2003年09月10日
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全然モスクワネタじゃないのだけど。


×××

以前仕事で何回か取材した産婦人科の先生からメールをいただいた。
某育児番組でもお馴染みの、分かりやすい言葉で説明してくださる先生。
今も(というか自分より数年上の世代?)都内の産院で仕事をし、とりわけ多胎妊娠が専門なのだが、今その先生が精力的に取り組んでいるテーマが「誕生死」だ。
「自分に与えられた仕事だ」とも書かれていた。

同名のタイトルの書籍をご存知の人もいるだろう。
私自身も、発売当時にすでに読んでいる。


流産に関しては、確率的には10回に1回の妊娠で起こり得る。
30人学級のクラスがあれば、その中に延べ人数で3人のお母さんが流産の経験があるということになる。
実は、かなり高い確率。

「よくあることだし気にしないで」
「まだ若いんだからすぐ妊娠するって」
「気分転換にどこか温泉でも行って来たら」

周囲の人の多くは、そのような言葉で励まし、慰めてくれるに違いない。
中には、最後の言葉のように、授かった命が消えてしまったことをあたかもすぐ忘れてしまえ、と言わんばかりのアドバイスもよく耳にする。

でも、お母さん自身の気持ちは、そう簡単に替わらないのではないか。
もしあのまま大きくなったら、どんな子になったんだろう。将来はどんなことがしたい子どもだったんだろう。
一緒に過ごした週数、生まれてから過ごした日数が多ければ多いほど、亡き子が生きていた実感が忘れられないのは、母親として当然のことだ。


でも、何が災いしたわけでも、誰が悪いわけでもないのに、思いがけない結末を迎えることもあるのだ。
「楽しい楽しい」で過ぎていくニンプ時代もいいだろう。
でも、気楽でいることと、無責任でいることとは全く違う。
この世に生を授かること、そして怪我も病気もせず事故にも遭わず生きて行くというのは、簡単なようでいて、実はとても難しいこと。
だから、おなかの赤ちゃんに、今まで以上に気持ちを向けて、一日一日慈しんでいってほしいなーと思う。


憎まれ口を叩くことも、イタズラも、お父さんやお母さんと一緒の布団で眠れなかった子ども達が、たくさんいるのだから。

「男の子じゃなきゃダメ」
「女の子はかわいくなくちゃイヤ」、
「できちゃった結婚だから欲しくて産んだ子どもじゃない」
「親のエゴで一人っ子にするぐらいなら産まないほうがマシ」
「兄弟多いから一人ぐらい減っても寂しくないでしょ」
「子どもがいてこそ一人前の大人になれる」

こういった無慈悲で無神経な言葉の数々、普段の生活の中でけっこう耳にしないだろうか。

HPで新たに加えられた、著者であるお母さん(場合によってはご主人や友人も)たちの「あとがき」。
多くは書きません。ぜひ読んでみて。
これから妊娠・出産する人はもちろん、すでに子どもを授かっているすべての親、そして子どもを持たない大人や子どもたちも。

http://homepage3.nifty.com/angel-book/





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最終更新日  2003年09月17日 03時27分46秒
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