『私の個人出版』支援します

『私の個人出版』支援します

Mar 18, 2005
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類



数分後に料金所が見えてきました。そして紙幣を渡し、お釣りはきっちりともらい一般道にでます。
「ふぅぅぅ、あと2kmほどだ」
充分に間に合いそうです。

緩やかな坂を上がっていき頂点に達したときです。前方に見えてきた車の後ろ姿。ブレーキランプが点灯したままです。
「うわぁ、渋滞している」
高いところにいますから先がよく見えます。3つ向こうの信号が見えています。それより先の方から車列が続いています。
電話が鳴りました。
「いま駅に着きました」
ご隠居です。時間通りにきっちり到着されました。
「こちらも向かっています。あと10分ほど待っていただけますか」
普通なら10分かからない距離です。遅れてしまうかもと不安ながらもその様に答えていました。
渋滞の列は動きそうもありません。事故でもしているのだろうか。
坂道をゆっくり下り、カーブの終わりくらいに来たときに見えました。
「あそこの店から並んでいる」
休みの日ですから、何か特売でもあったのでしょうか。
交差点で脇道へと進みます。

地元の人間だから知っている、大きな地図には載らない道。右へ左へと進んでいきます。小さい子供が飛び出してきたら大変だと、右足でアクセルを踏み、左足はブレーキペダルの上でスタンバイです。ゴーカートと同じ運転のやり方です。

駅が見えてきました。近くに住んではいるのですが、よく考えれば10年以上は、その駅前には行っていませんでした。正直すこし戸惑いました。周りの景色が、がらりと変わってしまっています。地道だったところが舗装され、駅の前は公園になり柵が張られています。建物もなにかしら新しいものが増えていました。記憶にある木が茂ったその奥にある古い駅舎も、過去のもの、思い出となっていました。
パソコンなんか無かったときです。個人で触る物はマイコンとか言っていました。業務用のコンピューターは、大きな磁気リールを取り付けて紙テープでデーターを入力していたものです。打ち間違えたところをハサミと糊を使って細工したのも、今では楽しい思い出です。その頃から訪れていませんので、変わっていて当然なのでしょう。
公園の前に車を止め、車から降りました。直ぐにわかりました。ご隠居がこちらへと歩いて来られました。

「お待たせしました」
電話が架かってきてから15分を過ぎていました。遅刻でしたがこの程度でしたら許してもらえるでしょう。
「どこかいいところありますか。どんなところでもよいですから」
「そうですね、大阪ですけど田舎ですからね、ここらは何もないですわ。でも皆がよく行くところがありますから行ってみましょうか」
知り合いから以前に聞いた事がある喫茶店へと向かいます。

不思議でした。直接に顔をあわすのは初めてです。最初のブログ開設時に、なにか面白そうな人が出てきたなとウォッチを始めたのがきっかけで、毎日見るだけだったのが、大変なことになったときに初めて声を掛けさせていただきました。それ以来のお付き合いです。それが以前からの知り合いのように会話が弾んでいます。
何を飲んだのかは今でも分りませんが、出る前のあの薬。体を何かふわっとしたいい気分にしてくれています。その効果も相まって、かなりリラックスした初対面でした。
それにしても途切れずにポンポンと話が出てきます。話題の多さ、経験の違いなのでしょうね。耳がピクピクです。

(つづく)







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Mar 18, 2005 11:28:07 PM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: