Danjoseの花歳時記(外国編)ーサンティエゴ巡礼街道(5)
中世のたたずまいを今に残して、旅人の心を慰める村
標高千メートルのサン・ファン・デ・オルテガに咲く
アンゼリカとルビナス
暗い松林をてくてくと際限なく歩き続けると
ぱっと視界が開け
小花の咲き乱れる野。
その向こうに古い教会の尖塔が見えた。
教会と数件の民家しかない小さな村、サン・ファン・デ・オルテガ
中世の面影を今に残し、数百年変らぬまま、
巡礼者のこころを癒し、励まし、
明日への活力を、
にんにくスープでもてなし続けているサンファン教会
(中世のままのたたずまいの村と教会の尖塔)
その教会を望む草原に咲くアンゼリカ
可愛らしい白い小花が
スペインの照りつける夏に涼やかに風に揺れている。
(アンゼリカの花が咲く野)
中世ヨーロッパでは、その強い香りから、
魔女の霊が宿る草として知られたアンゼリカ。その根や茎や葉や種子は、
薬や香料に人々は使った。
(ルピナスとアンゼリカが競い咲く野)
白い小花に混じって野に咲く紫の花
ルピナス
根瘤バクテリアが、土壌を豊かにするという。
他の花々と共演して咲き乱れている。
行き倒れそうになりながらこの村にたどり着いた
巡礼者たちの心を慰め、勇気づけ、
千年のながい時間を変ることなく
咲き続けてきた花、花。
そして、
身に染み入る暖かなスープで旅人の疲れを癒し続けてきた
サンファン教会。
悠久の時間の流れのなかで、
今日も静かに変ることなく、旅人に生きることの意味を問い続けている。
(中世そのままのサン・ファン教会。巡礼者たちがほっと一息、広場でおしゃべり。
サン・ファン教会を訪れた観光客の車がなければ中世そのままの景色である)
花の名一口メモ :アンゼリカ
セリ科の多年草、ヨーロッパのアルプス地方原産。
茎は高さ1~2メートル、上が枝分かれして、夏に緑白色の小花が多数傘のように集まって咲く。
干した根や茎や葉、種子は胃腸薬、興奮剤に利用される。
又、根から抽出した精油は、リキュール類の香料に使われ、
茎や葉柄はケーキの色づけ、香りづけに使われる。
乾草葉はハーブティーにも使われる。
日本にも別種ではあるが、同じ仲間にシシウド(獅独活)が自生している。
(日本い自生しているシシウドの花): 季節の花300
ルピナス マメ科、北アメリカ、中南米、アフリカ、地中海沿岸に広く分布し、約300百種が知られている。
和名は、花のつき方からノボリフジ(登藤)、葉の形からハウチマメ(葉団扇豆)という。
根瘤バクテリアの性質から土壌改良の有機肥料としても用いられる。
又、ムシよけの成分も含み、防虫効果にも役立っている。
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