阪神タイガース  われら猛虎党







阪神・安藤&杉山が初完投を目指す!

 前半戦で貯金20へ、虎投が締めの6番勝負に挑む。15日から対広島、対横浜(いずれも甲子園)と続く甲子園でのオールスター直前の6連戦。広島戦に先発予定の安藤優也投手(27)、杉山直久投手(24)ら先発陣は14日、甲子園で調整を行った。安藤、杉山の両右腕はプロ初体験となる完投でリリーフ陣の勤続疲労を軽減。大台貯金にスタミナ面でもひと役買う気構えだ。

〔 写真:お互いの脂肪をつまみ、ふざけあう安藤(左)と杉山 〕


 ここまで85試合を戦い、蓄えた貯金は『18』。2位・中日とは7ゲーム差をつけた。15日からは前半戦最後の本拠地6連戦。15日の広島との初戦は下柳に託すが、ここまでともに4勝4敗の両右腕はとりわけ、気合をこめた。第2戦(16日)に先発予定の安藤はブルペン調整。投球モーションを1段に変えてからは2連勝。テンポのいい投球に、本人も新たな目標を掲げた。

 「そろそろ初完投? 今のテンポと球数でいけば、ある程度完投もないこともないかな。とにかく1球1球頑張ります」

 51日ぶりの3勝目を挙げた3日の横浜戦(横浜)は、8回1/3で降板。口調は控えめながら、今度こそ初完投を狙う。

 第3戦に先発予定の杉山も同じく、ブルペン入り。ここ2試合は勝ち星から遠ざかっているが、ここまでの安定感は光っている。「先発のときは、少しでも長いイニングを投げたいと思っている。まずは五回までいって、1イニングずつ伸ばしていきたい」。自らを奮い立たせるとともに、藤川、ウィリアムスら勝ちパターンの中継ぎ陣の“休養”に配慮をみせた。

 本拠地に居座った6連戦で、ともに6勝2敗と相性のいい広島、横浜(1分けを含む)相手に4勝2敗以上ならば、今季初の貯金20をクリア。究極の独走ターンへ、先発陣はまさに全力投球する。

浜中が8月中の完全復活へ!

 阪神の岡田彰布監督(47)が空路帰阪した14日、浜中おさむ外野手(27)の完全復活プランを明かした。16日にいったん出場選手登録を抹消、17日の二軍戦(対サーパス神戸)で右翼スタメン出場など、二軍の実戦形式で外野守備を徹底チェックさせる。後半戦開幕の26日に再登録後、8月中の一軍スタメン復帰へ、構想は具体化する。

〔 写真:東京駅から帰阪する浜中、完全復活に向け17日のウエスタンで守備につくことが決まった 〕


 浜中の完全復活プラン。その具体化へ、岡田監督がついにゴーサインを出した。

 「浜中はシートノックでも、影響は全然問題なかった。17日はウエスタンに出すよ」

 千葉から帰阪する直前、羽田空港で方針を明かした。右肩故障のため現在も代打要員として一軍帯同中の浜中だが、シートノックを2度もこなすなど、外野の守備を含めた完全復活へ着々。その過程のひとつとして検討されてきた17日のウエスタン・サーパス戦出場に、『4番・右翼』としてスタメン出場することが決まったのだ。

 さらに26日の後半戦開幕までの期間、外野守備の実戦形式に集中させるために、あえて16日に出場選手登録を抹消。二軍で10日間、ウエスタン出場ほかに紅白戦など実戦で慣らしていく。

 「前半戦、残り5試合いないことになるけど、今の(代打専門の)形は本来の形ちゃう。打って守ってに戻すのが、こっちの仕事や」

 球宴までの5試合、代打の切り札の浜中不在は確かに痛い。しかし、今後を見据えてあえて岡田監督は抹消に踏み切る。浜中も「もう肩は問題ないです。大丈夫です」と盛夏の二軍調整に意欲的。当初の26日巨人戦のスタメン復帰案からは多少ズレ込んだが、8月中の完全復活に向け、レールが敷かれた。

虎・鳥谷『球宴グラブ』できた!藤本とお揃い!

