阪神タイガース  われら猛虎党







Gよサラバ!!阪神の時代!

 強い阪神がまた勝った。キング争いでトップに並ぶ金本“アニキ”知憲外野手(37)の勝ち越し弾で、ヤクルトに快勝。この日も敗れた弱い巨人に今季最大の10.5差をつけ、早くも『9・13in長崎(巨人戦)』の胴上げXデーまで視界に入ってきた。低迷を続ける巨人よサラバ、球界の盟主の座もトラに任せなはれッ!

〔 写真上:どやッ!! 決勝弾を放ち、マスコットをスタンドに投げ入れるアニキ金本。これぞ頼れる男の後ろ姿。写真下:久保田を笑顔で出迎える岡田監督。9・13に宙を舞う!? 〕


 糸を引くような超高速の弾道が、右翼ポール際に突き刺さった。七夕のイブに、金本が放った彗星(すいせい)のごとき魅惑のアーチ。4万3249人を酔わせる、これがアニキの豪快弾!! ヤクルトに引導を渡すキングタイの決勝21号。ヒーローは甲子園の『カネモト』コールに、思わず白い歯を浮かべた。

 「ランナーもいなかったので長打を狙ってもいいところ。打ててよかった。完ぺきだった」

 同点の六回。昨季、対戦打率.176と苦しんだ川島を攻略した。カウント2-1から「フォークを意識せずストレートを待っていた」。冴える読みに、鋼鉄の肉体が自然と反応した。

 4試合ぶりの21号ソロで広島・新井、横浜・多村に肩を並べた。昭和61年のバース以来となる阪神からのキングも現実味を帯びているが「この時期は意識しない。大先輩の新井さんに追いついて光栄です」と広島のまな弟子の名前を出して笑わせた。11年連続100安打にも「そうなの?」とそっけない。大事なのは今季最大となったチームの貯金『16』。今は独走ロードしか眼中にない。

 「4番の打球。持ち場持ち場で力を出しているのがこの結果になっている」は岡田監督。中日とは6.5差だが、ヤクルトには7.5差と“致命傷”を負わせた。

 この日の試合前、岡田監督は今季131試合目となる巨人との“長崎決戦”を口にした。「130(試合)くらいまでに勝負はつくやろ。長崎もある」。まるで胴上げのXデーが9月13日、長崎での巨人戦であるかのように…。リーグ制覇した平成15年と並ぶ8カード連続勝ち越し。この強さなら、あながち皮算用とも言い切れない。

 7日から阪神が4連勝し、巨人が3連敗すれば、10日にも巨人の自力優勝が消滅する。長かった暗黒時代に別れを告げ、いまや立場はまるで逆。このままなら3年間で2度優勝の阪神に対し、巨人は優勝ゼロ。伝統の両球団の“いま”はあまりに対照的だ。

福原7回1失点…今季初の連勝で5勝目!

 勝利のハイタッチで福原の笑顔がはじけた。7回を1失点に抑える粘りのピッチング。5勝目(9敗)を挙げ、今季初の連勝だ。

〔 写真:福原が7回を1失点に抑える粘りのピッチングで5勝目を挙げた 〕


 「調子は普通でした。テンポよく投げることを意識して、早く追い込もうと思っていた」

 開幕2戦目のヤクルト戦(大阪D)後、白星に恵まれずに6連敗。その後もオセロのように勝ち負けを繰り返し、迎えた6月23日の中日戦(大阪D)でどん底を見た。8与四死球と乱れて五回途中に降板。「自分でも訳の分からない状態」に陥った。その後、自分の投球をビデオで見て、投球のテンポアップを意識した。

 初回は無難に立ち上がるも、二回以降は毎回安打を許したが、「矢野さんのミットだけを見て投げた」という背番号28を、バックも堅守で支えた。三回に2本の内野安打と犠飛で先制されても動じず、味方の反撃まで七回を粘投。

 開幕12カード目でようやくそろい踏みした先週の広島戦に続き、このヤクルト戦も左右の二枚看板で2連勝。「きのうの井川と同様勝ちがつき始めた。2回連続で勝つと次はゆっくり見られる」と岡田監督は懸案事項解消のきざしにホッとした様子。

 「次の登板もまた頑張ります」。これまで何度も耳にしてきたコメントも力強く聞こえる。二軍落ちの屈辱を味わった左腕とどん底を見た右腕が、2年ぶりのVロードの先導役に躍り出た。

ウィリアムスが3者三振…久保田2戦連続12S!

 1点のリードがあれば最強の救援陣に十分だ。先発・福原の後を受け登板したウィリアムス、久保田が、ツバメ打線の前に立ちはだかった。

〔 写真上:ウィリアムスが八回、3者三振の快投。同下:久保田が九回を締め、2試合連続の12セーブ目 〕


 まずは八回だ。4試合ぶりに登場のウィリアムスが3者三振の快投。藤川と並ぶ左のセットアッパーとして、存在感を示した。「しびれる場面で抑えるのが自分の仕事。打たれる気がしなかった? ああいう場面は気持ちが大事だよ」と胸を張った。

 「自分の場所がとんでいって、期するものがあったんじゃないか。球児を休ませられたし、いい回転になってきた」とは久保投手コーチ。高いレベルでの切磋琢磨が、中継ぎ陣のより高いステージでの争いを生んでいる。

 九回は久保田が締め、2試合連続の12セーブ目。だが、二死から安打を許し「悔しい。とにかく悔しいです」と唇をかんだ。カウント2-1と追い込んでいただけに、余計に悔いが残った。前日も先頭打者に出塁させた。ただ抑えるだけでは満足いかない。ぜいたくに思える悩みだが、それが優勝を争うチームの証でもある。



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Last updated  2005年07月07日 07時07分39秒
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