さすらいの放蕩空手小僧 海外無茶修行編 

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Taiyo-Sun

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2005.02.10
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十日
正直スマンかった!まず始めに謝りたい。何故か?それは昨日注入された闘魂をいとも簡単に手放したヘタレ振りを発揮してしまったからです。

「闘魂燃え尽く」
今日は何から何まで歯車が噛み合わない。悪魔に取り付かれたような一日だった。

昨日の夜は雨音で寝付けず寝坊してしまう。外はもちろん雨。かなりの雨なのでテント内で荷造り。後で気付いたが防寒の要ラガーシャツを置いてく荷物に入れてしまってた。
さすがにテントは外でたとまねばならず、外に出たらすぐに靴に浸水、嫌気がさす。いっその事、ここで諦めれば良かったのだが、闘魂の種火がまだ着いていたようだ。
遅れを取り戻そうと、飯も食わずに歩き出す。トレッキングのスタート地点まで一時間弱。その後6時間歩かねばならなかった。
すぐに足はずぶ濡れになり不快感は最高潮に。一昨日の山火事の後を通ったとき。僕の闘魂もこのように消されてしまう事をまだ知る由も無かった。
スタート地点のコントールゲートにつき、後6時間も歩くのかと不安がよぎる。しかし歩みも止めず入山する。何故か?立ち止まると寒くてかなわないので歩き続けるしか無かったのだ。コースに入るとイメージはローリングストーンズの悪魔を憐れむ歌。これが自然と頭の中を流れる。始めは頭の歌に合わせて「あっ」とか叫ぶ余裕もあったが、段々体中から寒気がしだして腰や膝、肩そして節々が痛みだす。足なんか不快感を通り越したのか、踏み出す度に足の甲の骨に痛みが来る。

一度言い出したたかだかトレッキングを雨程度で投げ出すのか?雨にもマケル闘魂で僕は空手小僧と言えるのか?武士が雨だから合戦から引き揚げるなんて聞いたことがない。
しかし、登りで止まって振り返ったとき、とうとう闘魂の種火は消えてしまった。
今思えばカタカナティーシャツに踊らされ、勢いで来たものの、雨の登山の危険や技術・装備に疎かった。
登る体力はあっただろうが、消耗の少ない歩き方や雨対策・知識経験がない訳だ。
帰るも小屋まで耐えるも出来たと思うが、無理してシャワーもない冷え込む山小屋で過ごし、もう二泊三日も雨に打たれ続けたら、暫く寝込む程の風邪を引くのは間違いない。歩き通した後なら良いが、山小屋やテントで寝込む事になっては厄介だ。いくら修行でも後で何日も寝込んで体力が落ちたら修行の意味がない。
ここで無理して名誉を守るより、泰成塾として出させて頂く試合で不覚を取らぬ様腕を磨く、それの方が大事だ。そのためには寝込むような事になっては困る。海外旅行保険も入ってないので、病院にもかかれない。
引き返す事はやむを得ない。雨や登山を舐めていた自分が敗因だった。寝袋は濡らしてしまい、唯一の防寒着も忘れる始末。小屋に行ってもまともに暖は取れなかっただろう。パッキングが悪い。確かにそうだが山歩きの知識を頭にパッキングせずに日本を発った僕が愚かだ。
全てが浅はかな行為の積み重ねの集大成のなせる醜態。
いや引き返した事だけが、唯一正しい判断だったと思いたいが、敗北感に打ちひしがれながら来た道を引き返す。引き返すのも勇気。それは他人が慰める為の言葉であり、引き返す本人には敗北感しかないのだと始めて気付いた。
寒さはどんどん酷くなり、腹まで冷えて痛くな?隊が出たりしたらまずいから急いで行くことに。
オフィスにはおじさんはいない。あの公務員然とした振る舞いの嫌な女だ。