 『2005 サンヨーオールスター(22日・インボイス、23日・甲子園)』に初出場する阪神・鳥谷敬内野手(24)の球宴仕様グラブが14日、完成した。先発で全セの二遊間を組む藤本敦士内野手(27)とお揃い。インパクト(衝撃)を意識したデザインはお祭り男(MVP)すら予感。晴れ舞台でまずは西武・松坂撃ちからハクをつけ、V軌道を加速させる。

〔 写真上:入団2年目で守備力も安定感が光る鳥谷。藤本(右)との呼吸もピッタリ。写真下:これが2人のオールスター仕様グラブ(下が鳥谷のもの) 〕


 プロ野球選手なら誰もが憧れる球宴の舞台。かつて江夏、江川、清原、イチローや松井秀らスーパースターが伝説を刻んだ夢空間に虎の若大将が初登場する。遊撃部門ファン投票1位。43万3304人から支持を得た鳥谷がド派手な球宴デビューを狙う。狙うは虎祭りにいざなう主役だ。

 「まさか選ばれるとは思ってなかった。主役? 思い切ったプレーをしたいですね。自分のやれることをやりたい」

 クールな言葉で胸の高ぶりを表現した。ここまで全85試合に先発出場、打率.287。2位・中日に7ゲーム差をつける独走の原動力になっている。阪神ではセ最多の8選手が出場。『球宴=猛虎祭』の趣のなか、背番号1が輝きを放つ。

 球宴仕様のグラブも完成した。形状は公式戦と同タイプだが、「インパクトを意識した」と久保田スラッガー社の和田卓也さん(27)。15日に手元に届けられる新グラブは、シンプルな黒色で親指部分に『ALL STAR』の文字が銀色に光っている。鉄壁の二遊間を組む藤本と同じデザイン。パの遊撃のファン投票1位は同級生のソフトバンク・川崎。「実績は向こうのほうが全然上ですよ」。ニューグラブを手に、“イケメン対決”を制し、全国の野球ファンに衝撃を与える。

金本、球宴前貯金20でターンへ全力尽くす!

 球宴までの甲子園での6連戦。金本の頭にあるのは広島にも横浜にも勝ち越して、今ある貯金「18」を「20」に乗せて前半を折り返すことだけだ。2本差の2位で追う24本塁打の新井との直接バトルは、まだ勝負づけは先送りでいい。

〔 写真:遠征を終え、帰阪する金本。広島戦では新井との師弟キング争いよりもまずはチームの球宴貯金20ターンへ全力を尽くす 〕


 「新井?ハハハッ、今はまだ個人記録はどうでもええよ」

 前回の鳥取・米子決戦の際には、5試合連発で乗り込んできた愛弟子に対して「バッティングを教えてもらおうかな」と、実際に5月28日はアーチ競演を楽しんだ。もちろんホームランを打つに越したことはないが、ともに4番打者として迎える今回はチームの勝利が最優先だ。

 ボディーは満身創いの状態。キャンプ中に痛めた左ふくらはぎに、右太ももなど万全ではない個所を探すのが大変なくらい。「公表すると、打てなかった時とかに、それが原因じゃないのにヤジられるのが腹が立つんや」。鉄人ゆえに弱点はみずからはバラさないが、岡田監督が「今はかなりひどいみたいや」と明かす。

 月間MVPを獲った6月の勢いは何ら衰えない。10日の中日戦(ナゴヤドーム)では三盗を決めるなどグラウンドに立てば、全力プレーを欠かさない。というわけでプレーボールがかかれば、新井との直接対決にも真剣になるはずだ。



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Last updated  2005年07月15日 07時31分37秒
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