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相変わらずの大振りスローパンチ。TM & (C) 2008 Lucasfilm Ltd.. All Rights Reserved. Used under authorization.「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」。いわずと知れた名作の続編、おなじみのテーマソングが流れると否が応にもテンション上げられてしまいます。「魔宮の伝説」の時のトロッコを思い出すスピード感のあるシーンをはじめ、特徴でもあるギャグ要素の多い”ドタバタ”アクションは今回も健在。目が釘付けになることうけあいです。インディも相変わらずの大振りスローパンチでバシバシ軍人を倒しますよ。(これはシリーズといわずハリソンのアクション全般通してのご愛嬌)映像面はさすがにILM。軍隊アリに襲われてしまう(そしてそれを切り抜ける)シーン。車上での格闘中、回転のこぎりの刃が飛んできたり、水陸両用車で滝から落ちたり(予告編でやってますね)。文句のつけようもない出来です。(やってることは変わってないんですけどね)ランボーとは違い、単純に楽しめる作品になっております。(シリーズ通して生命を軽視してますから、どっちが教育にいいかは別ですが)しかし今回の脚本、ちょっと微妙。年代設定を考えると、ちょうどいいタイミングではあるのかもしれないけど、個人的にはそっちの方向に進めて欲しくはなかったなぁ。話のスタートである倉庫。(「失われた聖櫃」で聖櫃が収められた倉庫ですね。)このシーンに関して言いたいこと沢山あるけど、まとめて言えば、いろんなところが雑すぎです。(観れば分かる)時代背景や目的が違うから別物として観るべきなんだけど、ナショナル・トレジャー(特に1作目)とどうしても比較しちゃうんですよね。そうすると音楽、アクション、舞台、ギミック、どれも古臭い感は否めないし、ジャングルや砂漠なんかが舞台のインディに比べ、都会や観光名所を舞台にしているナショナル・トレジャーのほうが観ていて楽しい。このあたりは設定上どうしようもないのかな。それにしても超重要な文化遺産を壊しすぎです。宝見つけたら洞窟崩壊するのは定番だし、考古学者なのに発見してすぐにナイフで開けるインディはどうかと思う。観ていて落ち着きません。ま、インディ・ジョーンズって、こういう映画なんですけどね。 公式サイト http://www.indianajones.jp/top.html 続編あるかもって話だけど、もしかして主役はシャイア・ラブーフになるのか? スピルバーグの秘蔵っ子とはいえ、彼で客を呼ぶのは無理だと思うぞ。 人気blogランキングへ
Jun 21, 2008
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ランボーのウサ晴らし。(ネタバレします。)(C) 2007 EQUITY PICTURES MEDIENFONDS GMBH & CO.KG IV「ランボー最後の戦場」。ベトナム戦争帰還兵の悲しい現実を描いた1作目。仲間を助けるために戦った2作目。唯一の理解者を救うために戦った3作目。これまでランボーは、望まないながらも、戦いに巻き込まれてきた。と同時に自分は戦場でしか生きられないということも理解していた。そんな矛盾を含んだ人間ドラマと(特に1作目)、ドハデなアクションが魅力(特に2作目、3作目)のシリーズですよね。スタローンといえば、「ロッキー」と「ランボー」。設定的に無理があると思われた「ロッキー・ザ・ファイナル」で高評価を出し、「ロッキー」シリーズをうまく締めくくったばかり。「ランボー」シリーズも原点に立ち返り、納得のいく締め方をしてくれるだろう、と思っていました。しかーし! 全く納得できーん!詳しくは書きませんが、今回のランボー、戦いに巻き込まれてません。はっきりいうと、勝手に首を突っ込んでます。ランボーを中心に追っていた今までの作品に比べ、他の登場人物の出演シーンや、本当に必要かわからない虐殺シーンがかなり多く、「ランボー」という人物が好きな人にとっては肩透かし。ワンマンアーミーといわれたゲリラ戦術は影を潜め(少しはあるけど)、見せ場はガトリングガンの乱射と仲間たちの活躍。(なんだそれ)今回のランボー、今までの鬱憤を晴らすために戦っているとしか思えません。「自ら望んで戦う」というところがキモなのだとしても、その展開は望んでいなかった。その代わりといいますか、スプラッターシーンはかなりの出来です。切り株映画じゃないんだから、ってくらい人の体がバラバラに吹っ飛びます。いや、この辺の映像はすごいですよ、マジで。今作は1作目ファンにはお勧めできません。人間ドラマなんか要らないって思っている2、3作目ファンなら楽しめるかな。「ラストシーンで最初の登場シーンと同じ服装をしているのは「おぉっ!」て思ったけど、 やっぱりあの締め方は納得できん。」 公式サイト http://rambo.gyao.jp/ 「たとえ大儀があっても、紛争地帯に行くのはやめましょうね。周りが迷惑するから。」 っていうメッセージと捉えることもできる。 人気blogランキングへ
Jun 1, 2008
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映像はすごいが、とてつもない珍作。(C) 2008 Warner Bros. Entertainment Inc.「紀元前1万年」。ローランド・エメリッヒ監督の最新作です。予告編でも流れていますが、マンモスやらサーベルタイガーやら古代の動物がわんさか出てきます。違和感なく動く動物たちは一見の価値あり。絶対的権力を持つ王様がいて、ピラミッドを作らせていたりするんですが、壮大な規模で行われている作業風景の描写はかなりすごいです。映像に関してはさすがエメリッヒといえるものでしたね。しかし内容の方はというと...、とにかく全編において、違和感ありまくり。まず、主人公たちの部族の言語がきれいな英語。(ラクしたな)登場人物は顔にいろいろ塗ったくっているが完全に現代人。カミーラ・ベルのおかげで映画が成立している感じあります。作品の世界観に不釣合いな美人。船で川を下られてしまった主人公たち。先回りしようとして道に迷って困ったが、星を見て進むことに気付いて事なきを得る。って、最初から川沿いに追いかけろってば。全体的に話の展開適当過ぎ。「しるし」の意味無さ過ぎ。「大ボス弱すぎ。スキあり過ぎ。」「部族の大婆さまが命と引き換えにヒロイン生き返らすって、そんなバカな。」この映画の良さは、その映像(だけ)なので、観るのであれば劇場で観たほうがいいです。が、他に観たい映画があるならそちらを優先の方向で。 公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/10000bc/ ただ、デートで観るなら「ミスト」や「ノーカントリー」よりオススメかも。 人気blogランキングへ
May 28, 2008
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衝撃です。(ネタバレします。)(C)2007 The Weinstein Company.All rights reserved.「ミスト」。結構いい評判を聞いていた本作。予告編以外の知識を入れずに観に行ってきました。まあ、予告編でもやっているとおり、町を深い霧が包み、その霧の中には何かがいる...、という話であろうことは分かっていました。霧に包まれて正体が分からないことがキモであろうと。しかし、かなりの序盤、それが地球外の生命体であることが判明。だって触手が出てきちゃうんだもの。あのシーンは危機的状況であるにもかかわらず、今までにいくつものモンスター映画で観たようなありふれたシーンで、なんとなくシラけ気味。なんであんなに評価が高かったんだ?そのあと夜には虫のようなモンスターも現れ、舞台となっているショッピングセンターがパニックになりますが、実はこのあたりからが本作の本領発揮でした。正体不明のモンスターの攻撃は、人々をさらなる恐怖に陥れ、ショッピングセンターには絶望感が漂い始める。終わりの見えない恐怖に人々は徐々に理性を失い、心の支えを求める人は異常者として見ていた狂信者に傾倒し、いつしか自らも異常な行動を取るようになっていく。正気を保つ人間は数名にまで減り、彼らは決死の脱出を試みる。そして家族を愛し、皆を救おうとした主人公に訪れるのは考えうる最高に残酷な結末...。スティーブン・キング原作、フランク・ダラボン監督コンビでは「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」がありますが、本作も大成功といえるでしょうね。過程がきちんと描かれているため、人々が異常な行動を取ることを納得してみることが出来ます。「衝撃の15分」と宣伝されていた映画版オリジナルの結末。映画好きならある程度予想がつくかもしれませんが、たとえ予想がついたとしても、その衝撃に変わりはないでしょう。ただ、決して楽しい映画ではないです。映画を観てこれほどやるせない気持ちになったのは初めてかもしれません。しかし観る価値は十分あります。 公式サイト http://www.mistmovie.jp/ 予告編でも流れる霧の中の巨大なモンスターのシーン。 なんとなく「ワンピース」でルフィの空島に行く前、 霧の中で巨人に遭遇するシーンを思い出したのは僕だけでしょうか。 人気blogランキングへ
May 22, 2008
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この論戦、かなり面白い。(C) 2007 METRO-GOLDWYN-MAYER STUDIOS INC ALL RIGHTS RESERVED.「大いなる陰謀」。トム・クルーズが「10分前に開始されている」って言ってる新作戦。その戦闘シーンを軸に展開していくのかと思っていたら、全然違いまして、作品の大部分が戦闘ではなく論戦でした。新作戦を発案した議員(トム・クルーズ)vsベテラン記者(メリル・ストリープ)。教師(ロバート・レッドフォード)vs優秀だが授業に来なくなった学生。戦地に赴いた元教え子(マイケル・ペーニャ他1人)vs他の学生。主にこの3つの論戦に戦闘シーンが絡められて展開していきます。かなり頭を使う映画ですので、承知の上で観に行きましょう。3つの論戦のうちでもメインと思われる議員vs記者。議員のオフィスで繰り広げられるわけですが、なかなか政治色が強いです。現大統領と国務大臣も写真で登場していますし、プロパガンダとか言われるのは必至でしょうね。(この場面での論争を見ていると、最終的に議員の意見が正しく思えてしまいます。)ロバート・レッドフォードの政治的スタンスは良く知りませんし、他国の政治ですから、それについてとやかく書くつもりはありません。ただ、この論戦、かなり面白い。こんなにきちんとした議論が行われる映画は珍しいんじゃないでしょうか。観せ方も良く考えられていて、ひとつの議論を白熱させすぎないよう、ところどころ息を抜く場面や戦闘シーンが織り込まれ、観客が疲れない配慮がされてます(と思います)。そして議論をきちんと最後まで真面目に続けてくれています。結論は出せないテーマなので、そういう意味の最後ではなくて、ジョークなんかでごまかしたり、邪魔が入ったり、話をすりかえたりしないって意味です。(「朝まで生テレビ」や「サンデープロジェクト」じゃこうはいかないもんね。)一般的な評価はつけづらいけれど、個人的にはかなり楽しめる作品でした。 公式サイト http://movies.foxjapan.com/ooinaru/ 「田原総一朗おとなしくしてろ!」って思っている方、結構すっきり出来るかも。 人気blogランキングへ
May 6, 2008
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全体的にぼんやり。(ネタバレを含みます。)(C) 2007 Clayton Productions, LLC映画検定のため、キネマ旬報選定の見るべき映画というのを観なくてはいけない状況のため、なかなか劇場にいけないジレンマに陥っております。それはそうと、今回の記事は「フィクサー」。原題は「MICHAEL CLAYTON」。凄腕のフィクサー(もみ消し屋)、主人公のマイケル・クレイトンの名前そのままです。ジョージ・クルーニー主演のサスペンス。製作総指揮にはスティーブン・ソダーバーグ。加えて「ボーン・アイデンティティー」の脚本家、トニー・ギルロイの脚本ですから、否が応でも期待は高まりますね。しかしこの作品、なんとも地に足が着かないというか、すべてにおいてぼんやりした感じ。話の展開が突飛で急というか、やはり説明不足(理解不足?)のせいでしょうが、どうも話に入り込めないで終わってしまいました。薬害集団訴訟に関係する人たちの話なんですが、裁判シーンとかはナシ。(法廷ものじゃないのでこれは仕方ないが)かなりキケンな仕事をする人たちも出てくるのですが、どうやらプロではないらしく、仕事ぶりはお粗末。訴訟の担当弁護士がストレスでおかしくなっているのはいいが、いきなりその弁護士からのわけの分からない電話を長々聞かされてもついていけません。凄腕のフィクサーではあるが、主人公のクレイトンは結局普通の人間で、いろんな苦悩を抱えている、といった視点で見るとすれば、その凄腕振りが垣間見れるシーンがない。(普通に説得してるだけ。)一番納得出来ないのは冒頭及び後半で再度描かれる一連のシーン。「まず何で車を飛ばしているのか良く分からない。 馬に気を取られて爆発から逃れるってのはちょっと強引。 車の中に持ち物入れたって、遺体もなしに死んだように見せかけるのはムリだって。 (警察の弟に手を回してもらったってコトか?) そういえば交通事故のもみ消しはほったらかし。」まあ、面白くなかったとまでは言いませんが、だからといってオススメするほどの魅力も感じなかったかなぁ。 公式サイト http://www.fixer-movie.com/ 他に観たい作品があって天秤にかけているのなら、本作は後回しで良いかと。 人気blogランキングへ
May 3, 2008
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かなり体力勝負かも。(C)2008ParamountPictures.Allrightsreserved. 「クローバーフィールド/HAKAISHA」。公開前からその撮影手法については話題になっていた本作。なかなか強烈な作品でした。日本に栄転することになった主人公ロブ。それを祝うサプライズパーティーの最中、コトは起こります。最初は地震と停電。復旧後のニュースによると近くで何かあったらしいということで、主人公たちはビルの屋上に。すると遠くで爆発が起こり、破片が彼らを急襲。ビルから逃げ出した彼らに今度はアレが飛んできます。予告編のアレね。その後彼らはもっととんでもない災難に襲われることになります。この映画の特徴は、その災難にあった仲間の一人、ハッドが持つビデオカメラによって語られる(?)所にあります。彼はどこか抜けた感じでかなりKYでもある人物なのですが、どんなに危険な状況であってもカメラを離さず、撮影し続けます。しかし、素人が撮影してる設定ですから、手ブレは酷く(というか凄まじい)、観たいところをいまひとつちゃんと撮ってくれない。ストーリーはそれほど斬新ではないのかもしれないけれど、その観せ方のおかげで、想像力がかきたてられ、恐怖感をあおられ、この作品が面白くなっているといえます。チラっとしか映らなかったりするけど、CGの技術もかなりのもの。ただ、主観的過ぎて、客観的な映像や説明がほとんどないのが事実。(途中でニュース映像を撮影させる手法は高評価)良く分からん、といわれればそれまでかもしれないけれど、臨場感はあるし、一見の価値はアリかと。是非映画館で観てください、と言いたいところなんですが、なにしろ途中退出者続出のスーパー手ブレ映像。(劇場でチケットを購入する際にも注意を受けました)絶対に酔わない自信のある方は前のほうの席で、少し心配な方はかなり後ろのほうの席で、酔いやすい方はDVDになってからご覧になることをオススメします。 公式サイト http://www.04-05.jp/ 上映時間85分だからといってナメてはいけません。 自分は最後の30分、気合で乗り切りました。 人気blogランキングへ
Apr 14, 2008
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初めて携帯から更新です。ついに見てきました、「クローバーフィールド」。ホントに酔いました。詳細は後日。う~気持ちわる~。
Apr 11, 2008
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いよいよ今週公開の「クローバーフィールド/HAKAISHA」。非常に楽しみな映画です。しかしこの作品、公式サイト(http://www.04-05.jp/)を見ると、いきなり注意事項が。”ご鑑賞時の体調によっては激しい車酔いに似た症状を引き起こす可能性がございます”どういうこと?と思った方、是非予告編をご覧ください。 人気blogランキングへ
Apr 3, 2008
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「ライ麦畑でつかまえて」は必読。(c) 2006 PA Fade In Films,Inc. All Rights Reserved.「チャプター27」。いまさらですが、地元ではやっと公開になりました。マーク・デヴィッド・チャップマンがジョン・レノンを殺害する直前の3日間を追った作品です。主人公チャップマンはジャレッド・レトが大増量して演じています。彼と話をした女性ジュード役にはリンジー・ローハン。彼女が友達に呼ばれるときは当然「ヘイ、ジュード」です。(出来すぎじゃね?)彼は「ライ麦畑でつかまえて」を愛読しており、主人公のホールデンと自分を重ね合わせているところがあったとか。本作でも本の内容とリンクした場面が多数登場します。冒頭でタクシーの運転手に「池の鴨はどこに行くのか」と聞いたり、映画が大嫌いだと言ったり。学校を退学になった主人公がニューヨークを徘徊する3日間を書いたものですが、本作もチャップマンの3日間を追ったものですので、かなり「ライ麦畑でつかまえて」を意識していると思われます。台詞回しから何からして、この映画を観る場合「ライ麦畑でつかまえて」は必読です。自分は未読でしたが、予告などを観て本が重要なポイントになると思ったため、いい機会だからと直前に読んだのですが、正解でした。もし読んでなかったら???連発だったことでしょう。劇中、ジョン・レノンとオノ・ヨーコらしき人物が登場しますが、びっくりするぐらい似てません。クレジットを観ていて気付いたんですが、ジョン役の俳優さんがマーク・リンゼイ・チャップマン。...これが狙いだったのか。 公式サイト http://chapter27.jp/「ライ麦畑でつかまえて」(読めばチャプター27の意味が分かるかも) 人気blogランキングへ
Mar 20, 2008
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かなりの緊張と緩和で魅せる作品。(C)2008映画「チーム・バチスタの栄光」製作委員会「チーム・バチスタの栄光」。ベストセラー小説の映画化です。手術シーンの緊張感はものすごく、逆にそれ以外のシーンではギャグ満載。かなりの緊張と緩和で魅せる映画です。それにしても竹内結子はスゴイ。正直一人で持たせている感じがします..というか、竹内結子の映画みたいでしたね。普段ののんびりした雰囲気だったり、腹の立つことをいわれてムッとした表情だったり、手術の失敗を目の当たりにして怯えるようなところだったり、きちんと演じているのに決してやりすぎてはいない、とても良い感じの演技をする女優さんです。竹内結子が好きか嫌いかによって、この映画の評価も大分違ってきそうです。自分的にはかなり評価オマケしちゃってるかもしれません。(調査対象人物を動物に例えるところとか、結構好きです。)TVドラマの「医龍」でかなりバチスタ手術のシーンは見ましたが、それとはちょっとイメージが違う感じ。確かなのはチーム・ドラゴンのほうがチームとして遥かに上、だということでしょうか。(井川遥のダメっぷりはちょっと違和感あります。)ソフトボールのシーンは必要かどうか分かりませんが、全体的に間延びしたところも無く、良い作品だと思います。原作を読んでいないことを前提に言わせていただければ、邦画では今年一番の作品でした。ただ、原作を読んだ人からすると、設定が変わっていたりしてあまり良い評価ではないようです。そのあたりを踏まえたうえで観ていただければよいかと。 公式サイト http://www.team-b.jp/index.html それにしても「レモンティー」にはやられた。 原作(上) (下) サントラ(「レモンティー」入ってます) 人気blogランキングへ
Feb 26, 2008
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着地がもっとちゃんとしていれば。(c) 2007「リアル鬼ごっこ」製作委員会「リアル鬼ごっこ」。本作は山田悠介のホラー小説の映画化だそうですが、少し設定は変えてあるようです。舞台はパラレルワールドで展開され、その世界では日本は王政がしかれ、王が絶対的な権力を持っています。その王様が、「「佐藤」って苗字の人が多すぎるから減らすよー。」なんて言い出したからさあ大変。命がけの鬼ごっこが始まるわけです。主人公の佐藤翼君は逃げるのが得意な高校生。逃げるシーンではヤマカシばりのアクションも見せてくれるし、(ちょっとだけね)車がビュンビュン走っている道を横切ったりと、なかなか見ごたえがあります。それなりに筋の通った設定だし、鬼ごっこに緊迫感もあり、展開はよいと思います。ただ、後半の着地がもう少しちゃんとしてると良かったんですけどね。「Aを自分の世界の人物、Bをパラレルワールドの同じ人物とした場合、 Bが殺されるとAも死んでしまうので、Bが殺されるのを防ぐ、というのは分かる。 でも、Aを守ればBも守れるというという理屈は成り立たない。」はずですからね。設定は良いので、後半のシナリオをもっと練りこんであればなーと残念な面はありますが、面白い作品なので、観て損はないと思います。 公式サイト http://www.onigocco.net/ 比べるもんでもないんですが、「L」よりも遥かに映画として良い出来ですよ。 主題歌 サントラ 単行本 文庫本 人気blogランキングへ
Feb 22, 2008
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エキストラをもうちょっと...。(本作及びデスノートについてネタバレあり)(C)2008「L」FILM PARTNERS (C)2008「L」PLOT PRODUCEデスノートのスピンオフ作品です。デスノートでは松山ケンイチのはまり役だった「L」に焦点を当てた本作、デスノートを観てないと分からない場面多数。予習は必須ですね。本作も「L」は松山ケンイチが演じています。デスノートでもハマっていましたが、さらに磨きがかかったようで、ところどころの仕草なども含め、「L」らしさをうまく表現しています。「L」を演じさせたら右に出るものはいないでしょう。が、「L」の設定、ちょっと変わってませんか?Lは天才的頭脳の持ち主であるばかりでなく、運動神経もバツグンで、原作でも月とテニスで大接戦を繰り広げ、殴り合いもしていたし、猫背ですが、むしろ天才ゆえの野生的フォームなのだと理解していました。しかし、本作ではニート扱い。背筋を伸ばしたらボキボキいうような不健康。なんでこうなっちゃったんでしょう。内容もどうでしょうか。設定がありきたりだし、世界的な犯罪なのに、構成員は日本人5人。「K」が頭がいいってだけで、大したことが出来るように見えません。だいたい悪者軍団で一番気を張っている女の人は、全然強そうじゃない。アクションをさせる気なら、洋画みたいに訓練をしてからにしてくれ。ショボさが増します。南原清隆がFBIってのもダメ。活舌が悪いのは相変わらずだし、おちゃらけムードが漂います。ウィルスに感染したタイ人が苦しんでいるシーンはムダに長く、アップが多く、画像も鮮明なためメイクの粗も目立ち、なかなか不快な気分にさせてくれます。だいたいそこまで見せなくても状況は分かります。デスノートもそうだったけど、エキストラが下手すぎ。鶴見辰吾が死ぬシーンもあまりに長くてクドい。しまった、ショックのあまり批判しすぎた。話は変わりますが(変わってないけど)、映画だと「L」に残された23日間ってのは結構長いですよね。しかも解決すべき事件のほうがそれよりも切羽詰った状況になるので、そもそもそのあたりはどうでもよくなってた気がします。実際には事件に関わってから1週間ぐらいしかないんだけど、「2日も残して解決しちゃうし。」きっとラストの「ワイミーズハウス」のシーンのために余裕を残しておいたのだろうけど、そのラストは驚愕でした。「まさかニアがタイ人だなんて。」たしかに伏線はあったさ。アキバでおもちゃに興味を持っていたさ。でもまさかタイ人がニアになるなんて思わないでしょ。自分が名前をつけるって言い出すまで全くノーマークでしたよ。というか、この映画のラストは、デスノートの後編のラストと同じでよかったんじゃないですかね? 公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/L-movie/ 冒頭に南空ナオミが犯人の潜伏先に単独で突入するシーン。 犯人撃ち殺して終わったみたいだけど、あれ何だったの? デスノート(前編+後編) サントラ 人気blogランキングへ
Feb 18, 2008
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よくあるB級SF作品としては上出来。ついにやりました、「新春ゾンビ祭り」制覇です。なんでこんな企画をしたのか分かりませんが、それに乗ってみた自分もどうだ?とにかく最後を飾るのは本作品「スリザー」。自分の分身(ナメクジ)を口から進入させ、脳に入り込んで人間を支配する、という宇宙からの侵略者の話です。人間が侵略に気づき、抵抗するという、言ってみればよくあるパターンのB級SFものですね。ストーリーとしてはかなり単純なんですが、それなりに筋は通っているし、エロ・グロ・バイオレンスが存分につまっており、この手の映画としては上出来。もちろんシリアスなSFものとして観たらダメですよ。あくまでB級ですから。興味のある方はDVDでどうぞ。 公式サイト(英語版) http://www.slithermovie.net/ 人気blogランキングへ
Feb 15, 2008
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この人たちなんで歌ってるんだ?(ややネタバレあり)(C)2007 Warner Bros. Entertainment Inc. and DreamWorks LLC. All Rights Reserved.「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」。ジョニー・デップが歌う!って話題の映画です。もともとはミュージカル作品らしく、本作もミュージカル仕様になっています。しかし、そういう映画だと分かっていてなお、「あれ?この人たちなんで歌ってるんだ?」とか思ってしまった自分は芸術を解さないダメ人間ですか?でもですよ、ジョニー・デップは歌手ではないわけで。演技は良くても歌はどうなのって話。ダミ声系だし、聴かせるほどの歌唱力はありません。ヘレナ・ボナム・カーター(監督の奥さん)とのハーモニーもいまひとつ。歌うたびに話は進まず、あまりいいことなかったと思います。歌を入れているせいばかりではないと思いますが、登場人物の描かれ方が薄く感じます。バーカーとラヴェットの関係や、バムフォードがどうやってバーカーと出会ったかとか、バムフォードとジョアナ(原作知らないが、話もしたことないのに駆け落ちってどうなの?)とか、もう少し詳しく描いても良かったのではないでしょうか。なにより、なぜバーカーが無差別殺人鬼となったか、その過程があまりに短絡的に描かれすぎです。とはいえ、映像面や雰囲気作りではさすがにいいものがあります。暗めのモノトーン調を多用し、喉を切り裂く場面が鮮明に映し出されるのに、グロではなく、美しくさえあります。ストーリーは暗いので、おどろおどろしい雰囲気を出しつつも、ところどころユーモアを入れて息苦しくさせない。さすがティム・バートンといったところでしょうか。歌わなければもっと良かったかもしれないですが、歌っていることがこの映画のウリでもあり、微妙なところなんですよねぇ。 公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/sweeneytodd/ 喉を切り裂かれることより、階下に頭から落とされることほうがダメージでかそう。 直接の死因は絶対そっちだな。 レイ・ウィンストン版 ベン・キングズレー版 サントラ 人気blogランキングへ
Feb 12, 2008
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小学生に観せちゃイカンのでは?(C) 2006 ZOMCON MOTION PICTURE DIVISION INC. ALL RIGHTS RESERVED.「ゾンビーノ」。さて、新春ゾンビ祭りも佳境に入ってまいりました。ゾンビ祭り的に4作目にあたる本作。普段なら絶対に観ないタイプの映画ですが、まあ、祭りですから。さて、内容ですが、いわゆるゾンビ映画のその後という感じでしょうか。「ゾンビの恐怖に襲われた人類は、ゾンビとの戦争に打ち勝ち、 柵に囲まれた街を作り、平穏に暮らしている。 ゾムコン社が開発した首輪をつけるとゾンビは従順になるので、 人々はペットというか奴隷としてゾンビを飼う(?)ようになった。」とまあ、とんでもない設定ですが、なかなか斬新で良いと思います。残留放射能のせいで、いまでも人が死ぬと生き返って人を襲ったり、ゾンビに対抗するため小学生も銃の扱いを習っていたりします。あと、大事な首輪、ちょくちょく壊れます。ゾンビを除けば、よくあるハートフルなコメディ映画っぽい感じになっていますが、やはりゾンビという設定は無視できないレベルのものでして...。それなりに良くできているとは思うんですが、あくまでジョークの分かる大人が観れば、という限定での話。本作はPG-12になってまして、小学生以下はなるべく保護者同伴ってわけですが、こんな映画小学生以下に観せちゃイカンのではないかと。教育上いいんだか悪いんだかよく分かんない感じなんですが、自分はどうも悪いような気がしてなりません。なぜかは観れば分かっていただけるかと。話は変わりますが、「オチともいえるボトムズさんが自分の家のゾンビになるところが ホームページを見た瞬間に分かるのは、いったいどういうわけなんでしょうか。」さてさて週末からゾンビ祭りの最後を飾るスリザーが始まります。ここまできたら観るしかないですな。 公式サイト http://zombino.jp/ テオポリスとタミーの関係、もっと詳しく知りたかったな。 人気blogランキングへ
Feb 8, 2008
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早くも今年トップクラスの映画。(C) 2007 TWENTIETH CENTURY FOX「28週後...」。「28日後...」の続編です。例によって新春(もう2月だけど)ゾンビ祭りの一環ではありますが、1週間だけの上映ではないので、別枠かな。というか、一緒にされては困ります。この作品、スゴイ。早くも今年のトップクラスが出てしまいました。(自分的に)ストーリーは、「感染者はすべて餓死し、感染の恐れがないと判断されたため、復興が始まる。 その際、免疫があって感染しながら発症しなかった人間が発見され、 28週後、また新たな感染が始まってしまう...。」というものです。さらに今回は避難した住人の集団の中で感染が始まったことで感染者だけを排除することができなくなり、結果、味方にまで狙われるという、ダブルパンチな状況になるんですね。最後まで緊張感が続くすばらしい作品に仕上がっています。特に見せ方がうまい。スローモーション、コマ送り、目が追いつかないようなアップ&手ブレなど、様々な方法を用いて恐怖表現を行っており、グロテスクになりすぎる一歩手前というか、ギリギリのラインで抑え、恐怖感だけを伝える、そんな演出がされています。(それでも十分スプラッターなシーンがありますが、ソウに比べたら全然おとなしい)本シリーズの敵(?)は”ゾンビ”ではなくレイジウィルスの”感染者(発症者)”。凶暴になった人間が全力疾走で追いかけてくるからたまったもんじゃない。最初のシーンから緊張感マックスですよ。暗視スコープだけを頼りに暗闇を進んだり(当然死体とか転がってる)、襲いにきた感染者が強化ガラスにガンガンぶつかったり、超怖ェ。またいいところで大きな音立ててビビらせてくれます。(こういう演出はクドイといやですが、本作は適度な感じです。)説明するより観てもらったほうが早いでしょう。こういう系の作品が観れる方は是非劇場に足を運んでください。 公式サイト http://movies.foxjapan.com/28weekslater/ 前作とちょっと雰囲気違いますが、自分は好きです。 前 作 ボーナスエディション 人気blogランキングへ
Feb 4, 2008
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設定だけ借りた別物。「超立体映画ゾンビ3D」。わが町のシネコンの「新春ゾンビ祭り」の第2弾です。(なんで自分はこんな企画にのっかってるんだろうか)ジョージ・A・ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」のリメイクですが、ロメロ監督は絡んでませんし、設定だけ借りた別物です。内容も、最初のシーンと登場人物の名前に共通点があるだけで、独自の展開をしていました。自分はオリジナル版と、リメイク版の「死霊創世記」を観ていますが、それらに比べて本作は飛びぬけて緊張感がないです。駄作です。はい。ストーリーはグダグダ。自分は最初からそのつもりで観ていたからよかったですが、期待していた方は軽く怒りを覚えることでしょう。今までなかったエロシーンがあるせい(だと思う)でR-15になっているし、オリジナル版の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」を観ているシーンがあるという、わけの分からないことをしています。ウリとしては立体映画だってことなんですが...。チケット購入の際に3Dメガネ(メガネ型の厚紙に赤と青のセロファン張ったやつね)をもらえます。自分はもともとメガネをしているので、ダブルメガネ。画面の暗いシーンが多いせいもあるでしょうが、異常に目は疲れるし、いまひとつ立体的に見えづらい。ほんの何シーンかは飛び出して見えましたが、基本的には奥行きが出る程度で、なんかいまひとつ。映画自体の色調が全く関係なくなるのもいけないですね。途中あまりにイライラして、3Dメガネを外して普通に観てたりしてました。いずれにしてもオススメは出来ませんねぇ。 公式サイト http://www.zombie-3d.com/ 今週末からは「ゾンビーノ」。 およそ自分の観るような映画ではないんですが、ゾンビ祭りの一環とあっては仕方ないか。 オリジナル リメイク版 人気blogランキングへ
