阪神タイガース  われら猛虎党






1年契約で勝負、年俸もっと上げたる!金本“5億円”残留!

アスリートで始動した金本は、さっそく150キロのバーベルをおりゃっ!! 衰えを知らぬこのパワーで単年勝負に挑む
 アニキ、単年勝負や!! 阪神・金本知憲外野手(38)が29日、広島市内のトレーニングジム「アスリート」で早くも07年へ始動。再取得したFA権に関して交渉をすでに行ったことを明かした。金本自身は単年契約での残留に傾いており、日本人トップの年俸5億円で合意の可能性も出てきた。


 虎残留の意思は変わらない。ただし“残り方”にはこだわりたいのが本心だ。再取得したFA権に関して、金本が球団側と交渉を行ったことを明かした。提示された選択肢は三つ。アニキは単年5億円プランに傾いている。

 「球団からは残ってほしい、タイガースで終わってほしいと言われた。(FA)宣言して残ってくれるのが一番だと。選択肢は三つある。あとは自分がどうするか」

 この日、広島市内のトレーニンジム「アスリート」で来季へ始動し、すでに黒田球団編成部長と会談したことを認めた。金額提示はまだながら、再契約に関して三つのプランが用意されたという。

 球団側が最も望むのは(1)FA宣言して複数年契約。金本の身分保障になる上に、他球団に流出することもなくなる。ただしすんなりと首をタテに振ることもできない。

 02年オフに広島からFA宣言し、4年12億円の複数年契約で移籍。リーグ優勝2度、昨季の打点王と申し分ない成績を残しながら、年俸はほぼ横ばい。もしも単年契約ならば…。この4年間を「苦い経験」といった。

 「広島時代の最後の年(02年)を含めて、5年間ほとんど年俸が上がってないからな。後輩たちに抜かれていくのをジーッとしているしかなかった。球団も申し訳ないといってくれているし、4年分の働きも加味してくれると。そういう(単年の)選択肢もある」

 そこで残る二つのプランが浮上してくる。(2)FA宣言して単年契約。これは契約年数は複数年を保証しながら、年俸は単年で変動するというもの。通常、FA権を行使した場合は年俸は据え置きとする規定となっているが、コミッショナーに届け出た場合特例も認められる(野球協約第202条=別項)。そして、(3)宣言せず単年契約がある。打てば昇給、ダメなら減俸。お金がすべての男ではないが、一年でも長く主役を張るために、シビアな勝負に身を置きたい思いが強い。

 (2)か(3)なら、過去4年の実績から大幅昇給は確実だ。現在の日本人最高俸はソフトバンク・松中の5億円。それと並び、超えるかというランクまで浮上する。

 「(あと154安打としている)2000本安打は来年、普通にやればいく数字。(あと37本の)400本塁打と、その2つやな。将来的には500本までいきたい」

 すでに来季を鮮明に思い描いている。次回交渉は未定だが、再び燃えるための契約をしたい。その軸は一貫してブレていない。

★治療と強化両立

 この日、ウエートトレで始動した金本は、「治療&強化」を両立するオフを過ごす予定。11月5日まで広島で第1次トレーニングを行うが、5月に打撲した右手薬指を治すために、11月中旬から4週間のギプス固定を行う。同時期にイベント出演などをこなし、12月から第2次トレーニングに入る。また肉体面のサポートを受けるファイテン社の助言のもと、「50歳現役プロジェクト」といえる科学的トレーニングの導入も始まる。

いきなり394スイング!赤星、打法改造へ決意のスタート!

