はかせのブログ

はかせのブログ

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

morton05

morton05

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

アスペル山ちゃん@ Re:紙の本至上主義者(04/27) 1915年に祖父が創業した書店を、満93年を…
アスペル山ちゃん@ Re:母のパソコンの面倒を見る(04/14) 母上の家に通う為、『ポルシェを軽自動車…
こくしょう@ Re:チェロの音量(03/31) はじめまして。大人になってからチェロを…
連休に縫い物@ Re:調律を始める(02/24) 連休に縫い物については、 0896240183 を…
アスペル山ちゃん@ Re:旅程(01/05) ANAの直行便のビジネスクラスはリッチです…

Freepage List

Shopping List

iPad Pro12.9インチに楽譜を表示させて演奏しています。楽器はチェロ。練習のとき楽譜にいろいろ書き込む… [ >> ]
2026.05.07
XML
カテゴリ: チェロ
いつ買ったか覚えていないが、私の書棚に「われら音楽を愛す」という本がある。1976年印刷・発行と書いてある。著者はブルーノ・アウリヒというドイツ人で中野吉郎の訳で白水社。ブルーノ・アウリヒという人は私の室内楽のバイブルとも言うべき「クワルテットの楽しみ」の著者でもある。たぶん、古本屋で買った本だと思う。
 この本は歴史上の人物でクラシック音楽の愛好家と考えられる人の解説だ。最初がサミュエル・ピイプス卿で、この人は死後出版されるとは思わなかった赤裸々な日記が公開されたので有名なイギリス人だ。1703年に死んだ人だが、岩波新書で読んだ彼の日記はとても面白かった。この他に私が知っている名前としてはラズモフスキー伯爵とか、トストとかがあるが、へえ!と思ったのがギュンター・ヘンレだ。
 あの楽譜出版で有名なヘンレは1899年産まれのドイツ人だ。ピアノの早期教育を受け、相当の名手だった。プロとしての公開演奏もあったし著名なヴァイオリニストとの共演もあったようだ。第一次大戦後、ヘンレは外交官になりあちこちの国に赴任している。ナチスの台頭前からヒットラーが首相になったあとの1937年までドイツの外交官だったのだ。
 結婚した相手の父親が巨大な企業体のオーナーだったため、岳父の死後1940年にこの企業体の経営を任された。ドイツの敗戦後、占領軍に逮捕されたが無事釈放された。その後企業体の再建に尽力したが、1948年に楽譜出版社を創設した。
 この出版社でヘンレは「偉大な作曲家の作品の一般に流布されている楽譜から、後世の編集者、編曲者によって付けられたすべての飾りを取りはらい、アマチュアと職業音楽家に、作曲家が書いたとおりのものを提供しよう」と考えた。

 原典版という考えを実現したヘンレの功績は大変なものだと思う。私は学生時代いつも金がなく、楽譜を買う時はいつも値段で選んでいた。ヘンレの楽譜は高くて買えなかった。結婚したらカミさんはがんがん楽譜を買ってくる。カミさんはケチなのだが楽譜だけは例外だ。結婚当時カミさんは東京藝術大学の大学院生で、楽譜は割引で買えたので、それも影響していたのだろう。今買っておかないと損をする、というわけだ。そのおこぼれで私もヘンレを使うようになったのだが、その見やすさ、使いやすさには感激したものだ。めくりの位置とか紙の色、紙の質感、フォント、音符のサイズと配列もよく考えられていた。
 どうやらこういう良心、美意識はギュンター・ヘンレが持っていたものらしい。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2026.05.07 05:53:30
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: