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半地下の 牢獄みたいな部屋で
上京してきたあなたに再会した。
一緒に暮らして居た頃はよく音楽をシェアしていたから、
凄く良い曲を仕入れたんだよ…と
anoiceのmemories of youという曲をかけた。
ものすごくあなたと、この場所に相応しいと思ったから。
なぜだろう。
曲が流れた瞬間、すぐにあなたの死を予感してしまった。
この曲をこの場所で聴いてしまったら、
この不吉な予感が本当になってしまう……
そんな訳ないのだけど、その思いに取り憑かれた。
あなたは 分かっていない様子だった。
澄み切った照明の薄暗い牢獄に響く。
賛美歌のような、
終わりの歌のような…
まだ生きてるあなたの顔を じっと
神妙に見つめた。