
不振を極めた選手会長が、高らかに一発! 今岡誠内野手(30)の15号3ランで、阪神の貯金は15。2位・ヤクルトに最大6.5差だ。この勢いはとまらない。ヒーローは雨の甲子園のお立ち台で優勝宣言までしてくれた。
曇天の空に打ち上がった大花火が、虎の未来を照らした。今岡の豪快3ランで、今季最大貯金15、最大ゲーム差6.5。2位ヤクルトとの第1R、21打席音ナシとドン底だった選手会長が、フルスイングで決めた。
カクテル光線に光る雨粒も、この男にとっては清涼剤なのか。屈辱を味わった聖地のマウンドで、トラのエースが完全復活だ。球宴前のヤマ場、ヤクルト-中日と続く6連戦。週の頭のエース対決を、井川が制した。
月間MVP御礼ピッチングだ。花束の代わりに虎党から万雷の拍手が送られた。リリーフエースの藤川が、3点リードの八回、1回2奪三振でピシャリ。矢野と話し合い、フォークを多投。「もう一生ないでしょう」と自ら言ったメモリアルデーをパーフェクトな内容で飾った。