Feb 1, 2008
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どこで笑っていいのか。(C) 2005 「東京ゾンビ」製作委員会「東京ゾンビ」。地元のシネコンで開催中の「新春ゾンビ祭り」。その最初を飾っているのがこの作品です。まあ、すでにDVDになっているものなんですが、当時コチラでは上映がなかったし、500円で観れるということだったので、わざわざ観に行ってきました。フジオ(浅野忠信)とミツオ(哀川翔)が柔術でゾンビと戦うって話です。(たぶん)基本的には真面目なのか不真面目なのか、本気なのかフザけてるのかって感じの雰囲気で、脱力系?のゾンビ映画です。最初から真面目に観ちゃいけないってのは分かってたんですが、それにしてもなー。フジオが消火器で男を殴り殺したり、生き埋めにした姑の頭を嫁が蹴って首がもげて頭が飛んでいったり、ここで笑えって言われても困ります。フジオとミツオの会話とか面白いし、柔術のシーンも(かなり緩慢だが)それなりに観れるし、面白くないわけじゃないけど、いまひとつ楽しみ方が分からない映画でした。 DVD 文庫 人気blogランキングへ
Jan 26, 2008
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最近どうもゾンビものの映画が多い。地元のシネコンでは「新春ゾンビ祭り」なる企画が催されております。東京ゾンビ、超立体映画ゾンビ3D、ゾンビーノ、28週後、スリザー。よくこれだけ続けられるものです。問題は「28週後」を除いて週変わり上映だってこと。毎週ゾンビってか。 人気blogランキングへ
Jan 23, 2008
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映画化にはちょっとムリがあったか。(c)2007 「魍魎の匣」製作委員会「魍魎の匣」。聞くところによると、「姑獲鳥の夏」につづく京極堂シリーズ2作目なんだそうです。(しまった、観てなかった。)そのせいでしょうか、かなり難しいです。前作を見ていないとダメって程ではないですが、登場人物の背景を知らないと苦労します。簡単な登場人物の説明と事件の説明が同時に進行し、しかも「あんたたち演技ヘタか?」と思うような棒読み的な喋り方をする(演出でしょうけど)、しっかり話を聞いていないと冒頭で置いていかれます。堤真一が出てくるまでそんな感じなので、気張ってください。さて、本作の出演者は堤真一、椎名桔平、阿部寛、田中麗奈、黒木瞳、宮迫博之、柄本明など、定評のある役者さんばかりなので特に問題なし。原作知らないとハマっていない役の方もいるようですが、原作知らない自分には問題なし。(クドカンを除く。ハマってないとか以前に、いろいろな面でショボすぎる。)しかしちょっと勧めづらい作品ですね。別に悪いというわけじゃなくて、内容的にどギツいところがあるので、好みが大きく分かれそうなのがひとつ。そして原作がとても長い(1,000ページを超える)ので、2時間ちょっとにまとめるのはどうしてもムリがあったようで、説明不足な感が否めません。原作がもともと難しいのだとは思いますが、それにしても分かりづらい。もうひとつ、この作品の映画化は難しかったんじゃないかと思ったのは映像。前半はとても良いと思ったんですが、問題は後半。しかもクライマックス。予告編でも流れていますが、クライマックスは「匣のような建物」で展開されていきます。この建物の内部がちょっと残念なんですねー。日本映画では技術もさることながら予算的にキビしいんでしょうけど。具体的にどの辺が、って言うのは見てもらえば分かると思います。特にハリウッド映画を見慣れた方には良く分かるかと。 公式サイト http://www.mouryou.jp/ ところでエレベーターを使わない理由って何でした? 宮迫が説明してたはずですが、音がうるさくて聞き取れなかったんですけど。 (上) (中) (下) 姑獲鳥の夏(上)(下) DVD 人気blogランキングへ
Jan 20, 2008
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海外旅行している気分。(ネタバレを含みます。)(C) Disney. All rights reserved「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」前作はあまり期待していなかったんですが、インディ・ジョーンズみたいに砂漠とかじゃなくて、海外旅行しているかのように各国の名所・都市を移動し、有名な建物などから手がかりを見つけていったりするので、一粒で二度おいしい娯楽大作に仕上がっていました。今回も同様に有名どころをおさえた旅番組的要素満載の仕上がりになっています。いろんな仕掛けを解いていったりするところもいいですね。確かに主人公のベン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ先輩)が、あまりに簡単に謎を解いていってしまったり、相当なご都合主義ですが、これは必要なことです。(あんまり悩まれても困るし。)おかげでテンポ良くストーリが進み、楽しめました。ただ、全体的に前作には及ばないかな。ライバルにエド・はる..じゃなくてエド・ハリスを起用したにもかかわらず、イマイチな活躍ぶり。ベン達を利用するならもっと泳がせればいいのに、急に街中で銃撃をはじめ、いろんなものを破壊しながらカーチェイス。(「そんなの壊しちゃうの?」的な見せ場でもあるのかもしれないけど)そこまでの展開からして、強引に奪う必要もないだろうし、謎もまだ全部は解明されてないんだから、動き出すの早すぎでしょう。前作の敵はもっとスマートだったぞ。最終的に「いいヤツか!」(タカアンドトシ風)って感じになるし、途中で分かれた仲間は最後までほったらかし。ちょっと可哀相だ。前作は終わりかと思わせてまだまだ先があり、意表をついてくれましたが、今回もそれを期待していたら結構あっさり。でもこれはご老体お二人(ジョン・ヴォイト&ヘレン・ミレン)がいたせいかも。(いや別に2人が監督に文句言ったとかじゃないですよ)最後の洞窟に2人が同行するのはストーリー上必然。しかし若い4人と同じようなアクションをさせるわけにも行かないので、仕方なく途中ではぐれさせて別ルートを行かせる必要があったんじゃないかと。そのため、若い4人がとんでもない苦労をして先に進むのに対し、ご老体2人は岩をどかし、ツタを使ってラク~に進んでしまうことになり、苦労した4人がなんとなくアホらしく見えてしまう結果に。そんなわけで最後の盛り上がりにはイマイチ欠けていましたが、あまり深く考えなければ映像的にも楽しめる要素多いし、年末年始の映画の中では良いほうだったと思います。 公式サイト http://www.disney.co.jp/movies/nt2/ 前作DVD ポスター サントラ 人気blogランキングへ
Jan 18, 2008
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リメイクの意味あるのか?(C) 2007「椿三十郎」製作委員会「椿三十郎」。年末年始に「地球に生まれてよかったー!」とかってモノマネを良く見たので、なんとなく織田裕二観に行ってみるか、というわけで公開終了間際に観てきました。もともとこの映画は1962年公開の三船敏郎版のリメイク。気になったので、そのあとレンタルして三船バージョンも見てみました。で、なんですが、まず、話は本当に一緒。セリフもほとんど同じです。じゃあ意味ないんじゃないか?っていわれたら、返す言葉もないぐらいです。違いといえば、若侍たちがとても似合っていないところとか、下手にアイドルなんか使うから女中のアップとか余計なシーンが増えているとか、どうでもいい程度の違いしかありません。まあ、もとを見ていなければそれなりに楽しめる映画ではありますが。劇中で三十郎と同等の扱いを受けながら、活躍するシーンのない室戸半兵衛をもっと取り上げてみようとか思わなかったのかな。それでも織田裕二はよくやっています。三船敏郎とは違ったイメージの三十郎を作り上げた感じがします。豊川悦司もかっこいいし、佐々木蔵之介もいい味出してた。やっぱり若侍か、問題は。でも三船バージョンじゃ加山雄三とか田中邦衛だもんな、ちょっとかなわないか。あと鈴木杏はかなりミスキャストかと。のんびりマイペースなイメージより、活発な感じがしてしまう。年齢的にアウトだが、山口もえとか使ったほうがしっくりきたんじゃないだろうか。かなりの興行収入を期待していたわりにそうでもなかったようですが、そんなもんだと思いますよ。 公式サイト http://www.tsubaki-sanjuro.jp/intro.html 三船バージョンで、保川邦衛役が田中邦衛ってのは狙いだったのか? 原作 DVD サントラ オフィシャルブック 人気blogランキングへ
Jan 14, 2008
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「劇場型捜査」って何?(大いにネタバレします)(C) 2007「犯人に告ぐ」製作委員会「犯人に告ぐ」。ベストセラー小説の映画化。地元ではようやく公開になったので、さっそく観に行ってきました。豊川悦司がテレビ「犯人に告ぐ」なんていってる予告にかなり期待していたんですが、何故かいまひとつ不満が残る作品でした。(期待しすぎたか)全体的にそれほど悪いわけじゃないと思うんですけどね。予告編でいいとこ全部見せちゃってる感じがするし、どうも細かいところが気になっちゃって。警視がテレビ局に情報をリークするのはいいが、(良くないけど)局の前に車を乗り付けてアナウンサーと話してちゃイカンでしょうとか、若い刑事が犯人を見つけてしまうシーンで、刑事にとってはあまりに予想外なことで腰が抜けるほどだったってのは分かるけど、その緊張感とかいまいち伝わってこないとか。(役者さんのせいか?)自分が劇中の説明を見逃したのかもしれないんですが、6年前の児童殺人事件の犯人と思しき怪しげな少年に関しても不可解。証拠がなくて逮捕できなかったため、新たに行動に出るのを待つのはいいんだけど、6年間も自宅を監視し続けるって、ちょっとムリないですか?他にも事件あると思うんですけど。(神奈川県警はヒマですか)しかも窓から抜け出していたことに気付かないとは間が抜けている。それよりも、そもそも本当にあの少年が6年前の犯人でよかったのでしょうか?まず犯人に間違いないとしても、証拠なかったんでしょ?それならBADMAN事件のとき、確実なのは主人公に脅迫のハガキ送ったってことだけで、BADMANの犯した罪については当然無実なわけですよね。だとすれば脅迫罪にあたるかもしれないけど、殺人の罪には問われない。脅迫だって、ともすればイタズラで済まされちゃうようなレベルではないかと。脅迫文を投函するところを見つかっただけで自ら命を絶った犯人の考えも分かりませんが、彼の自殺で事件が解決したことが一番分からない。容疑者が自殺したら解決なんかしなくて、逆に真相は闇の中。自供も証拠もないんだから、「迷宮入り」しちゃうかもしれない状況じゃないんだろうか。やっぱり小説を読む必要がありそうだ。(気が向いたらね) 公式サイト http://www.hannin.jp/ 「劇場型捜査」って何? (公式サイトに説明あったけど、読んでもピンときません) 原作(上) (下) 人気blogランキングへ
Jan 10, 2008
