には日航123便のあの事故のことが書かれています。あの事故から今年で20年、事故原因は圧力隔壁の金属疲労による急減圧と言われていますが、果たして急減圧はあったのでしょうか、なかったのでしょうか。
あの便に搭乗していて奇跡的に生還した客室乗務員の人は、急減圧はなかったと証言しています。急減圧特有の耳鳴りや鼻や耳の詰まったような感じがなかったと。他の航空機事故で急減圧が起きた場合は、乗務員や乗客の一部が機外に吸い出されてしまっていますが、それはなかったと。それと、急減圧が起きた場合は気温が必ず低下するそうです。事故調査委員会の計算では65度気温が低下したはずだと。そこで著者が書いています。「お盆のさなか、誰もが夏服を着ている時季に、数秒間で65度も気温が下がり、氷点下40度まで室温は低下したと報告書には書かれている。このような温度低下は急減圧では必ず起きる現象であるが、生存者は誰も寒いと感じていなかった」と。著者はこれに関して、生存者である客室乗務員だった方に直接尋ねたそうです。「墜落してから空気が冷たく感じた」そういう返事が返ってきたそうです。つまり、爆発音が聞こえた直後は寒いとは感じていなかったということですよね。
こういう風に、123便の事故調査に関してはもっともっと詳しく調査して報告して欲しいと思います。詳しく調査して明らかにすることで、この後同じような事故が起きた場合に、生還できる確率が上がるわけですから。

この123便のあと、同じように油圧系統が破損し、操縦不能になった事故がアメリカでありました。
このときは、この事故機の中に123便の事故のあと油圧が破損した場合の操縦はどうすればよいのか個人的に研究していたパイロットがいて、この人が濃くピットの人たちと協力してなんとか空港までジャンボを飛ばせることができたのです。

日米の違いは、この事故の報道にも現れています。
アメリカでは『多数の生存者』と報道されたのに対し、日本では『着陸に失敗』と書かれていたそうです。
事故調査後それをどう生かすかが、このあとの運命をわけたような気もします。



1954年イギリスのBOACのコメット機の事故は、それを物語っています。
このときはエルバ島沖に沈んだ機体を引き上げ、まるでジグソーパズルのように機体を復元し、事故原因の追究に当たったそうです。原因を見つけるためなら、人もかねも惜しまないこの努力。日本もぜひ真似をして欲しいものですね。この事故直後に当時のイギリス首相ウィンストン・チャーチルが言った言葉「コメット機の謎を解くためには、費用や手間のことなど考えてはならない」の意味を、もっと深く考えるべきだと思います。






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Last updated  September 27, 2005 11:26:44 PM
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