2021/02/03
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訪独備忘録 2015 12 月  1. Vereinigte Hospitien

2015 年は 8 月に続いて、 12 月にも訪独の機会があった。

二つ目的があり、一つはトリーア大学の学位授与式。普通、ドイツの大学では聞かない式典なのだが、私が学んだ歴史学部( Fachbereich III )では、 12 月上旬に開催するという。もう一つは、ドイツワインの公式広報団体である DWI ドイチェス・ヴァインインスティトゥートの、日本支部運営組織の選抜オーディションに臨むためだった。私自身が候補者というわけではなく、その補佐役として顔を出したのだが、結果は落選。現在 Wines of Germany 日本オフィスを運営している、 SOPEXA が受注を決めた。

DWI のオーディションがあったマインツを去り、トリーアに着いて最初に立ち寄ったのは、モーゼル川沿いにあるホスピティエン慈善連合醸造所だった。留学中は、ちょくちょく試飲所に立ち寄っては試飲しながら、生産年の情報など教えてもらっていた。




 写真はヨアヒム・アルンスさん。私がトリーアにいたときから、ずっとここの経営責任者をやっている。 2011 年に帰国する前日に挨拶に立ち寄って以来だから、 4 年振りの再会だった。ちょっと白髪が増えた気がするが、実は私と同い年かそのあたりだったと思う。二人の娘さんは今 9 歳と 12 歳( 2015 年当時)。そろそろ反抗期だろうか。奥さんの実家はオーバーモーゼルにあるニッテル村の醸造所だが、アルンスさんはそちらを継ぐ気はなく、ホスピティエンの仕事に集中しているそうだ。

何か最近新しいことは、と聞くと、エティケットのデザインを少しだけ変えたという。そして商品構成を VDP の方針に従って、グーツヴァイン、オルツヴァイン、グローセ・ラーゲという、呼称範囲が狭まるにしたがって、収穫量を切り詰め品質をあげるシステムにしたそうだ。顧客の反応は上々で、 2014 年産のグローセス・ゲヴェクスは、あらかた売り切れたとか。それと、駅の裏手にある畑を大々的に植え替えている。植えるのはリースリング。自根ではない。新たな植樹は禁止されているから当然だが。

2014 年のカンツェマー・アルテンベルクのGGと、同ゼーリガー・ザールファイルザー・シュロスベルクのファインヘルブ・アルテ・レーベンを試飲させてもらう。収穫量をしぼっただけあって中身が詰まっていて、品の良い仕上がり。後者は要素がまだ溶け込んでいないのかややおとなしく、 2 年後くらいが楽しみ。




 日本向けには複数のインポーターと取引があるそうで、いずれ日本にも行きたいと話すアルンスさん。 VDP モーゼルの中ではどちらかといえば地味な存在だが、その品質の高さは日本で飲むと一層際立つ気がする。

(つづく)






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Last updated  2021/02/03 11:26:48 PM
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李斯。@ お久しぶりです。 御無沙汰しております。 何時も拝見してい…
pfaelzerwein@ Re:ひさびさのドイツ・その64(04/05) 「ムスカテラー辛口」は私も買おうかと思…
mosel2002 @ Re[1]:ひさびさのドイツ・その54(03/14) pfaelzerweinさん >私の印象では2013年…
pfaelzerwein@ Re:ひさびさのドイツ・その54(03/14) 私の印象では2013年からは上の設備を上手…

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