阪神タイガース  われら猛虎党






2007年4月25日(水) 対ヤクルト 4回戦 甲子園

阪神7×2ヤクルト



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今岡4安打の大噴火!虎大勝、天才目覚めりゃ怖いものなし!

今岡が七回に左翼へ二塁打。4本の乱れ打ちショーを締めくくった
 (セ・リーグ、阪神7-2ヤクルト、4回戦、阪神3勝1敗、25日、甲子園)阪神・今岡誠内野手(32)がヤクルト戦(甲子園)で一回の先制打に始まり4安打の広角乱れ打ち。虎の生命線といわれる5番打者がついに復活のノロシをあげた。チームも4カードぶりの勝ち越しで貯金1と再浮上。ここから大型貯金週間といきまっせ!!


 ついにスイッチが入った。甲子園に甦る『安打製造機』の快音が、虎の上昇の合図だ。5番・今岡が先制打を含む4打数4安打の固め打ち。天敵・石井一を飲み込んで、打線は11安打7得点、今季3度目の連勝で、貯金生活が再び幕を開けた。

 「こういう固め打ちを、これからもね。こういう打ち方、気持ちの時がいい時というか。いい状態になってきている」

 体に頭に、戻ってきたイメージ。まずは一回二死一、三塁。金本の振り逃げで拾った好機に、内角低め直球を叩いて先制左前適時打を放つと、三回は中前打。五回、3点追加の口火を切る右前打で今季3度目猛打賞を決めると、締めは七回だ。花田の初球カーブを左翼線二塁打。けれんみのないスイングで弾かれる白球に、聖地が酔った。

サインボールを投げ入れる勝利の儀式。今岡もスタンドも笑顔、笑顔
 「クリーンアップだと走者がいる、いないで気持ちの面で難しいところもあるが、いつも全部ヒットを打つ気持ちで打席に入る。そういう風に1年間、やりたいです」

 復活を期す今季、キャンプから貫くテーマが、打率だ。1試合4安打は05年9月13日の巨人戦(長崎)以来。その05年、こんな話をしていた。「長い歴史を見ても、1年間でヒットを打てる量はだいたい決まっている。だから、それをどこで打つかやろ」。打点への徹底的なこだわりが生んだ、打席の“差別化”。それを今年は180度、転換した。全打席、安打を狙う。「それが決定的な違い。05年は打率なんて一切考えなかった」。1番打者として安打数に徹した03年は首位打者。05年は打点王。共にチームはV。つまり極端になった時の今岡は、怖い。

 借金1で迎えたヤクルト3連戦前。打率.288、6打点、0発とくすぶる打撃について「シーズンが終わってから聞けよ」と一蹴した。雑音に惑わされず、とにかく1年やり遂げる。オフから徹底して続けてきた守備練習も、そうだ。継続できる意思の強さが、極端を成功につなげる。

 「最後の初球カーブ(打ち)で今岡はもう戻ったんじゃないか。本来の打撃を思い出した」と岡田監督。5、6番がカギと話す指揮官も、ピンと感じた復活の予感-。

 「まだまだ先は長いんで、これからジワリ、ジワリといきたいと思います」。お立ち台で、あえて『ジワリ』の言葉を使った。継続は力なりー。今岡が1年間、己の信念を貫き通した先に、頂点は待っているはずだ。

満点ピッチや下柳!雨中で“らしさ”発揮6回3安打1失点!

下柳が雨中で奮闘。ベテランの持ち味を存分に発揮した
 (セ・リーグ、阪神7-2ヤクルト、4回戦、阪神3勝1敗、25日、甲子園)雨風に耐えて“2度目の開幕戦”を制した。今季甲子園初見参。相手も同じ開幕投手の石井一。1度はエースの重圧につぶれかけたが、下柳が本領発揮の連勝だ。

 「よかったね。矢野のリードのおかげです。(連勝も)よかったね」

 6回を投げて失点は畠山のソロ弾のみ。淡々とゴロの山を積み上げるスタイルが復活した。特にツバメ打線の生命線、3番・青木にスイングをさせなかった。四回先頭の第2打席ではカーブで三振にも斬った。わずかに被安打3。2連敗後の2連勝に意味がある。

 開幕当初、岡田監督が頭を抱えたのも「エース対エース」で勝てない下柳だった。プロ17年目で初の開幕投手。栄誉であると同時に、ローテ通りなら他球団の“顔”との対戦が続く。「開幕投手はエース級とばかりぶつかるんやから。(昨年までの)井川だって、開幕じゃなかったらもう少し勝っとるよ」。開幕戦で広島・黒田に投げ負け、続いて巨人・内海にも屈した。ここで指揮官はローテを崩し、中11日の猶予を与えた。

 18日の中日戦(ナゴヤD)の相手先発は谷間の長峰。「あの1勝が大きかった」と久保チーフバッテリーコーチも言う。再び開幕投手対決となったが、心理的に違った。

 開幕前の決起集会。例年なら先頭に立って盛り上げる下柳が、「今年は少し控えめだった」と関係者は話す。重責が身を締めつけていた。それが前日24日には、発注していた長距離打者用バットを受け取った。投球のみならず、すべてに大胆に。“らしさ”が戻った。

 「(前回)中日に勝って、気分的に楽になったな」。指揮官も本来の姿と認めた。エースを名乗ってしかるべき。それを知らしめる2勝目だ。


■心の余裕…38歳
 雨中の試合。下柳は四回を抑えた後、マウンドに向かうヤクルト・石井一に、自分の左ポケットに入れていたロージンバッグをトス。名幸球審が「彼も持っている」と説明したにもかかわらず、渡した。敵にも配慮するマナーと、心の余裕。さすが円熟の38歳。










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Last updated  2007年04月26日 13時50分41秒
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