「 春よこい (2008) 」 <ある意味ネタばれ>
監督は、「オリヲン座からの招待状 (2007)」の三枝健起。
主演は、 ハリウッド映画での活躍している「SAYURI (2005)」、「ラッシュアワー3 (2007)」や「L change the WorLd (2008)」の工藤夕貴。1991年・第34回ブルーリボン賞において「戦争と青春 (1991)」で主演女優賞を受賞しました。
共演は、2005年・第15回において「帰郷 (2004)」で主演男優賞を受賞した、西島秀俊。
そして、「ALWAYS 三丁目の夕日 (2005)」から淳之介の幼馴染鈴木一平役で出演していることで記憶に新しい小清水一揮。
Story : 昭和晩年秋、海辺の町・唐津市呼子。家族の暮らしを守るために、心ならずも殺人を犯して逃亡した父・修治。9歳の息子・ツヨシは、4年たった今でも大好きな父の帰りを待ち続けている。母・芳枝は、その切ない心を優しく包みながら、気丈に母子の暮らしを支えていた。父恋しさのあまり、ツヨシは交番前の掲示板に手を伸ばし、写真の父にそっと触れる…。それは、毎年この時期に掲出される指名手配犯の写真だった。その姿は新聞記者・岡本に目撃され、「父ちゃん、今年もまた会えたね」という“感動の記事”になる。それは、事件の心ない噂を蒸し返すと同時に、意外な人々による暖かな反応も呼び起こす。
「2008年6月7日公開 」ー 作品情報より ー
上に書いたとおりネタばれなくしてこの感想は書けなかったので、未鑑賞な方はまだ読まないで~~(笑)
図らずも殺人を犯してしまう父、子供にとってそんな父親はいないほうが・・・っと忽然と姿を消す父親と残された妻子の辿る末路。
いかにもありがちなストーリーなのです。
4年の月日が流れ、残された子は学校ではいじめられがちで、いつも一人ぼっち・・・
その子供がなぜか毎日交番の中を覗き込んで行く・・・それを不思議に思った担任がたった一人の兄に打ち明ける・・・
その秘密を知った新聞記者である担任の兄はそのことを記事にする・・・・
「父ちゃん、今年もまた会えたね」 それは人々に感動を与えるはず・・・だった・・・
・・・・ところが・・・・。
ざっとこんな感じの映画です。
材料は結構良いのです。ただ、どの展開にも説得力に欠けます。
残念ながら脚本が浅い・・・・
言ってみれば、あらすじをただ単に映像化して見せただけ・・・・・そんな印象でした。
佐賀の田舎町、新聞に記事が載って狭い町では噂はあった言う間に広がり、やっと4年間かけて薄れかけた町の噂を蒸し返す。
当然母親は職を追われ、それにつけ込む体目的の上司(笑)・・・・どこにでも転がっているどうしようもない転落ストーリーなのですが、そこは、佐賀の田舎の人情深さとでも言うのでしょうか、犯人を捕まえようと執念を燃やしつつも残された母子を不憫に思い、温情あふれる刑事の存在。なんだろ、遠山の金さん?大岡裁き?ばりの温情はご都合主義すぎ・・・・
記事を書いたことで思わぬ波紋を招いたことに責任を感じ母子のために逃走中の父親と密かに再開させようと奮闘する新聞記者。
あんな記事を書いたら、どうなるか、そんなの書く前からわかりきっていることです。それをあえて記事にしちゃう新聞記者なら、それはそれでネタがあれば何でも記事にしちゃう、良い悪いは別として、プロフェッショナル意識とでも言うのでしょうか、憎まれることを承知の上で書いているものでしょ・・・・
ところが、彼の場合は、母子を窮地に追い込むことになった・・事に驚いちゃう・・・ってどんだけ世間知らずというか幼いというか、小学生じゃあるまいし大人なら普通わかるでしょ~(笑)
それぞれを演じている俳優達は、それなりに演じていると思うのですが、ちょっと残念な作品でした。
~ おしまい ~
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