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エイリアンのモデルはワラスボ?(C) 2007 Twentieth Century Fox「エイリアンVSプレデター2」。ご存知(?)「エイリアンVSプレデター」の続編です。前作で地球を離れたプレデターたち。しかしそのうちの一体から新種のエイリアン(プレデリアン)が生まれてしまったからさあ大変。船は制御を失い地球へ逆戻り。船からはエイリアンが這い出して増殖を始める。船からのSOSを受信した母性のプレデターが救出&エイリアン退治に繰り出す。結果的に人間がとんでもない迷惑を被るというストーリーです。・エイリアンは人間もプレデターも関係なく襲う・プレデターはエイリアンを倒すのが目的で人間に興味はないが邪魔なので殺して生皮を剥ぐ・人間はどっちも手に負えないので逃げまわるとまあ、基本的には前作と同じようなもんです。今回はたくさんのエイリアンに対してプレデターが一人で戦うという、自分の好きな映画「ブレイド」シリーズに通じるようなテイストがなかなかよいです。様々な武器を駆使してエイリアンを倒して行くのが結構爽快。途中人間がちょこまかと動き回るので「ええーい、邪魔!」ってな感じ殺しちゃうのもご愛嬌。(そうはいってもエイリアンの数が多すぎだけど。)間違ってもシリアスな気持ちで観てはいけませんよ。それから、こういう映画にありがちですが、基本的に画面は暗いです。夜やトンネルの中とかが多く、速く動かれると目がついていけない場面がいくつかあります。特に今回はエイリアンがプレデターの特徴を受け継いでいる設定なので、「見た目が似てる」というかなり厳しい状況になります。両方がもみ合ったりするとどっちがどれだか全く分かりません。そのあたりをふまえた上で観る分にはそれなりに楽しめる作品だと思います。ところでこの映画のヒロイン(なのか?)、軍人で娘へのお土産に暗視スコープを持って帰るケリーなんですが、どっかで良く見た顔なのに、名前が出てこない。中盤で「24」のミシェルだって事に気付いたんですが、フルネームなんだっけ?んー、ミシェル・ロドリ...違う、ミシェル・ヴァイヨ...もっと違う。結局帰ってから調べるはめに。正解はミシェル・デスラーでした。というかこれ役名ですね。女優さんの名前はレイコ・エイルスワースというらしいです。(「24」シリーズはシーズン6まで見てますが、初めて知った。) 公式サイト http://movies.foxjapan.com/avp2/ エイリアンのモデルは干潟にいるワラスボって魚というウワサ。 香取慎吾とさかなクンの「ギョギョスペ」でやってた。 しかしあの番組、さかなクンがうるさかった。 前作 モンスターBOX(シリーズ全部入ってます) 人気blogランキングへ
Jan 8, 2008
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なんとも盛り上がりきれない。(ネタバレします)(C) 2007 Warner Bros. Entertainment Inc.「アイ・アム・レジェンド」。予告編やCMで盛んにやっているのを観て、期待してたんですが、正直思っていた印象とは大分かけ離れていました。良くも悪くも。この映画、映像や個々のシーンの見せ方はかなりよいと思います。正直これほどゾンビ的な映画だとは思っていなかったんですが、他のゾンビ映画とは違う新しい表現が面白い。たとえば、愛犬のサムが暗がりに入ってしまい、それを探すシーン。この時点でまだ観客は世界の状況やネビルが何を恐れているのか分からないのですが、とにかく超キケンな状況であることはズッシリ伝わってきます。そして見つけた敵の異様さ。(気持ち悪すぎ)凶暴で力もあるのに俊敏まで兼ね備えた敵。あんなのに追っかけられたらそりゃあ怖い。一番特徴的なのは、敵にかなりの知能があり、リーダーまでいること。ネビルのしかけた罠をマネして、同じ罠を作ってネビルを捕らえてしまったり、ゾンビ犬をつかってネビルを襲わせたり、家に大勢で押しかけるなど、たのゾンビ系映画とはちょっと違う。そのあたりはかなりよいのですが、残念なのは展開。まず全体的に盛り上がりに欠ける。盛り上がりそうなシーンはいくつもあるのに、すぐに静寂に戻される。こういう構成もアリだとは思うが、実に消化不良。死にそうになったのに、急に表れた母子に助けられてしまうとか、(生存者いるじゃん)地球最後の一人とか言いながら、1200万人は感染しなかったみたいだし、全員死んだってのはネビルが思ってただけで、生存者の村まである。毎日ラジオ放送してるのに、生存者からの応答もなく、生存者の村からも何の連絡もない。(誰か教えてやれよ)絶望的な状況で一人で頑張ってたのに、あっけない最後。もう少し意味のある死に方あったんじゃないか?まさか手榴弾で爆死とは。家もそうだ。アレだけ爆弾を仕掛ける知識や技術があるなら、紫外線を使った防衛方法を考えてくれ。タイトルの「アイ・アム・レジェンド」。後世に「伝説」と呼ばれるようになったってことらしいんだけど、主人公自身のセリフじゃないし、タイトルにするほどのもんでもないのでわ? 公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/iamlegend/ それにしても最近ゾンビ系続きですね。 バイオハザード3、本作、スリザー、3Dゾンビ、ゾンビーノ...流行りなのか? 地球最後の男 リメイク 小説 人気blogランキングへ
Jan 6, 2008
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ストーリーは良いが、感情移入できない。C) MMVI NEW LINE PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED「ナンバー23」。ジム・キャリー主演のサスペンス映画です。ジム・キャリーというと、個人的に「マスク」と「ケーブルガイ」しか知らないのですが、以外に男前なんですね。アゴをシャクレさせてる印象しかなかった。本作ですが、主人公が「ナンバー23」というを本を読んだことで、あらゆることを23に関連付けて考え、数字に振り回され始めます。なんとかその呪縛を取り払おうと家族の協力を得ながら奮闘する、という内容になっています。いきなりですがこの映画、重大な欠陥があります。物語の前半部分、23という数字にとらわれていく場面ですが、まぁとにかくこじつけに次ぐこじつけ。1418という数字がありまして、1+4+18=23。14+1+8=23。14+18=32で、23の逆だ。(って逆でもいいんかい!)オープニングも酷かった。ヒトラーの自殺が○○年○○月○○日の23時だとか、ブッシュ大統領とクリントン大統領の名前の文字数が23だとか、ほかにも2÷3=0.666で、悪魔の数字だとか、いやいやそうだけれども。よくよく考えてみると、ストーリー自体は良くできていると思うし、後半になるとスピード感を増す展開は面白く、意外性もあり、期待以上の内容となっていると思うんですが...。23という数字にまつわるエピソードが弱いせいもあるでしょうか、数字にとらわれてしまう主人公がただ滑稽なだけに見えてしまい、感情移入できないんです。ゆえに後半の盛り上がりもいまひとつ消化不良。導入部分さえ良ければ、と思うちょっと残念な作品でした。 公式サイト http://www.number23.jp/ 人気blogランキングへ
Jan 4, 2008
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なんで日米同時公開?(C) 「ミッドナイトイーグル」パートナーズ「ミッドナイト イーグル」。公開も終了近くなりましたので、ヒマな正月休みに観に行ってきました。出演は大沢たかお、玉木宏、竹内結子をはじめ、藤竜也、吉田栄作、石黒賢など、そうそうたるメンバーが名を連ねています。ストーリーは、横田基地から盗まれたステルス戦闘機が北アルプスに墜落。その戦闘機に積まれていた核爆弾を工作員から守るため、男たちが雪山で奮闘する物語です。(かなり雑ですが)この映画って、公開当初だけでなく公開後もかなりPR続けていましたが、別に面白くないってわけじゃないと思います。(個人的には)ただ、世間的にあまり高評価ばかりではないのもうなずけます。ハリウッド映画だったらこういう設定もたくさんあると思うし、現実味も感じられるんですが、本作の舞台は日本。どこをとってもありそうでない話かなって感じです。それから爆発シーンとかは直前に切り替わったりして、映像がないのも残念。ハリウッド映画だとしっかりCGで作るのでしょうが、予算的に厳しいのでしょう。自分は映画のご都合主義は肯定派なんですが、シリアスなものの場合、最小限にとどめないと話がシラけてしまいます。この映画は結構微妙なラインだったんじゃないでしょうか。でも自衛隊の全面協力があったりして、結構画期的な面もあったようです。とはいえ、なんで日米同時公開なんてことをしたのでしょうか。全く意味がわかりません。批判的な意見を書いていますが、トータルで観たら、そこそこいい評価をあげてもいいかもしれません。個人的には満足しましたので。特に渡良瀬総理大臣が、決断のときに主役の西崎の息子に言うセリフ、ちょっと予想外で、かなり印象的でした。 公式サイト http://www.midnighteagle.jp/ 「のだめカンタービレ」のころから思ってたんですが、玉木宏の滑舌はいまひとつと思います。 小説 模型 劇中玉木宏が使っていたらしい 人気blogランキングへ
Jan 2, 2008
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「ロード・オブ・ザ・リング」と「300」がひとつになった...って、全然別物でしょ?(C) 2007 Warner Bros. Entertainment Inc., Shangri-La Entertainment LLC and Paramount Pictures. All Rights Reserved.「ベオウルフ/呪われし勇者」。テレビでアンジョリーナ・ジョリーが誘ってるアレです。あまり予備知識なかったんですが、よく見ると登場人物の動きがおかしい。テレビゲームのムービーシーンを見ているようです。あとで調べたらパフォーマンスキャプチャーとかっていう技法らしいのですが、実写そっくりなCGなんだそうです。個人的には実写とCG使い分けてるようにも見えましたが。ストーリー的には、フロースガール王が盛大に宴会している最中、巨大な怪物グレンデルに襲われる。あまりに強く、残忍なその怪物に兵士たちは皆倒されてしまう。王は討伐隊を募集。応募してきたのが主人公ベオウルフというわけです。この映画結構出演者がすごい。フロースガール王にアンソニー・ホプキンス。(ヒゲ生やしてて気付かなかった)家臣にジョン・マルコビッチ。(これもヒゲのせいで気付かなかった)グレンデルの母親役にアンジェリーナ・ジョリー。(CMで主役級の扱いを受けてますね。)肝心のベオウルフにレイ・ウィンストン。(すいません、よく知りません。)映像もかなりすごい。ファンタジーだけあって、敵キャラもすごいのが出てくるし、大迫力の空中戦も見れます。特に印象深いのがグレンデル戦。戦いの前、ベオウルフは「化け物に剣は効かない」とのたまい、なぜか全裸になっちゃいます。ここから結構長い間ベオウルフvsグレンデルのシーンが続くのですが、その間ベオウルフは全裸、当然アレが見えそうな状況にもなるわけですよ。ところがそれが絶妙に見えない。ここのカメラワーク、一見の価値ありです。 公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/beowulf/ 「ロード・オブ・ザ・リング」と「300」がひとつになった っていうキャッチコピーは無視してください。 人気blogランキングへ
