もう晩秋
イチョウの黄葉(もみじ)とサザンカの花が共演する秋

(落葉してしまつたイチョウの木と黄葉盛りのイチョウの木が、赤い山茶花の花と共演している晩秋)
私の散歩道は、ふと見上げれば
秋の柔らかに降り注ぐく陽光のなか
黄金色に輝くイチョウの葉っぱが
はらはらと散る晩秋になっていた。
(晩秋の柔らかな陽光がサザンカにふりそそぐ)
(暖かなお日さまをいっぱい受けて、愛犬のアンナも物思いにふける秋)

(明るい陽光が、いっそうイチョウの黄を燃えたたせて)
いつの間にか、木枯らしさえ吹いて、
枯れ木になった雑木林を
ぬけるように明るい秋の日差しが駆け抜ける。
もう、そこには冬の匂いのする柔らかな陽だまりさえある。
今年の秋は、何時までも夏の草花が咲きつづけ、
木の葉が色づくのも曖昧模糊として
夏と秋の境目がぼやけていた。
それがこの10日ばかりで
急激に木々の葉っぱは深い秋の色に変幻し、
あっという間に散り、
冬色の景色になってしまった。
そして、散歩道の庭からは、
ヤツデの花が盛りと咲いていた。
ヤツデ(八手)は、
私の生家の庭の
じめじめとした屋敷の片隅に繁茂していた木。
その大きな葉っぱを、
「テングノウチワだぞ」などと囃したてながら
追いかけっこをしたっけ。
今はもうない、遠い日の風景。
(ヤツデの花;今年は花の咲きがよく、時期も早い)
ヤツデの花が咲き始めると
ぴゅぴゅと伊吹おろしが一晩中、吹きすさび、
びしびしと家の天井が鳴いて、
寒さで、布団にまるまって寝る冬の夜が
もうすぐやって来るのを知った
幼い頃の思い出が蘇る。
木枯らしの音が恐くって、目が覚めてしまう夜
そんな日本の冬の夜があった。
今はない遠い日の風景。
《花の名一口メモ》
イチョウ(銀杏)
イチョウ科の落葉大高木で、
大きいものは高さ45メートル、直径5メートルにも達する。
イチョウは裸子植物で、
化石などの調査から約2億年~200万年は多くの種が栄えていたとされるが、
現在は、中国原産の1属1種のみである。
イチョウ科はソテツ科植物とともに、
受精は精子によって行われる特殊な植物である。
イチョウ科は中生代の温帯林を代表する植物として栄えた。
木は強健で、抵抗力が強く、土地を選ばず生育する。
耐火力に優れ、古くから防火樹として使われてきた。
材は柔らかく緻密で光沢あり、収縮が少なく、建築、器具、彫刻などに利用。
種子はキンナンとして食用にする。
などなど、日本人の生活に深く関ってきた木であり、
多くのイチョウにまつわる伝説がある。
日本では室町期に栽培されていた記録があるが、導入時期は不明。
ヤツデ(八手)
ウコギ科の常緑低木。
特異な葉をもった日本の植物。
名は8つの手の意味で、手のひらを広げたような葉の形に由来。
しかし、葉の切れ込みは、7、9、11と通常奇数で、9が多い。
8としたのは縁起をかついたものと思われる。
魔よけや疫病よけに庭に植えたり、門口につるす風習があった。
別名、テングノウチワ
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