「 べクシル 2077 日本鎖国 (2007) 」
監督は、「ピンポン (2002) 」の曽利文彦 。「ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer (2000) 」でVFXスーパーバイザー を努めるなどCG畑でクリエーターとして活躍してきましたが、監督デビューは実写にVFXを加えた「ピンポン (2002)」です。「たそがれ清兵衛」が受賞した年の2002年第26回日本アカデミー賞 で監督賞他作品賞、脚本賞他にもノミネートされています。
ヒロインのベクシルの声は、黒木メイサ。レオン・フェイデン役に谷原章介。マリア役に松雪泰子。
Story : 21世紀初頭。人類に延命効果をもたらしたバイオ・テクノロジーとロボット産業が急速に発展を遂げたことにより、日本は市場を独占し世界を大きくリードした。
しかし、最先端を極めた日本のロボット技術は世界から危険視され、国連はこれらの技術を厳格に規制することを求めた。日本政府はその要求に従うどころか、反旗を翻して我が道を行く決定を下したのだった。その決断とは・・・『日本鎖国』。2067年、日本は国際連合を脱退し、遂にハイテク技術を駆使した完全なる鎖国をスタートする。その後日本の情勢は秘密のベールに包まれたまま、10年間が経過した。この10年間、本当の日本を見た外国人は誰もいなかった。そして、2077年、米国特殊部隊"SWORD"所属の女性兵士ベクシルは、日本への潜入作戦を実行する。しかしそこでベクシルが目にしたのは、想像を絶する光景であった。延々と続く荒涼たる地・・・。これがハイテク技術の末に辿り着いた、真の日本の姿なのだろうか?
[ 2007年8月18日全国ロードショー ]ー作品情報より ー
映像のどこそこに、完璧に宮崎アニメの影響を受けている感じがした。
「天空の城ラピュタ」のカプセル型に格納されているロボット兵、「天空の城ラピュタの」ムスカのような独裁者のキサラギの存在、「もののけ姫」のタタリ神のような自在な集合体に変化するジャグ・・・・etc...
ただ、映像は進化し始めた日本のVFX技術「 3Dライブアニメ 」がいかんなく発揮されて、詳細に描き込まれたアニメの風合いを大切にしながらも時折実写かと思わせるようなリアルな質感と動きを持つ映像はクオリティが高く大変美しいです。
アニメのそれぞれの顔が声優人の顔に見えてくるような感じまでします。
日本がハイテク鎖国に突入すると言う斬新なストーリーは、嫌がおうにも期待が高まります・・・・
丁寧に描き込まれたこだわりの映像が、なんだかよくわからないけど凄いな~。・・・なんって思いながら観ていました。
ハイテク鎖国に突入した10年後の日本の姿に愕然・・・・・凄いアイデアだな・・・想像もつきませんでした(笑) 他のブロガーの皆様もここはくれぐれもネタバレしないでいただきたい部分ですね。
それをここで述べてしまうとかなりお楽しみが減るので、それがどんな状況かは伏せておきましょう。
ラストの転結も、そう来たか!!っと。それはそれで良かったんだけど・・・・・
どう考えても「天空の城ラピュタの」ムスカのような独裁者のキサラギ存在が出てくるあたりからストーリーのアイデアが古くて安っぽさを感じます・・・・
ラピュタは1986年のアイデアですよ、2077年のハイテクのプロットが台無しですよね~
映像のクオリティが高いだけに、そのギャップが目についてちょっとがっかり。
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[DVDソフト] ベクシル -2077日本鎖国-(通常版)
~おしまい~
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