Dec 11, 2007
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なぜか4作目まできてしまった「SAW」シリーズ。今公開されていますが、劇場で観るべきかどうか。3の時は見る直前、パンフレットをチラ見した結果帰宅したわけですがね。(体に直に鎖通された写真見せられたら引くサそりゃ)今回は...DVDでいいか、やっぱ。 公式サイト http://saw4.jp/main.html 人気blogランキングへ
Dec 7, 2007
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息つく暇のない、意外な良作。(C) 2007 Screen Gems, Inc. All rights reserved.「モーテル」。ケイト・ベッキンセールが出ている以外、役者さんは良く知らないし、扱いも軽いのでそれほど期待していませんでしたが、この映画かなり良い出来だと思います。車の故障でやむなくド田舎のモーテルに泊まることになった離婚間近の夫婦。まあ、泊まる人はほとんどいないようなボロで、掃除もいい加減だし、設備もマトモに機能しない。仕方ないので寝るか、という時、隣の部屋からドアをたたく音が。次第にその音が尋常じゃないぐらい激しくなる。(この辺ですでに結構コワい)キレた夫がフロントに文句を言いに行くと音はおさまる。しかし寝られるような雰囲気でなくなったため、部屋においてあったビデオテープを再生する。するとそこには殺人現場を映した映像が流れる。妻は消せというが、夫はあることに気づく。「この部屋だ」。ということで、2人は殺人鬼に襲われるというとんでもない不運に見舞われるわけです。始まって早々に崖っぷちという展開が緊張感をあおります。敵の正体が分からず、どこから襲ってくるかも分からず、なぜ襲われるかも分からず、逃げ場もなく、絶えず殺人鬼が二人を殺そうと虎視眈々と狙っている。スクリーンから目が離せません。こういう映画にありがちな展開ではありますが、殺しても死なない奴だったり、鉄の爪をもっていたり、蝋人形が出てきたり、チェーンソーを持ち出したりというわけの分からない設定ではなく、現実味があるというか、あり得るかもしれないってところがコワい。生き延びようと必死に抵抗する夫婦の行動も見逃せない。落ち着いてから考えると、映画の作りが非常に良かったんだと感じます。恐怖感をあおり、時には緊張を緩め、ビール飲んでから観たのに、眠くなるようなヒマは全くなし。こういう映画が苦手でないのなら、観て損はないかと思います。 公式サイト http://www.sonypictures.jp/movies/vacancy/ 人気blogランキングへ
Dec 5, 2007
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面白いといえば面白いけど...。(C) 2007 Dream Works LLC and Cold Spring Pictures. All rights reserved.「ディスタービア」。覗き映画です。(言い方悪いですね。)自分の不注意から交通事故にあい、同乗していた父を死なせてしまった主人公。自分を責め、勉強も手につかず、そんな主人公に対して教師が父を引き合いに出してけなしたものだから、主人公は教師を殴り、自宅謹慎処分になってしまいます。この場合、完全に教師が悪いとおもいますがね。今の日本でそんな発言したら大問題に発展しているところです。それはさておき、発信機をつけられて自宅から離れられなくなった主人公。母親にテレビも見せてもらえず、iTunesも解約されたのでヒマ。そいではじめたのがご近所観察。つまりは「覗き」だ。最初はただの遊び。となりに引っ越してきたヒロインと何故か(ホントに何故かだ)仲良くなり、親友のロニーと3人で楽しんでいると、殺人事件らしきものを目撃してしまう。という具合に話は進んでいきます。発信機のせいで自宅から離れることが出来ないという制約がなかなか面白い設定だし、覗きという悪いことをしている時の緊張感、覗いている相手が本当に人殺しだったら、自分の身が危ういという緊張感。確かに面白いんです...が、いまひとつ満足できませんでした。前日に「ボーン・アルティメイタム」を観たことが大きな要因だと思いますが、中身が薄く感じられます。展開が強引だったり、ご都合主義は全く問題ない(こういう映画はそういうもの)ですが、半分ぐらいはアメリカのティーンズライフ。共感も出来ないし。とはいえ、今回は楽しみ方を間違った自分がいけない。「ボーン・アルティメイタム」と少し間を空けてから観るべきだった。そしたらきっと普通に楽しんでいたことでしょう。 公式サイト http://www.disturbia.jp/top.html 人気blogランキングへ
Dec 1, 2007
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このシリーズにハズレなし。(C) 2006 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.「ボーン・アルティメイタム」。ジェイソン・ボーンシリーズの3作目。完結編といわれています。2作目の結末(というか罪の告白シーン)以外、ハズレのない傑作シリーズです。この映画の特徴として、アクションがリアルであることがあげられます。ジャッキー映画のようにきれいな打撃攻防をするのではなく(別にそれが悪いわけではない)、セガール映画のように、自分だけ圧倒的に強いわけではなく(セガールだけ特別なんだが)、もちろんボーンは強いけど、超人的ではなくて、敵も強いので満身創痍になったり、身近にあるものを武器として使ったり、組み付いて首を絞めるようなところがあったり、実戦ってこういうものなんだろうな、と思わせます。スローモーションもないので、速すぎて観ていてよくわからなかったりしますが、そのあたりがリアルさを感じさせてくれます。カーチェイスシーンもすごい。なんというか、緊張感が違うんですよね、撮り方や見せ方の問題かとは思いますが。他の映画のカーチェイスとは一線を画している印象があります。ただ、ボーンの乗る車が異常に丈夫なのはご愛嬌か。マット・デイモンはこのシリーズをやめたくないといっているそうですが、自分も同感。とってつけたようなストーリーにならなければ、続編歓迎です。 公式サイト http://www.bourne-ultimatum.jp/ 1作目 2作目 人気blogランキングへ
Nov 28, 2007
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面白いけど、原作とはかなり...。(ネタバレを含みます。)(C) 2007 Sony Pictures Entertainment (J) Inc. All Rights Reserved.「バイオハザード3」。自分はゲームからのファンでありまして、1作目なんかはゲームとリンクしたシーンが出てくるたび、ぉお!ってな具合で観ておりました。しかし2作目になってから雲行きが怪しくなり、今作はどこに行こうとしているのかわからなくなってきております。でもまぁ、面白いので観るんですが。そもそもバイオハザードシリーズって、殺しても死なないゾンビが襲ってくる恐怖感が基にあり、暗闇から急に襲われたり、鋭い爪で首を刎ねられちゃったり、壁を突き破ってくる敵がいたり、スリルを楽しむみたいなところがあるわけなんです。そういった意味で1作目はよかった。2作目はゲームで活躍するジルが、ゲームと全く同じ衣装で出てきたってところでかなりポイントが高く、アリスが様々な武器を使いこなしてバッタバッタとゾンビを倒していく、そのあたりまではかなり良かった。...そのあとがマズイ。ゲームの中では何をやっても歯が立たず、最後の最後でロケットランチャーを使って倒したタイラント。そしてタイラントよりも強くて知能も高く、ロケットランチャーまで使いこなしてしまうネメシスが出てきたときの衝撃といったらなかった。2作目でのネメシスの登場はそのままで、かなり期待させてくれたのに、あろうことかネメシスと殴り合ってしまうアリス。あれで恐怖感というものが消え失せてしまいました。本当にショックだった。さて、前置きが長くなってしまいましたが本作、だんだん話が破綻してきている気がします。本作はゲームにも出てきたクレアの登場がウレシイ。衣装は全く違うし、顔も違うが、かなり可愛いので○。あと、ゲームで重要なカギを握る人物、ウェスカーも登場。なかなか期待させます。で、今回のボスはタイラント。指が伸びたりします。(扱いは軽いですが、とても強い。)通常の武器では抵抗できず、圧倒的な攻撃力を誇るタイラントに対し、アリスはほぼ生身で戦いを挑みます。いったいどうするのかと思ったら、超能力!ワァッってやったら衝撃波がズババババ!!もう何でもアリですか?ゾンビをなぎ倒していくシーンとか、やっぱり爽快なので面白いし、個人的にはゲームからのファンだから、必ず観るのですけれど、ちょっとどうだろう。T-ウィルスが原因でゾンビになるというきわめて科学的?な設定で、対抗手段が現存する銃器であるという現実的な設定のゲームであったのに、アキラやエヴァンゲリオンのATフィールドのような能力は、あって欲しくない取り合わせだと思います。なによりスリルや恐怖感が薄れる。今回の終わり方だと続編が予定されていそうですね。クレアを探してクリスがアラスカに探しに行くとか、アリスのクローンたちが大活躍してゾンビ掃討作戦とか、そろそろレオンとか出てきたり、それならエイダも出てきたり、ウェスカーの扱いが軽かったので、次はいろいろやりそうだし。いろいろ想像できますねぇ。 公式サイト http://www.sonypictures.jp/movies/residentevilextinction/ だいたい何でジルがいないのさ。 1作目 2作目 人気blogランキングへ
Nov 25, 2007
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ファンタジーだからって...。(C)2007 Paramount Pictures. All Rights Reserved.「スターダスト」。子供向けの話だと思うので、正直あまり期待していなかったんですが、なんとなく観てしまいました。ところがこれ、以外にも面白い(かも)。主人公は知らない人(ポスターにも名前載ってないし)ですが、ヒロインがクレア・デーンズ(久しぶり)、主人公たちを追いかける魔女にミシェル・ファイファー、主人公たちを助ける船長にロバート・デ・ニーロ(相変わらず仕事選ばない)と、結構な役者さんたちが真面目(?)にファンタジーやっています。ヒロインが地上に落ちた”流れ星”って、ファンタジーとはいえ、何でもゆるされるわけじゃねぇぞってな設定で始まりますが、ココがこの映画のキモですから、あえて目をつぶってください。その後も王位継承のため互いに殺しあう兄弟や、若返るためヒロインの心臓を喰らおうって魔女がでてきたり、展開としては基本的にとんでもなく、心配しきりだったんですが、途中から「面白いんじゃないか?」って感じてくるところが不思議。この映画は幅広い年代に受け入れられるとは思うのですが、本当にターゲットにしているのは、”ファンタジーを理解できる大人”なのではないかと。大人のほうが楽しめちゃうんじゃないでしょうか。 公式サイト http://www.stardustmovie.jp/top.html 「もののけ姫の英語版脚本」っていうふれ込みは無視してください。 全然違う話だし、ジブリの実写版にも見えないから。 人気blogランキングへ
Nov 13, 2007
