『私の個人出版』支援します

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Mar 21, 2005
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でも何か違うのです。タマゴの調理にはいろいろありますが、いま目の前にあるのはオムレツ。別にオムレツが嫌いなのではありません。調理のやり方なのです。普通はお皿にどかっと大きなオムレツがふんわりと盛られているのですが、お皿に載っているのは幅10センチほどの小さなもの。それもふんわり感がなく焼きすぎています。タマゴ焼きを楕円にしただけの物でした。
フォークを使い真ん中から割ります。中身もガチガチだったら大声を上げていたでしょうが、一応じゅるっとしています。フォークに載せ口に運びました。やはり見たとおりで表面部分が焼きすぎて硬いのです。
近所の方も有名だと言っていたお店です。後で聞くと、テレビやらラジオでも取り上げられていたお店らしいです。
予算的にタマゴの量が限られているのでしょうか。このお皿に盛り付けるなら、中途半端にオムレツのようなものにするより、スクランブルエッグにするか、まだ雰囲気には合いませんが出し巻きの方が良いと感じていました。ふんわりふんわりとしたオムレツ、これを期待していたのです。
味も特に良いとはいえませんでした。事前に下見しておく方が良かった、下見していればここに連れてこなかった。
他の方々が良いというだけの理由で、遠方からわざわざ来られたご隠居を、この店に連れて来てしまったのです。

ご隠居の話を聞きながらお店ウォッチです。小さなログハウスの喫茶店。清掃も行き届いていて、お兄さんの接客態度も良いものです。奥ではおじさんが、こまねずみのように動きまわっています。手抜きしているわけでもないのです。
足りないものがありました。タマゴの出し方から連鎖的に見えてきました。調理して出すものを実際にお客さんのテーブルで食べていないのではと思いました。お客さんの目で見て、このような物が運ばれてきたときに、どのように感じるでしょう。体感しているのであれば、まずこのような出し方はしません。
もし実際にお客さんに出す前に、誰かがお客さんの役割りして「これは良いですね」と判断しているのであれば、この店の将来は絶望的でしょう。
間違えなく、お客さんの立場で見ていません。またマンネリになって見えなくなっているのかもしれません。
お客さんの表情を見ていません。料理を運んできてから、お客さんが他にいないのにも関わらず、こちらのテーブルの様子を伺っていないのです。直視するのはいけませんが、動きながらさりげなく様子を伺うのがプロの技なのです。お客さんが何を要求しているかは勿論、そこから何が悪いのかを読み取らなければ、より良いサービスのために改善するのは何かがわからないのです。

仕事のつながりの関係で何度か利用していた、あるレストランが潰れました。
純粋なお客さんとして利用したなら、黙って次から行かないか、それはおかしいと料理長をつかまえてクレームを入れていたでしょう。知り合いの友人ということで、言いそびれて、利用してあげないといけないとの思いで何度か足を運びました。悔やまれました。
店構えが悪いわけでもありません。本場で鍛えた腕が悪いわけでもありません。お客さんに対してもフレンドリーで、飲み物についても知識が豊富で適切に選択していました。
唯一の欠点。水をペットボトルのまま注いでいた。ウォーターピッチャを使って水を出すのが普通ですが、メーカーから来たペットボトルのまま、お客さんの目の前でペットボトルでグラスに注いでいたのです。
そこらのファミリーレストランでは無いのです。雰囲気を大切にして心を豊かにしたいと思っているのに、それを否定する行為。恐らくお客さんはたった1つのことに幻滅して、この店から遠のいたのでしょう。お客さんを見ていなかったのですね。

ご隠居の話は全然とまりません。学生の頃から出版業界に関係し、数々のヒットを飛ばし、会社の設立に倒産。よくもまあ、これだけのことを独り占めしたものです。
さあでも一番聞きたくなっているのはリボンリボンさんのこと。
「リボンリボンさん、車の中でお聞きしていたとおり、私も連れてきて良いとおっしゃっていたんですね」

(つづく)






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Last updated  Mar 21, 2005 12:42:22 PM


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