タケシの映画で英語の分からないタケシが「ファッキン・ジャップくらい分かるよ馬鹿ヤロー」と言う奴があったが、まさにそんな感じだった。NEW ZEALANDでもっともムカついた奴だ。
納得行かないが、金は分かったからキャンセルしてくれと言うと、なんだかんだうるさい。良いからキャンセルだと言うと渋い顔してパソコンを打つ。
折角だからちぎってないチケットを記念に持ち帰りたいと言うと、記念は山の風景だろと言いやがる。そしてちぎりやがった。
行けなかったライブのチケットを記念に取っておいたり、平成11年11月11日に切符を買って使わずに記念に取っておくなんて日本人の奥ゆかしい情緒を理解できないのだろうか?
まあ10FEB05なんて書く文化の奴にはそういうわびさびや遊び心が解ろうはずもなく。この強情女はお客が望むのを尻目にチケットの半券をやぶりやがった。嫌な奴は何処までも嫌な奴はだ。返金も無ければ、不快な思いをしに濡れながら行った。馬鹿みたいだが、もし遭難と勘違いして心配してくれる山小屋の管理人がいたら悪いので最低限の責任を果たしたのだから仕方ない。しかし高い授業料だ。

そこにイギリス人が入って来た。リバプールから来たと言うので、あー、THE BEATLESね、アイライク イエスタダァイ。とNEW ZEALAND風に少し歌うとバカウケ。
心の中でよゐこの浜口みたいに「取ったどー!英国紳士から笑い取ったどー!」と叫んだ。
今日一日僕が唯一成功したのが、イエスタダァイだった。これがなければ本日僕の生きた価値や証がないまま暗く寂しい10FEB05を終えなければならなかった。
愛想笑いでも構わない。あなたの笑顔が独りのLastOchimushaを救ったのだ。
100万$の笑顔だったぜ!ありがとう。
でもあんた顔はハッちゃん堂の宣伝のサッカーの審判そのものですから。残念!ほんわかほんわかほんわかほい!斬り!

明日からどうするか?山を舐めた罰が当たったし、前にも増して雨嫌いになった。何処か雨の少ないとこの湖畔で空手と釣りにでも勤しもうか?
綺麗な湖が良いのでクイーンズタウンやその辺かな?まあ明日は明日の風が吹く。今日は風邪をひかなかった事を感謝して、何事も舐めてかからぬよう。心に刻む。

今夜はくぅーちゃんの様に涙目で震えながら、濡れた寝袋に暖ケットを詰め込み失意の中の眠りにつく。濡れた寝袋の襟元を涙で濡らしたことは言うまでもない。


11日
朝起きる、ちょっと頭痛と節々痛むが、大丈夫だ。暖ケット無しでは生きていけない。ありがとう大里さん。命の恩人だ。
命を救う暖ケット Priceless

今日も雨。テアナウは湖も大して綺麗ではないし、雨がむかつくので、移動する事に、ミルフォード・サウンドのクルージングやツチホタルの洞窟など見たいとこもあるが、高いから諦める。日本で博多湾クルージングとケミホタルの鑑賞で我慢しよう。
とにかく相性の悪い土地からは離れるに限る。何たって僕はFreeBirdなのだ、檻に入った飛べないタカヘとは違う。気になるとこに行き、気に入るとこで過ごす。個人旅行の真髄だろう。
FreeBirdはレイナード・スキナートの名曲。これは部活のU先輩に借りてから旅に欠かせない去年になった。そのU先輩もかなりの旅人、人間のでかさでも遥かに及ばない。彼が鷹や鷲なら僕はアホウドリと言ったところだろう。
それは良いとして雨の中歩いたりヒッチハイクしたりするのは御免だから、バスを頼む。
クイーンズタウンにしようかと思ったが、バリバリの観光地だから、ワナカと言う町にした。
本当の理由はホークス戦の解説は若菜氏が好きだから。
若菜・ワナカ。うんこれで決まり!旅なんてそんなもんだろう。

なんて想いを巡らしていたら宿の人がク度も止むことは無かった。
雨が振る限りやる事は何も無い。Informationで宿の場所を聞いたら、三度笠に興味津々。聞きに来たのは僕なんだけどと言う位質問してくる。
宿につき、買い物して飯を食べる。やること無いので昨日の分から日記を付ける。酷いていたらく振りだ。しかしこれが今後バネになり活きてくるに違いない。敗北から学ぶ。そうなる事を節に祈る。

<終>





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Last updated  2005.02.11 17:41:25
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