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自分だったらどうするだろう。(C) 2007 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.「ブレイブ・ワン」。彼氏(「LOST」のサイード役の人だった)を殺され、自分も重傷を負わされたエリカ。事件後まともに外も歩けなくなり、警察もあてに出来ないと分かった彼女は、唯一の頼みとして非合法の銃を手にする。あるときコンビニでの殺害事件に遭遇したエリカは、自分の身を守るため、犯人を撃ち殺す。そこから彼女の中で変化が起き、その銃を使って粛清を始めて行く...。この映画、シナリオ・演出とも、とても良く出来ていると思います。先を急がず、粛清のシーンも適度な数で、そのたびに変化するエリカの心境をうまく表現していっています。そしてやはりジョディ・フォスターの演技がいい。この映画の展開やエリカの行動について、納得できない部分があるかもしれません。でもこの映画のコンセプトは、「彼女はこういう決断をしたが、あなたはどう思うか」です。自分が同じ境遇にあったらどうするか、そして彼女の行動を知った刑事であったらどうするか、(こっちのほうが悩ましい)よく考えながら観る必要のある作品です。 公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/thebraveone/ エリカというとついつい「様」をつけたくなります。 そういえば最近は鉄腕だか豪腕のエリカも頑張っていますね。 がんばれニッポン!。 人気blogランキングへ
Nov 6, 2007
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1日はサービスデーだったので、映画ハシゴしてきました。「スターダスト」観ましたよ。(詳細は後日)なんていうか...ブッ飛んでました、デニーロ。ホント仕事選ばないよな、この人は。 人気blogランキングへ
Nov 2, 2007
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さすがジョン・ウー。(C) 2007士郎正宗/青心社・EX/MACHINAフィルムパートナーズ「エクスマキナ」。「アップルシード」の続編です。観ていなくても楽しめますが、設定が分からないといまひとつ乗り切れないと思うので、前作をDVDで借りて、特典の設定資料を見てから本作を観ることをお勧めします。本作はまず、格段に映像が良くなっています。そしてジョン・ウーが絡んでいるだけあって、アクションが前作にもましてハデに、スピーディーに、カッコよくなっています。冒頭からデュナンと相棒ブリアレオスが活躍。アクロバティックなデュナンと、パワーのブリアレオスのコンビネーションは見ごたえあり。ところどころに挿入されるスローモーションもこの映画のポイント。なにしろジョン・ウーですから。二丁拳銃も当たり前。設定は良いのに、ストーリーの練りこみが足りないかなと思うところはありましたが、(どっかで見た気がするシーンもいくつかあったり)そんなに気にするほどではないし、それらを補って余りある魅力があると思います。個人的には満足の映画でした。 公式サイト http://www.exmachina.jp/ アテナがすごく美人になってた。だいぶ若返ってます。 ヒトミは個人的に好きです。 メイキング 前作 サントラ(これイイ!) 人気blogランキングへ
Nov 1, 2007
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CIAが悪いわけじゃない。(ネタバレします)(C) 2007 UNIVERSAL STUDIOS「グッド・シェパード」。「CIAと家族。二つの「ファミリー」を描いた壮大なドラマ。」だそうです。1961年のピッグス湾侵攻作戦が情報漏えいで失敗したところから始まりますが、主人公のそれまでを追いつつ、1961年のシーンも織り交ぜ、時間が前後しながら進んでいきます。(大変分かりづらいです。)家族とCIAの間で揺れる主人公の苦悩を描いているということで、家族にも自分の正体を明かせないことがポイントなのかと思っていたのですが、秘密結社の集会で出会った人(アンジェリーナ・ジョリー)と一夜の過ちを犯して妊娠してしまったから、他に好きな人がいたのに結婚したってスタートなので、すでにそのあたりで怪しげな展開が予想されます。主人公は裏で世界情勢を握る活躍をしていくのですが、結婚してすぐ5年間任務で家族と離れ離れになります。んで、その間に浮気をしたり、妻も浮気をしたりします。(これってCIAは関係なくて、単身赴任が長かったってだけの気がしますが?)そのあとも元カノと浮気してひと悶着あったり、世界の動向を左右する重要な職務についている人のわりに優柔不断過ぎます。「いくつ愛をなくせば、この国を守れるのか」って宣伝文句でしたが、CIAのせいじゃないと思うぞ。そんなこんなで息子もCIAに入ってしまいます。(もう何がなんだかわかりません。)写真やテープを分析するシーンなんかはちょっと面白かったけど、基本的にこういう目的の見えない映画苦手です。現在が1961年でほぼ固定なのに対し、過去のシーンが進んでしまうので、「今どんな状況?」状態になってしまう演出も×。(時間が前後する手法が悪いわけではないと思うのですが。)しかも167分もあって長い。サスペンスを期待していたのでなんかガッカリ。人間ドラマ的作品です。 公式サイト http://www.goodshepherd.jp/ 主人公が優柔不断なのはダメだが、 確かにアンジェリーナ・ジョリーの誘惑に勝つのは至難のワザだな。 人気blogランキングへ
Oct 31, 2007
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息もつけない緊張感。ただ...。(C)2007 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.「キングダム/見えざる敵」。サウジアラビアの外国人居留地でテロが起き、FBI捜査官も巻き込まれたため、ジェイミー・フォックスを中心としたチームが調査に向かいます。でもやっぱり現地では行動が制限されて、思うように捜査が出来ない。そこでジェイミー・フォックスたちは出来る範囲で真摯に行動し、現地の警察官の信頼を得る。彼ら協力を得て捜査を進めるが、襲撃を受けて仲間の一人が連れ去られる...。という具合で進んでいきますが、襲撃を受けてからのシーンの緊張感ったらない。息もつかせぬとはこのことです。中東を題材にした映画は、政治的に表現が制限されてしまうせいか、なんとも中途半端になるものが多いように思いますが、本作はなかなか良い出来だと思います。敵国(?)を単純に悪者し、イスラム教を尊重している(と自分は感じましたが)のも良い。トータル的には結構高い評価をしていいと思います。ただ、ひとつ大きな難がありまして...。「敵に囲まれた4人が、圧倒的不利な状況にもかかわらず、 しかもジェニファー・ガーナーなんて医学調査官なのにも関わらず、 ほとんど無傷で敵を殲滅してしまうのは無理がないだろうか。」 公式サイト http://www.kingdom-movie.jp/ すごく考えさせられる作品です。 人気blogランキングへ
Oct 27, 2007
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goo映画とかでは結構な高得点をたたき出している「未来予想図~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~」。実はとんでもない映画らしい。なんか話がおかしいんだそうです。(ふんわりした感じですいません。)気にはなりますが...観なくてもいいか。
Oct 19, 2007
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「骨ダッタ、ゴメン」。(C) 2006 Lions Gate Entertainment, All rights reserved「ローグ・アサシン」。事前にほとんど情報を入手しておらず、ポスターを見ただけだったんですが、観て正解。面白いです。ジェット・リーのアクションなので、すごいのは当然。素手でも刀でもキレのいい動きを見せてくれます。でもまさか鉄山靠を使うとは。いやあれは馬歩衝靠か?八極拳の使い手でもあったんですね。(ウソ)相手役にはジェイスン・ステイサムを起用。最近では有名な映画にもどんどん出ている俳優さんで、「トランスポーター」の主役でもあり、アクションもいけます。ジェット・リーが出ていないシーンでもこの人のおかげで緊張感が保たれています。ただ、チャイニーズマフィアとヤクザの抗争がベースの作品なので日本語をしゃべるシーンがあるんですが、これが困った。「ヤクザ街の刑事なら日本語覚えろ」ってわりに、(ヤクザ街って何だ)しゃべる日本語がほとんど聞き取れない。(ま、これはご愛嬌。)唯一わかったのは「骨ダッタ、ゴメン」。そのほか、ジョン・ローン(懐かしい)や石橋凌が映画を引き締めていますし、デヴォン青木が花を添えてくれますので、飽きるところはないでしょう。個人的にはもっとデヴォン青木に活躍して欲しかったけど。(日本語のシーンが吹き替えだったのには参った。)忘れてならないのはケイン・コスギ。日本でなければポスターに名前ものらないような役でしたが、(役名が”ヤクザ”だし)着実にアクション俳優として邁進しているようです。デッド・オア・アライブにも出ていたし。主演作も決まったとか。武術や格闘技の出来る日本人の役って、中国人や日本語の出来ない日系人があてられてちょっと納得いかないことが多いですが、そんなとき必ず呼ばれるような役者になってくれたら嬉しいですね。がんばれ、ケイン君!アクションや俳優ばかりではなくて、ストーリーもいいと思います。”ローグ”は一体何者なのか、という謎に関してもしっかり展開されていて、「パーフェクト・ストレンジャー」を遥かに凌駕する演出でした。アクションシーンが暗いことが多く、カメラがアングルが目まぐるしく変わるせいで、結構目は疲れるかもしれませんが、アクション好きの方ならば観て損のない作品です。 公式サイト http://www.rogue-assassin.com/ 「骨ダッタ、ゴメン」。(しばらくハマりそう。) 人気blogランキングへ
Oct 18, 2007
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対象年齢が低いことを頭に入れて観れば面白い。(C)2007 TWENTIETH CENTURY FOX「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」。前作は結構面白かったが、イマイチパッとしなかった。今作も残念ながらパッとしなそうな雰囲気がありますが、面白くないということではありません。今回はMARVELのキャラクターの中でも人気の高い(らしい)、シルバーサーファーが敵として登場します。サーフボードに乗っていることがカッコイイかは別として、顔もいいし、アクションもいい、オマケに強くて完全に4人を喰っています。そうはいっても4人が活躍しないというわけではなくて、きちんとヒーローらしく市民を助けてくれますし、それぞれに見せ場もあります。設定とか、いろいろ現実離れしてますがそこは気にしない。対象年齢が低いことを頭に入れて観れば、しっかり楽しめる作品になっています。関係ないですが、個人的にはスーザン(光を操る)、ジョニー(火を操り、空を飛べる)、ベン(硬くて、力持ち)の能力はいいと思うのですが、リード(伸びる)の能力はいまひとつかっこいいとは思えません。私的な好き嫌いは置いておいても、残念ながらこの伸びる能力、映画の中で表現するのは難しいようです。パーティーのシーンでは明らかにCGと分かるほど不自然だし、戦闘シーンでも使いどころに困っている印象があります。予告編で流れていたカットで、研究所に入ってきたスーザンに手を伸ばすシーンがあるんですが、スーザンに危険が迫っているから止めようとしているのだとばかり思っていたら、単純に本を取っただけでした。ワンピースのルフィを参考にしてはいかがでしょう。 公式サイト http://movies.foxjapan.com/f4_2/ ベンとハグするジョニーは痛くないのだろうか? DVD シルバーサーファー ゲーム 人気blogランキングへ
