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「どうして2人CCBなの?」4月に行われた筒美京平トリビュート・コンサートをご覧になった松本隆さんのツイート京平トリビュート、4時間弱、50曲くらい?ぼくの詞は12.3曲?弾き語り裕美でダムが決壊。2人CCBも頑張ってた。あんな苦労とか大ヒットしたねとか、50年分の記憶がまとめて天から降ってきた。→https://twitter.com/takashi_mtmt/status/1383420366375198727?s=09それに対する笠浩二さんのリプライお会いできなかったけど、いらっしゃってると聞いて嬉しかったです。 昨日太田裕美さんに、Romanticをアルバムに使ったよと言っていただきました。 感激しました。 今日も2人C-C-B頑張ります!→https://twitter.com/kohjiryu/status/1383600479985229825?s=19笠浩二さんと米川英之さん、どうしてこの2人で「C-C-B」なの?という疑問がネット上で散見されるので、把握していることをあくまで私見として書いておきたい。1989年に解散した後、2015年に至るまでの道筋は私はリアルタイムで経験していないことが多いので、書籍やいろいろな方がネット上に残してくださっている記録などをもとに理解しているつもりだが、事実誤認もあるかもしれないのでご容赦を。2015年以降は自分の見聞きしたことをなるべく残しておこうと思う。 (敬称略)歴史とは主観的なものなのだなあとしみじみ思う。どんなに客観的に事実だけ述べたつもりでも、その背景や詳細を補うときにどこかに偏向していくものだと感じる。そもそもC-C-Bは何人なの?ということから話をはじめるとこれもまたたいへんな説明になる。ざっくりとわかるようにすると、1983年 ココナッツボーイズとしてデビュー後、2人脱退. 5人→3人(渡辺、関口、笠)1984年 田口、米川加入 3人→5人(渡辺、関口、笠、田口、米川)1985年 5人でC-C-Bとしてブレイク 1987年 関口誠人が脱退→4人になる1989年の解散時 4人(渡辺英樹、笠浩二、田口智治、米川英之)30年以上も経つと、ファンであってもハマっていた時期や好きなメンバーによってC-C-Bのあり方をどうみているかが人によって相当違うことがよくわかる。具体的に言うと「5C史観」と「4C史観」に大きく別れているように思う。解散後のC-C-Bのメンバーは、それぞれが自分のバンドあるいはソロとして音楽活動している。時には元メンバー同士でセッションしたりユニットを組んだりしてきた。TVの企画などで「一夜限りの再結成」と言って演奏する機会は何度かあった。5人揃ってのものとしては1994年の「ザ・ベストテン同窓会」が最後だろうか。渡辺、関口、笠でのテレビ出演が多いが、1999年のNHKBS松本隆30周年番組、2005年NHK思い出のメロディでは、渡辺、関口、笠、米川の4人で出演している。 C-C-Bを名乗って継続的な活動をするかたちの再結成は2008年、このときは3名(渡辺、関口、笠)でのC-C-Bだったのだが、そこに至るまでの2000年代の動きは以下の通り。2004年7月 「ヨネタワタル」(渡辺、田口、米川)が「CCB21」というタイトルで2日間のライヴ。笠さんが1日だけゲスト出演。映像化が予定されていたがお蔵入りとなっている。2005年6月 吉田豪氏によるインタビュー(関口)再結成について言及。 2005年7月 ドラマ「電車男」で「Romanticが止まらない」が挿入歌に。 2005年8月 NHK「思い出のメロディ」4人で出演(渡辺、関口、笠、米川)キーボードは米川さんと親交の深い高橋亜土さん。米川アレンジの「Romanticが止まらない」を演奏。2007年 フジテレビ「SMAP×SMAP」でのコントで稲垣吾郎氏が「CCB吾郎」として笠さんの物マネ。10月の番組イベントにサプライズ出演(渡辺、関口、笠)。2008年 C-C-B再結成(渡辺、関口、笠)。CDをリリース。ライヴやテレビ出演。2009年 活動凍結。(その2へつづく)
2021年06月25日
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あるC-C-Bファンがみた「風街オデッセイ2021」松本隆50周年記念コンサート松本隆先生とC-C-Bのお二人のお写真→笠さんの公式アカウント 「こんな業界から足を洗って、米屋をやれよ、米屋を」解散するC-C-Bに松本隆さんが寄せたメッセージを覚えているC-C-Bファンは少なくないのではないか。気にかけてくださっていたんだなと、大人になってわかるその親心。メンバーは米屋にもクリーニング屋にもならなかったけど、そのおかげで今日という日があるとも言える。 武道館はイスが硬いのね。全編着席でご鑑賞くださいと言われていて、予告より終演時間が遅かったのもあり、お尻が痛い。 今回のコンサートに行って感じたことは「松本隆さんのこと、実は何も知らなかったのかも」だった。私が馴染み深いのは1980年代中頃の曲ばかりで、その頃の松本作品は膨大で「あれもこれも作詞は松本先生」ということだったのだなあ。知っているつもりでちゃんと聞いたことがない曲がたくさんあるというのが今日の発見。 7月に購入したトリビュートアルバム「風街に連れてって!」の別冊付録「100%松本隆」の中の「風街住人図鑑」のC-C-Bのページの内容と量にはちょっと驚いた。ソロとして歌詞提供されている笠さんと米川さんの項目もある。他にもいくつもC-C-Bの名前が登場する記事があり、C-C-Bが風街にもたらした彩りが、この分厚い冊子の随所にみられるのは本当に嬉しいことだ。