アメリカはメイン州の小島、リトル・トール・アイランド。メイドのドロレス・クレイボーン(キャシー・ベイツ)は、富豪未亡人ヴェラ・ドノヴァン殺しの容疑で拘留された。
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年前にもドロレスを夫ジョー・セントジョージ(デイヴィッド・ストラザーン)殺しの容疑で検挙した業腹なマッケイ警部(クリストファー・プラマー)と知己の保安官補フランク(ジョン・C・ライリー)の監視のもと、保釈された母と家に帰ったセリーナだったが、母娘の間には溝があった。
セリーナは過去と現在の二つの事件の“真相”を母の口から聞く。-- 20
年前。セリーナの父ジョーは酒飲みの横暴な男で、ことあるごとにドロレスを罵っては殴打していた。ドロレスは娘の幸だけを生きがいに、厳格な富豪婦人ヴェラ(ジュディ・パーフィット)のメイドとして苦しい毎日を送りながら、セリーナの学資を貯金していた。ところがセリーナの成績は下がる一方。不審を抱いた彼女は、夫ジョーが学資貯金を勝手に使い込んでいたばかりか、自分の娘に性的いたずらを続けていたことを知る。
悲嘆に暮れる彼女に声をかけたのがヴェラだった。ドロレスからすべてを聞いたヴェラは「所詮この世は男の社会……でも女も、時には悪女になる必要があるの」と語る。愛人と浮気していたヴェラの夫は、彼女が仕組んだ交通事故で死んだのだった。
ヴェラの励ましを支えに、ドロレスは、それから間もなく訪れた日食の日、ジョーをかねての手筈どおり、古井戸に落とした。以来、彼女は町の人々から夫殺しと罵られながら、 20
年間、気心を通じあう仲となったヴェラにメイドとして仕えた。ヴェラが半身不随となってからも、ドロレスは彼女の世話を続けたが、ヴェラは老醜をさらし続けることに耐えきれず自殺を図り、死に切れなかったため、ドロレスに手助けを頼んだのだった。
そしてドロレスは知らなかったが、ヴェラは遺産の 160
万ドルをドロレスに贈るよう遺言していた。-全てを聞き、自らのトラウマの正体をも知ったセリーナは、拘置された母のもとへおもむき、執拗に彼女を罪人扱いするマッケイ警部の前で、彼女の無罪を立証した。
釈放されたドロレスはセリーナを港まで送り、和解の抱擁の後、ドロレスは娘に信じてもらうことだけが自分の唯一の望みだと語り、二人は別れた。
(KINENOTE)
『 黙秘
』( Dolores Claiborne
)は、
1995
年
の
アメリカ合衆国
の
サスペンス映画
。
原作は
スティーヴン・キング
の小説『
ドロレス・クレイボーン
(
英語版
)
』。
監督は
テイラー・ハックフォード
、出演は
キャシー・ベイツ
と
ジェニファー・ジェイソン・リー
など。
(ウィキ)
部屋の整理をしたら古いDVDが出てきて、タイトルはスティーブン・キングとだけ記されていました。
録画しっぱなしにしていたものです。
再生して見ると、テレ東の 午後のロードショー
のものでした。
昔はよく見ていたものですが、当地では放送されていません。
吹替えで、B級映画が多いです。
この作品は 132分
ですから、2時間の放送枠なので一部カットです。
主人公のアリゾナ云々のくだりがカットされていたようですが、本題に差し支えなかったです。
見所は、なんといっても、キャシー・ベーツの存在感です。
米国の樹木希林?
警官役は、クリストファー・プラマーでこちらも存在感たっぷりです。
過去と現在がうまくすみ分けられていて違和感が無かったです。
NYの弁護士なら状況証拠しかないこんな警察の報告書なら、陪審員の前でコテンパンにやり込め母は当然無罪と
激しくののしる娘がいなかったら、裁判にも無知で弁護士を雇うのを拒んだ母は有罪になっていたかもしれません。
訴訟社会米国の状況を垣間見る作品でもあります。
日食をうまく使った印象深い作品です。
最後に、邦題の「黙秘」は?です。
題名に反して、主人公は多弁ですね。
「(母のや、メイドの)告白」
の方が、よかったのではないでしょうか?
キングがかかわったシャイニングのテレビ版を観てみたいです。
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