ベタ足打法で振り込む赤星。下半身の意識付けを徹底していく
 地に足付けて復活への道を進む-。阪神・赤星憲広外野手(30)が29日、4年ぶりのフル参加となる倉敷・秋季キャンプ(11月16日まで)初日から飛ばしに飛ばした。下半身を使う意識付けのための『ベタ足打法』で、いきなり394スイング。打法改造へ決意のスタートを切った。


 必ず倉敷でよみがえってみせる。泥まみれになった02年以来4年ぶりの秋季キャンプフル参加。悲壮な決意で臨む赤星が、初日からスイング漬け。いきなりチーム最多の394スイングだ。

 「今回は(休日に)ゴルフクラブも握れなくなるくらい振り込むつもり。それをしなきゃ来た意味がないから」

 練習前の朝の散歩で宣言した通り、ティー打撃からフリー打撃、最後は指名の居残り特打まで、振り込んだ。その打撃フォームは両足を地面に付けたままの『ベタ足打法』。マンツーマンで指導する正田打撃コーチが、その意図を説明した。

 「下半身の粘りがないと、バットが体を抜けない(振り切れない)。足がパンパンに張っているみたいやけど、どこの筋肉を使えばバットが抜けるかという感覚をつかめればいい」。ティー打撃ではスタンスを広くとり、重心を低くしたまま125スイング。下半身強化も並行して進めた。

 今季は、打率.269と3年連続でキープした3割を切った。さらに入団以来、5年連続して獲得してきた盗塁王もヤクルト・青木に奪われた。6月に左足首を痛めるなど、下半身の故障が大きな原因だった。

 故障の影響で上半身と下半身のバランスが狂い、上体だけの手打ちに。内角球を振り抜けず、苦し紛れにファウルするのがやっと。「下半身の重要性を初めて知った」という赤星は今キャンプでは、右足を高く上げてタイミングを取るフォームをひとまず封印。まずはベタ足打法で下半身の粘りの意識付けを徹底していくのだ。

 居残り特打を含むフリー打撃では、センターから右方向が85%で引っ張れた。「右方向は意識していない」という赤星の反応が進化の兆し。正田打撃コーチは「意識的じゃなく、来た球に対してしっかり振れているからそうなる。やりたい形が見えてきた」と手応えを口にした。

 見守った岡田監督からもゲキが飛んだ。「今は色んなことができる。2月には、方向性を決めて入れるようにせなアカン」。出直しを誓った倉敷の地。赤星が屈辱を新たなエネルギーに変える。

ルーキー前田大に手とり足取り…広沢新打撃コーチが熱血指導!

広沢新打撃コーチ(右)が本格始動。まずは、前田大に密着して長打の極意を伝授した
 阪神の広沢克実新打撃コーチ(44)が岡山・倉敷での秋季キャンプ初日の29日、ルーキーの前田大和内野手(18)らに熱血指導。バットのヘッドを利かす“広沢打法”を伝授した。目指す打力アップに新コーチが精力的に始動だ。


 1メートル85の大きな体が、ひと際大きく見えた。長距離砲育成を義務づけられた広沢新打撃コーチが、いの一番にメスを入れたのは浜中ではなく、鳥谷でもない。意外にも? 身長差9センチという小柄ルーキーだった。

 「浜中、鳥谷はいいんで、何もいうことはないよ」

 新人コーチの血がうずく。打撃ケージ裏で、ティー打撃をする前田大の元へ歩み寄った。バットを握りしめ、お手本を示してみせる。テークバックから最短距離で打球を捕らえるには、どうしたらいいのか。“広沢打法”を伝授してみせた。

 相手は入団1年目。巧打者とあって、自らとはタイプも異なる。それでも、内野の守備は既に一軍レベルとのお墨付き。打力さえアップすれば、鳥谷さえ脅かす存在になる“金のたまご”だ。身振り手振りを交えながらの指導にも、自然と熱がこもる。

 「『バットのヘッドの出方が違っている』と言われました。広沢さんから、言ってもらえました」と前田大。話しかけてもらった上に目からうろこのアドバイスに、感激した様子だった。

 これまでは『静』の姿勢を貫いていた。鳴尾浜での秋季練習では「選手のペースを乱さないようにしないと」。言葉で指導する程度で、倉敷入りし初めて『動』へと変わった。浜中や鳥谷にも、その矛先は当然向かう。打球を飛ばすとらえ方など、バットを指揮棒に極意を説いた。

 「徐々にいろいろアドバイスをして、コミュニケーションをとっていけばいい」と岡田監督も助言。初日から精力的に動いた新米コーチの、熱い日々が始まった。









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Last updated  2006年10月30日 15時02分09秒
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