今回のコンサートのパンフレットでも松本さんはC-C-Bについて言及してくださっている。今回のコンサート「風街オデッセイ」の公式HPのアーティスト紹介文を読んだ人は、どうして2人でC-C-Bなのかわかるようになっている。 さて、以前述べたように、4月の筒美コンサートで私の中二魂は無事に成仏したので(笑)、今日は心おだやかに会場に向かえるかと思いきや、今日はもうなんというか、勝手に発表会の日の保護者気分で、始まるまでハラハラして超緊張(笑)だって、武道館でC-C-Bだよ?!と勝手に緊張しまくってかなり早く現着してしまい、早々にパンフレットを手に入れて、竹橋駅前で一人コーヒー飲みながらふと思ったのは、当事者の緊張は物凄いものだろうということだった。ステージに出ることの緊張ではない、そこに「どのようにあるか」ということへの緊張感につい思いを馳せる。これはたいへん、たいへんなことだ。大人になってわかるのは、C-C-Bはメンバーだけのものではなく、多くのプロフェッショナルが関わった、とてつもなく大きな力が動いたプロジェクトだったということだ。C-C-Bの名前を背負ってこの場に出るのはとても凄いことだ、と改めて思いながら、日暮れを背に「聖地」へ再度向かう。 ステージ上には風街バンドの山木秀夫さんのドラムセットとトップバッターの林立夫さんのセットがあり、この後登場するドラマーの方のセットはどうなっているのか気になっていたが、林さんのドラムセットは林さんとともにはけ、その後はステージの中央にセットごと出す要領で、太田裕美さんは弾き語りのピアノ、笠さんはSONORのセット、松本先生はLudwigのセットとともに登場した。 トリビュートアルバム「風街に連れてって!」のプロデューサーの亀田誠治さんがご出演のコーナーでは、松本隆曲がこのアルバムに収録されたアーティストによって演奏された。亀田さんがベースを弾き、B'zが「セクシャルバイオレットNo.1」、横山剣さんが「ルビーの指環」、川崎鷹也さんが「君は天然色」を歌った。リスペクトをもって令和の世にカバーされた名曲はいずれも素晴らしく、30年以上前の曲でありながら最新であった。特にB'zのステージングは圧巻で、1曲で会場中を虜にするオーラを感じた。 C-C-Bは「Romanticが止まらない」と「Lucky Chanceをもう一度」の2曲を演奏。米川さんのいつものギターは某アーティストのツアーの方に行っているのかな。私はみたことのないギターだった。青いシャツにジャケット、超スリムなパンツ、青いブーツ。笠さんは白いオーバーシルエットのシャツにリボン風のタイがカワイイ。イントロの音の少しの違いが気になってしまうところに、前期C-C-Bサウンドを形づくっていた大きな要素がキーボードの音色(おんしょく)だと思わされる。ハラハラドキドキしながら見守る2曲7分間のステージ。C-C-Bのお二人がそこでC-C-Bでいてくださった、そのことこそが、尊く、素晴らしいことだ。 本編ラストは「さらばシベリア鉄道」太田裕美さんが展開する文学性の高い松本ワールド。 私のみた11月5日「風街オデッセイ」コンサートの本編は、アンコールの「はっぴいえんど」に続く、現在と過去を行ったり来たりしながらのタイムトンネルだった。長いタイムトンネルをくぐりぬけ、アンコールのはっぴいえんどに至る。武道館のビートルズをみてロックに憧れた松本青年。私が知ったときにはすでにすごい作詞家の先生だった松本さんにも、やっぱりそんなはじまりの日があったのだ、そして、やっぱり武道館は、特別なところなのだ。 アンコールで「はっぴいえんど」のドラマーとして登場した松本隆さん。「ビートルズが来たとき、武道館でみてた。そう、ちょうどあのへんで。あそこから、ここに来るのに55年かかった。今日はリンゴ・スターと同じ、ラディックのドラムで」松本先生のラディックのドラムセットにはそんな思いがあったのだなあ。この日のために半年ドラム練習した、っておっしゃった松本先生をとてもかわいいと思ってしまった。 席を争うのも苦手だし、キャーキャー盛り上がるのも若い頃から似合わない自分としては、「B'zのセクシャルバイオレットNo.1の武道館の音漏れを昼下がりの北の丸公園でほぼ独占」という僥倖に至福を感じたり、大人になって大人のコンサートを楽しめることの喜びに震えたりで、平均年齢高めの「大人な武道館」をしみじみ味わった。後方から明子ねえちゃんのごとくソッと覗いて(武道館に柱はないけど)この場の目撃者となれたことに感謝している。 筒美コンサートがと芸能と歌謡曲で魅せた場だったとすれば、この武道館は、ロックでサブカルでそれが松本隆の本質であるということを語った場と言えよう。出会ったときに「趣味で音楽できていいわね」と筒美さんに言われた松本青年。その後、売れっ子の職業作家となり活躍された時代の曲たち、それが私にとっての松本隆さんの音楽だったが、それは広大な松本ワールドの「部分」であり全体ではなかったということが腑に落ちた。 最後に鈴木茂さんの提案で「個人で楽しむお約束」の写真撮影タイムがあってとても盛り上がる客席。こういうの、バンドっぽいぞって思った。メンバーにいろんなタイプの人がいて、場を盛り上げたり、引き締めたり、それぞれがそれぞれの役割で関わる感じ。 50周年のお祝いがこの場所で、この曲たちで、このメンバーで、松本先生、それって超ロックじゃん!と、心の中で叫んで帰る私の竹橋駅を目指す足どりがちょっぴり早足だったのは、明日からのロックな日常のためだったりする。
2021年11月05日
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