リンタロウ的・公演日記

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中村一喜@ Re:chuwi hi10分解、そして液晶修理(デジタイザ交換)(10/28) タッチパネルにヒビが入り、諦めかけた時…
杜川リンタロウ @ Re[1]:夏は表現布教活動(08/07) オカ リナさんへ コメントどうもありがと…
September 14, 2017
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カテゴリ: ステージ
九月です。
夏も終わり、火曜日から公演で富山県高岡市に来ています。
ここ数年は毎年「一人で演じる走れメロス」で伺っていますが大抵日帰り弾丸公演、
今回は宿泊をしての別公演中です。それはまた改めて帰ってきましたら。



さて、夏の各種公演はおかげさまで無事に終わりました。
学童さんへの出張公演や、逆に学童さんをお呼びしてのミュージカル「裸の王様」公演。
内野氏を招いてのPICO2での毎月企画「名作を聴く」も当然ありましたし、
それの尾張旭市文化会館での地域出張版「ライブ!あさひの昔話」もありました。
気が付けばお盆以降は各種公演続きで、


その中で上演した尾張旭市文化会館自主事業初の一般参加型ミュージカル、
「リバーサンド・ストーリー」も無事に終演しました。
関わってくださった皆様、誠に有り難う御座いました。



この企画は、もともと館長さんとお会いして「ここに人を呼ぼう!」から始まった企画でした。
12月に行ったバックステージツアーの後に強引に僕が
「どうせなら夏は一般参加を呼びかけましょう! 大丈夫です、きっと来ますから!」
と押し切って実現した一般参加者の募集も予想の遥か上の人数が来て下さり、
結果「こんなに沢山の方がやりたいといってくれるならもう全員出してしまおう!」
というノリと気合で本番まで突っ走らせていただくという危険な流れ。
本当に通常では考えられない無理を館長さんはじめ会館さんには聞いて頂き、感謝しきりです。

稽古日数はオーディションとゲネ・本番を抜いたら13日。更に全員が集まれる日は数えるほど。

ちゃんと当日のタイムスケジュールまで流れで理解しているのは一名だけ。
そんな状態で数度の着替えまである90分のがっつりとした舞台作品、
それも12曲ものナンバーがあるミュージカルを作るという行為は、
はっきり言って普通なら無謀の一言です。自分がスタッフで入っていたら九割方止めます。
舞台監督さんと最初にお会いした際の表情が忘れられません…(苦笑)




私はいつも通りモチベーターに徹し、ヘタに演技の指定なんかはせずに
自分たちで好きにどんどんやってくださいこっちが修正しますからのスタンスを貫きましたが、
結果、随分と良い座組になり、発表会ではなく良い「舞台作品」になってくれたと思います。

本番中、誰かがセリフを忘れたりミスをした時に
即座に客に分からないようお互いがすぐに役でカバーしていたのには流石にびびりましたけども。
一般参加の皆さんによる今回だけの座組なのに、そんなことまでできるんですかーいと。



以前このブログで「今回の台本は全員当て書きです」と書きました。
それは出演の皆さんだけではなく僕に関してもそうでしたし、色々な設定もそうでした。
でもなにより、物語に関しては特に当て書きでした。

館長さんと話した「ここに人を呼ぶ」ということ。
それが今回の一番大きなキーワードでした。

それは、単に客をいっぱい集めようということではありません。
この尾張旭市の人々が劇場や表現の場に興味を持ち、自然と足を運ぶようになるということ。
あえて大きく出ますが、それが「ここに人を呼ぶ」ということだと思いました。

そうなるには、トップダウン方式でエラい人が音頭を取って
「これこれこういう素晴らしいものを作りましょう」で作っても、きっとならない。
それよりも、表現したくてしたくてたまらない個人がそれぞれの人生の物語を持ち寄り、
「表現しないと死んでしまいそうな何か」を身を削りながら作る。
そうしないと、そうはならないのではないか。



んで、そういうちょっと変な人たちが増えて、
舞台表現を演ったり観たり応援したりする人たちが増えれば面白い。
表現に興味を持ち、求め、他のサービスと同様に価値を認めて自分なりの基準でお金を払い、
例えばバーやスナックと同じように普段から自然と劇場やどこかに人が集まるようになる。
そうなっていくのが理想であり、きっと文化なんだろうなあと。

だから今回はそういう物語にしようと。
一人の普通の女の子の勝手な思い込みから始まったミュージカルをつくろうという気持ちが、
ちょっと変わった大人たちを介して街の人を感化しどんどん広がり実現してしまう。
そこにあるのは上手い下手ではなく青春のような謎の表現愛だけ。
そんなレジスタンス的なファンタジーになればいいなあと思いました。

結果、主役のハルコちゃんはじめ皆さんの熱演で物語は舞台の上で成立したと思います。
本当に皆さんよくやったなあと思います。
役者をあまり褒めない自分がこれだけ褒めているのですから多少は信じてほしいところです。
じゃあ、その次です。それこそが本題。

もしこれで、舞台の外でも何かが少しでも変わるのならばこんなに面白いことはありません。
これをきっかけに、「ここに人が来る」。
前述の、文化が生まれる。

それこそ実に舞台を通したファンタジーというか白昼夢レベルの理想なのですが、
その種くらいは、確かに蒔けたような気はしています。



今回のこの企画は、参加者や会館さん含め一同ぜひ次も、という流れになりました。
が、残念ながら尾張旭市文化会館は来年は改修工事で一年間お休みです。
指定管理者が変わらず会館スタッフさんが皆さん残り、スムーズに事が進んでも早くて2年後。
もしかしたら、やっぱりなくなっちゃうのかもしれません。
実現するにしても、色々なシガラミで僕は関われない可能性だって十分あります。

でも、そういうものがなくたってウズウズして我慢できなくなってほしいなあ。
いや既に一部では始まっているしなあ、みんな勝手にそれぞれ突っ走ってみてほしいなあ、
そのためのキーワードは台本と歌詞に全部ぶち込んだつもりだしなあ、
と僕はニヤニヤニコニコしながら、
この座組が解散したロスをいまだにちょっと感じていたりするのです。
ほんと、いい人たちといい時間が過ごせました。



またミュージカル、作りましょう。

どうもありがとうございました。






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Last updated  September 14, 2017 05:03:16 AM
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