「 NANA2 (2006) 」
「ねぇ、ナナ、夢が叶う事と幸せになる事ってどうして別物なんだろう~」
原作は、「NANA」矢沢あい箸。
監督は、大谷健太郎 。
主演は、勿論前作に続き中島美嘉 と、宮崎あおいが降板した後、を引き継ぐ市川由衣 。
中島美嘉 は、歌手活動意外にも強迫性障害で盗癖のある少女役で、青春ロード・ムービー「偶然にも最悪な少年(2003)」で女優として映画にも出ています。「NANA」が初めてではなかったのですね~。
市川由衣は、「呪怨 (2002) 」で映画デビューし、TVドラマを主体に活躍していますが、今年は「ラフ ROUGH (2006) 」や「サイレン FORBIDDEN SIREN (2006)」にも出演し、今回の「NANA2(2006)」でさらなるステップアップをはかっています。
前回の出演者達が奈々役の宮崎あおいをはじめ、シン役の松山ケンイチ 、レン役の松田龍平 らが降板し、新たにシン役には本郷奏多、レン役には姜暢雄 が加わり、タクミ役の玉山鉄二 、ノブ役の成宮寛貴 、ヤス役の丸山智己 、レイラ役の伊藤由奈 などは続投です。
Story : 大崎ナナ(ナナ)と小松奈々(ハチ)は、東京での共同生活を楽しんでいた。ナナのバンドBLACK STONESは、プロデビューに向けて精力的に動き出し、ハチはナナの成功を心から願っていた。ある日、ハチはレンの所属するTRAPNESTのタクミと再会。二人は付き合うようになるが、タクミの冷たい態度にハチは、すぐに別れを決意。その後、BLACK STONESのノブに告白され、付き合い始めるが、ハチはタクミの子供を身ごもっていた…。
ー goo映画より ー
ナナ役の中島美嘉は、前作で観たとき、原作のイメージぴったりだったし、演技はしなくてもそのままでいいな~ぐらいの感じでした。劇中で歌が聴けて大変お得感が満載で、それだけで大満足でしたが、今回は演技の堅さも取れている感じがあって、おなじみのメンバーとの息もぴったりという感じでした。前回よりも喜怒哀楽感が自然で素敵でした。
スケジュール調整がつかないなどの理由で降板した宮崎あおいは、「初恋 (2006) 」をはじめ「ただ、君を愛してる(2006)」で主演を果たしていますが、いまいちぱっとしませんでしたね~。売れない主演映画に出るより、「NANA2」にもう一度出演してその地位を不動のものにしたほうが良かったのじゃいかと思います。あまりにも奈々役がはまり役すぎて他の役ではそのオーラを出すことは出来ない感がありませんか?数本のCMに出ていてもいまいち地味です。
そのはまり役すぎた宮崎の後を受け継いだ市川由衣は、どうしても彼女と比較されてかわいそうな感じがしました。市川由衣の演じる奈々は、どうしても優等生っぽいイメージや知性的イメージが邪魔して天然キャラに無理がある感じです。無邪気にはしゃぐ天真爛漫な表情が自然に見えなくて、どうしても多少違和感がありました。やはり宮崎あおいの強烈なイメージがちらついてしまうのです。

同じく降板して「デスノート」シリーズに出演した松山ケンイチは、水を得た魚のようにL役が 超 がつく程はまり役でした。シン役はいまいちピンとこなかったですが、役者と言うのは、自分が光ってみえる天から授かったかのようなはまり役ってあるものなのですね。そういう意味では同じく降板した宮崎あおいとは明暗を分けたような気がします。
そして、どうしても語りたいのは、シン役に抜擢された本郷奏多 。もぉ~~!原作のイメージにピッタンコ☆、ヴィヴィアンなどのファッションが一番似合っていました。「テニスの王子様(2006)」では主演を果たしています。

また、松田龍平の後に抜擢された姜暢雄もかなり原作のイメージに近づいた感がありました。松田龍平は革ジャンのしたからのぞくお腹のでっぱりがどうもイメージ壊れちゃっていやだったのです。ロックアーティストがお腹が出ているのはちょっと私的に許せなかったところでもあるので・・・・(松田龍平のファンの方ゴメンなさい~)

今回は前作からの続きのシーンから始まり、前回ではちらっとしか出番がなかったタクミ役の玉山鉄二とハチの市川由衣がメインにストーリーは進んで行きます。相変わらずヘアウィッグが原作のサラサラとした髪のイメージと違うのですが、それだけ目をつぶると、原作の女癖の悪いナルシストな感じをうまく演じていて、イメージに合っていましたし、かっこよかったです。
前半は多少気になっていた市川由衣の奈々も後半にはすっかり奈々になっていて、不思議と違和感が無くなっていました。ナナの生きている世界にあこがれを持っていて、自分もその空気の中で生きている事に喜びを感じている奈々と、そんな無垢な子犬のような奈々とのお互いを信じて疑わない無償の絆を必要としていたナナの間に分け入って来た運命という名の亀裂をも乗り越えて求め合う、女同士の理屈を超えた友情に共感を覚えます。凄く良かったです。
同じカリスマコミックの映画化でも、「デスノート」は両性に人気があるように思いますが、「NANA」の場合は年齢も性別も選ぶような気がします。それが、「硫黄島からの手紙」や「武士の一分」、「007/カジノロワイヤル」の激戦の中という悪条件な事もあって、興行ランキングにも現れているかなと思います。
ただ、とってつけたようなトラネスの海外ロケは、伊藤由奈のプロモーション映画みたいでちょっといやだな・・・
~おしまい~
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