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内容紹介(「BOOK」データベースより)
とある家電メーカー総務部勤務の尚成は、同僚と二個体で新宿の量販店に来ています。体組成計を買うためーではなく、寿命を効率よく消費するために。この本は、そんなヒトのオス個体に宿る○○目線の、おそらく誰も読んだことのない文字列の集積です。
なるほど。
確かに、「これ」が語りべとなって書かれた本は初めてかもしれないです。
私は性的少数者ではないので、尚成の気持ちは全部分かるわけではないですが、気持ち的に一緒のところがある気がします。
いや、違うな。
どちらかというと、この本の中で「暇な個体」と言われている部類に近いのかもしれません。
つい最近も、自分の存在価値とは…みたいなことを考えてしまっていたし。
尚成は、自分ではどうにもならないことだと、自分の周りのことを全部諦めて、すべて流すことにして。
怒ることすらもやめてしまった感じですもんね。
それが良いことか悪いことなのかはわかりませんが、そうするしかなかったってことは、分かってあげたいもんだなーと思ったりしました。
ただ消費するだけの日々。
そのために、お菓子作りとダイエットを交互に続ける尚成。
生きることに意味を見つけようとするのは「人間」くらいだという語りべ。
尚成の勤める企業が掲げるSDGsも、人間を中心に考えられている行動で、地球に住んでいく上で人間が困り始めたから急に始めた自分勝手なことだと。
確かに。
…人間って何なんでしょうね。
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