若大将こと京南大学スキー部の主将田沼雄一は、建築学の論文がヨーロッパの学会に認められヨーロッパ旅行に招待された。そびえたつマッターホルンを颯爽と滑降する雄一は、アルプスの若者の人気を一身に集めた。一方、財閥の父親を口説いて自費で雄一を追ってきた青大将こと石山新次郎はパリジェンヌの尻を追っかけまわし、雄一や山下教授に迷惑のかけっぱなしだ。
そんな或る日、雄一はツェルマットの町でパンアメリカン航空のローマ事務所員澄子と知りあった。雄一に好意を持った彼女は一日、ローマを案内してくれた。わずかな時間だが、その日の想い出は二人の胸に深く刻みこまれた。
帰国した雄一を迎えてスキー部はさっそく合宿の準備にとりかかった。勉強にスポーツに忙しい若大将に、パリ娘リシェンヌを彼の家すき焼屋「田能久」に下宿させてくれと青大将が頼みにきた。それというのも青大将は自分の父親がだいの青い目嫌いにもかかわらず、パリにいた時、彼女を口説くため東京での再会を約束したのだった。
羽田空港にリシェンヌを迎えた雄一は、ぐうぜんにも日本に転勤した澄子と出会った。しかし実情を知らない澄子は、リシェンヌを見てすっかりへそをまげてしまった。そうはいっても、雄一のことが忘れられぬ澄子は合宿所へ彼を追った。捜す途中彼女は、女タラシの赤田にだまされ人気のない山小屋に連れこまれた。危機一髪、雄一に助けられたがショックと口惜しさで澄子は山を降りた。さらに澄子がヨーロッパへ帰るというしらせに雄一はすっかり元気を失くしてしまった。
周りの心配をよそに、練習に身の入らぬ彼に、選手権の優勝者はヨーロッパに派遣されるという吉報がまいこんだ。澄子に会いたい一心の雄一は、死にものぐるいになって練習した。そして雄一は優勝した。今度こそ誰にも邪魔されない二人は、白銀に輝くマッターホルンを背に愛を確認しあうのだった。
若大将シリーズの第7弾で、1966年の作品です。
380万人の動員でシリーズ2番目の多さでした。
やっぱり海外ロケ作品だからでしょうか。
ツェルマット、ウィーン、ローマ
と出てきますが、芝居らしい芝居はなくほんのちょっとだけです。
海外旅行がまだ高嶺の花の時代でした。
ほとんどが東京と苗場が舞台でしたが、よみうりランドにエバースノースキー場なんてのがあったのですね。
パンナム東京支店は三菱商事ビル、京南大学は日大文理学部でロケです。
当時は国際的な
航空連合
がなく、大手の航空会社では世界の主要都市を経由する世界一周路線を運航しており、当時の
日本航空
はもちろんのこと、
パンアメリカン航空
とて例外ではなかった。また当時の主力機材が
ボーイング707
だったこと、
アメリカ合衆国
とロシア(
ソビエト社会主義共和国連邦
)は
冷戦
まっただ中で現在のシベリア経由は不可能だったことを考えると、劇中ではこの世界一周路線か、
アンカレジ
経由でヨーロッパへ飛んだ可能性が考えられる。
ウィキからですが、なぜヨーロッパに行くのに パンナム
と思いましたが、こういう事情があったのですね。
私たちのハネムーンも、愛方の希望でパンナムで行きました。
そのあと潰れたので、最初で最後でした。
加山は俳優デビュー前の 1959 年 ・ 1960 年 の 国民体育大会 (国体)にスキーで出場したことがあり、終盤に 苗場スキー場 で開催される大会では スタント 無しで滑る・飛ぶシーンが見られる。(ウィキ)
学生スキー大会は スラローム、ジャンプ、ダウンヒル
をひとりでこなしていたのですね。
ジャンプは、手をまわすポーズでした。
唐突に出てくる加山雄三の歌唱シーンおかしく、のけぞってしまいました。
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