Oct 16, 2007
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ミステリーになっていない。完全にオチを書いているので、観る予定のある方は絶対読まないで!(C) 2007 Revolution Studios Distribution Company, LLC. All Rights Reserved.「パーフェクト・ストレンジャー」。ジャーナリストというかゴシップ記者のロウィーナ(ハルベリー)は、スクープを圧力でボツにされて怒り心頭、勢いで新聞社を辞めてしまう。そんな時幼なじみのグレースと会い、大手広告代理店の社長ハリソン・ヒル(ブルース・ウィリス)の話を聞く。一方的に関係を終わらせてきたので、不倫をバラすと脅してヨリを戻そうとしているらしい。1週間ぐらいしてからグレースが遺体となって発見される。ハリソンが怪しいとにらんだロウィーナは、相棒のマイルズの協力を得て、彼の会社にもぐりこむ...。とまあ、こんな感じで進むんですが、”あなたは絶対騙される”なんてコピーついてますから、ハリソンが犯人じゃないんだろうな。マイルズはロウィーナに気があって、ハリソンになりすましてチャットしたりしてるけど、そのシーン自体流れてるって事は、どんでん返しには使えない。グレースとも関係があったりしてややこしいが、殺すとしてもキャメロン(グレースの元彼で、ロウィーナの今彼)だろうから、犯人ぽくないな。ハリソンの妻が嫉妬で?って線もあるだろうけど、いかにも怪しそうに微笑んでるから彼女が犯人でも「騙された」ことにはならない。ハリソンを見張らせてるジョージィも同じ。キャメロン?ハリソンと同じで女にだらしなさそうだが、いい奴っぽいし、ハリソンと何の関係もないあいつが殺したんなら「なんじゃそりゃ」になっちゃう。途中から、グレースを殺した犯人を見つけるためにもぐりこんだのか、スクープをゲットするためにもぐりこんだのか分からなくなってきますが、結局冤罪でハリソンが捕まります。で、そのあと犯人が鏡に映されるシーン。その流れだとロウィーナが映るんじゃないかな、と思ったらやっぱりそうだった。あれれ?騙されませんでしたけど?誰も彼もみんなどことなく怪しくて、誰か特定の人が犯人なんじゃないかって間違った方向に観客を向かせていないので、真犯人が分かっても別に驚くとか騙されたとかって感じにならないのですよ。ミステリーになっていない。この映画のキャッチコピーは”ラスト7分11秒まで真犯人は絶対分からない”らしいけど、殺害の動機に関する事実があんな唐突に現れては(「金田一少年の事件簿」か?)そりゃわかる訳ないわな。イメージとしては「騙された」じゃなくて、「知らなかった」。(だからフーン、で終わっちゃうんだね。)その後がまたなんとも...。真相に気付いてロウィーナに迫るキモいマイルズ。「お前そんなんじゃ刺されるぞ!」と思ったらやっぱり刺された。(台所なんだから包丁もあるさ。少しは考えろよマイルズ。)結構グィッっと刺したはずなのに包丁の刺さり方が浅い。(そんなんで簡単に死ぬな。)正当防衛を装った後に刺し殺した男と添い寝するロウィーナ。(何をしているのだこの人は。)またラジー賞候補にあがってしまうぞ、ハル・ベリー。 公式サイト http://www.movies.co.jp/perfectstranger/ まあ、この映画がダメなのはハル・ベリーの責任ではないんですけど。 人気blogランキングへ
Oct 14, 2007
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先日書いたグラインドハウス内の架空の予告編「マチェーテ」。気になっていろいろ調べていたら、ホントに本編あるらしいです。スパイキッズシリーズに出てくるキャラクターらしい(観たことないんです)ですが、そのマチェーテおじさんの過去を描いた内容とのこと。日本では劇場公開されるのか分かりませんが、いずれにしても絶対観てみたい一本です。 人気blogランキングへ
Oct 13, 2007
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「母さんはいい女だった」って...。(ネタバレを含んでいます。)(C)2007 Sukiyaki Western Django film partners「スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ」。さて、どこから手をつけたらいいでしょうか、この映画。まず、海外進出を狙っているのか、全員英語をしゃべります。下手です。全編英語とはいえ、名前とかは日本語なわけなんですが、ここが日本語の発音なんです。だからとっても不自然に聞こえます。それからところどころに日本と欧米が入り混じり、なんだかよく分かりません。まず舞台となる場所が根畑(ネバダ)。先住民はラッパを吹く。平清盛は途中からヘンリーを名乗る。(どういうこと?)どうやら真面目にやり切るつもりではないようです。源氏VS平家の戦いにフリーの用心棒が絡んでくるというのが基本設定ですが、なんというか、監督のスタイルなのでしょうか、「そんなの関係ねぇ!」とばかりの展開をしていきます。二重人格保安官香川照之の活躍(でしゃばり)ぶり。木村佳乃の良く分からない踊り&濡れ場(この人が一番損をしていると思う)。クエンティン・タランティーノ。弁慶(石橋孝明)のオカマ化。前に散々文句を書いた「龍が如く」の時のように余計な要素が多く(しかも長い)、本筋から離れている間に平家はどんどん人数を減らし、最後の大銃撃戦の時には清盛一人だけになってしまいます。そんなだから当然源氏VS平家という構図は成立せず、源氏VS用心棒(&血まみれ弁天)の戦いに、「清盛がちょっかいを出す」という構図に変わり果てます。銃撃戦のシーン自体は迫力もあり、悪くはないですが、トータルではトホホです。もう一度言いましょう、トホホです。三池崇史といえば有名な監督ですが、何がすごいのかよく分かりません。観たことあるのは本作と「龍が如く 劇場版」だけなので、その限りですが、ちゃんとしたストーリーを表現できないため、余計な要素と得意の暴力描写を織り交ぜ、本筋を見失わせて逃げている印象を受けます。この人にまともな原作・脚本はもったいない。よく言えばどうでもいいシナリオでもそれなりに観れる映画を作れる監督ともいえますが、自分は嫌いです。最後、ガンマン(伊藤英明)が静(木村佳乃)の子供の平八に向かって、「母さんはいい女だった」って言ってたけど、母親と寝た男がその子供に向かっていうセリフじゃないぞ。極め付けが最後に流れる北島三郎のテーマソング。シャウトとか、やめてください。 公式サイト http://www.sonypictures.jp/movies/sukiyakiwesterndjango/ 唯一まともだったのは義経(伊勢谷友介)。 カッコよかったし、キレた役だけど常識があった。(おかしなこと言ってますかね?) 人気blogランキングへ
Oct 10, 2007
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メキシコ人をなめるな!「マチェーテ」。「プラネット・テラーinグラインドハウス」の冒頭に流れた架空の予告編です。”架空”だから、本編はないですよ。でも予告編とはいえ、なかなか秀逸なんです、これが。裏切られた殺し屋が復讐するっていう話のようなんですが、まさしくB級のエログロバイオレンス映画っぽい感じで。銃を撃ったり、斧を投げたり、バイクに乗ってジャンプするとそのバイクにはガトリングガンがついていて乱射したりと、本編が非常に観たくなってきます。というか、本編もないのにあんなお金のかかった予告編を作ったのか?なんて考えるとかなり面白い。たまにはこういう遊び心を持った作品も良いですね。 人気blogランキングへ
Oct 9, 2007
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カッコいいかといえばそうとも言い切れないところがまた良い。(C) 2007 The Weinstein Company「プラネット・テラーinグラインドハウス」「デスプルーフinグラインドハウス」とセットでして、こちらのほうはロバート・ロドリゲスが監督しています。最初に架空の予告編が入ります。(これが秀逸。)さて、本編の内容ですが、(厳密に言うと違うかもしれませんが)ゾンビ映画です。というよりバイオハザードに近いかな。(シリアス度は全く違いますが)「ウィルスに侵された人間がゾンビ化し、人を襲いはじめる。 感染を逃れた人々がゾンビたちに立ち向かう。」というのが主な流れになります。簡単に言ってしまえばそれまでですが、この映画のすごいところは、やはり片足が銃の女性が大活躍するところ。斬新極まりない。(カッコいいかといえばそうとも言い切れないところがまた良い。)そしてグラインドハウスのコンセプトともいえるB級感たっぷりの演出。フィルムのキズ、音の途切れなんて当たり前、途中にはあんな演出まで...。それに加えて本作では、ものすごいCG使っているのに、それを感じさせない、ウリにしない度胸。敬服に値します。これは完全に道楽で作ってますね。それゆえ、万人向けではありません。(製作者もそのつもりのはず。)ゾンビ映画とかスプラッター系の映画が嫌いな人は観てはいけません。逆に好きな人は絶対観てください。 公式サイト http://www.grindhousemovie.jp/ そういえば「LOST」シリーズのサイード役の人が出ていました。 他にもTVシリーズに出ている人、たくさん出ているみたいです。 人気blogランキングへ
Oct 8, 2007
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エリカ様をめぐる騒動、収まりませんね。アッコさんはまたお怒りのようだし、亀田興毅にまでダメ出しされる始末。つまりは傍若無人ぶりがファンサービスにもなってないってことなんですかね。行定監督は彼女を擁護するような発言をしているようですが、監督自体の評価を下げかねない状況になっているので、気をつけたほうがよさそう。正直もうどうでもいいんですが、次から次へと、話題は尽きないものです。 人気blogランキングへ
Oct 7, 2007
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なんとなく気になっていた映画「スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ」。もう公開終了らしいので、観に行ってきました。(詳細は後日)チョイ役的に香取真吾が出演しているのですが、金髪の長髪で帽子をかぶってる登場シーン。何となく”内田裕也”に見えたのは僕だけでしょうか。 公式サイト http://www.sonypictures.jp/movies/sukiyakiwesterndjango/ こういうのもありましたね。 http://www.youtube.com/watch?v=3BLp1IUEkik 人気blogランキングへ
Oct 4, 2007
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