さすらいの放蕩空手小僧 海外無茶修行編 

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Taiyo-Sun

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2005.02.24
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24日オークランド
朝は早く目覚めるが、二度寝する、早起きしても行きたいとこないし、時間を持て余すだけなのだ、昼前にビクトリアマーケットに行って中華料理の昼飯。
団体観光客の中国人は大嫌いだが、旅に出ると食の方では度々お世話になる。旅先では自発的に日本食など食べることはないし、恋しくはならないが、御飯大好き人間なのでパン文化の国では必ずお世話になる。この時ばかりは中国人に感謝したくなる。まあ僕が嫌いなのは海外旅行に出られる裕福で高飛車な中国人であって中国人全てを一くくりに嫌うものでは無い。
有り難い時は感謝の念を忘れない。

その後船を眺めに行ったら雨に祟られる。
この旅は最後まで雨との戦いだった。雨男の太陽君ではシャレにしかならない。腹立たしい限りだ。
思えば歩き旅をやめてからが、本格的な雨に悩まされるようになった。南島の地理的要因もあるのかもしれないが、やはり歩きを辞めて信念を貫かなかった罰なのではないだろうかと思える。いまさら嘆いても仕方ないが。雨は憂鬱だ。

その後雨が上がり町をふらつく。充実感がまるでない。オークランドの二日分早く帰ってたら今日空手の練習出来たのにとか、そんなことばかり考えてしまう。
自然に育まれた良き思い出は、オークランドと言う都会によって現実に引き戻され心の引き出しにしまわれてしまったようだ。

最後に一句唄わねばなるまい。
アメリカズカップビレッジでヨットを眺めながら一句。

風無くば 舟は帆立たず 我念う 時代の風よ いつ我に吹く

何とも他力本願な詩である。旅の終わりの哀愁が、心を弱くしているのだろうか?
他力本願よりハルクホーガンのような力強さを身につけるはずだったのだが、やはり眠れる豚の重い腰は爽やかな浜風程度では上がりそうも無い。
ニュージーランドの無茶修行に出たはずなのに、自分でも分からないうちに、自然のままに堕落した旅になってたのかもしれない。
ニュージーランドの大自然は、僕に自然のままに生きなさい。無理するのは自然ではないんだよ。と語りかけてくるようだった。

ニュージーランドといえばK-1ファイターのレイ・セフォーだ。僕も大ファンである。
レイ・セフォーが南海の黒豹なら、差し詰め僕は難解な黒豚と言ったとこだろう。
旅に出てもなかなか己は見つからない。かえって難解な迷路に迷い込んだようである。
僕のPermanentVacationはひとまず?終わりを告げる。

さすがに二つも頼むと食べ切れずに残す。もったいないが、変に気合いを入れたらまた太りかねない。
その後フェリー乗り場で船を眺める。するとなぜか他にもベンチは空いてるのになぜか僕の隣に二人の中東系の男が座り、彼らの言葉でなにやら話し続けている。
もしかしてこれから僕の頭に頭巾をかぶせて、イラクにでも連れて行く手筈を整えてるのかもしれない。
かの悪の枢軸国家は海外で日本人を拉致していたと言うではないか?もしかしてここオークランドのフェリー乗り場から砂漠の悪の枢軸国家への工作船が出ていることも否定できない。
僕は何とか、彼らの隙を見て宿へ帰ることに成功した。


僕はそこへ最後に帰ってきた。それまで彼らの中でどういる憶測があったかは不明だが、明日には帰国すると言う絶妙の逃げのタイミング。被害者以外の二人は、ワーホリで長く滞在しこの宿で仕事をしている。
そうなれば必然的に怪しさが漂うのは僕ということになってるのではないだろうか?しかし僕は、何も悪い事はしていない。
言ってみればドラマ24のシーズン3に出てくるガエルと言うアラブっぽい男くらい、怪しく見えるが実はすごい良い奴というシチュエーションなのだ。
それだけなら未だ良かった。なんとこんな偶然があっていいものか分からないが、先ほどトイレと飯までの時間潰しに宿に帰った時、僕は心当たりがある人物とコンタクトしていたのだ。
扉を空けるカードキーの調子が悪くもたついてる所に腕に派手に入れ墨を入れた外人が鍵を忘れてきたような事を言ってやって来た。結局僕の鍵では開かず、外出する人が開けてくれた時一緒に入った。彼はすぐ左に行ったが僕が部屋に入るとすぐに入って来て、僕の下で寝てる人を眺めながら飲んで寝てるみたいな事を言ってる。僕はトイレに行きたいし、下の人の友達か何かで、鍵が開かないので開けてくれるように頼みにでもきたのかなと思い。トイレに行った。帰って来た時には奴の姿は無かった。
このことはやはり話さなければならないだろうが、そんな都合のいい話を本当に信じてくれるのだろうか?
僕が責任逃れにでっち上げをしているように疑われるんじゃないか?だけどそれが事実だし。やはりこいつが怪し過ぎる。
一応、怪しい人間に心当たりがあるということで話をした。
彼らのリアクション次第では窮地に追い込まれるかもしれないが、幸い下で寝てた人が、覗かれてるのに気づいていたらしく。その証言もあり、僕の疑いは一応晴れた。

しかし自分が英語が出来ないから、何も聞かないで勝手な憶測だけで、結果として呼び込んだような形になってしまったことが悔やまれる。
今までニュージーランドで悪い奴に会わなかった事や警戒心が緩くなっていたに違いない。
どこの国でも大都市には悪い奴が集まるものだ。ロスやニューヨークでは恐い目にあったし、バンコクではゼミの女の子が万引き犯に仕立て挙げられ大変な騒ぎになった、メキシコシティではスリにあったし、バルセロナでもガイドブックにあるような典型的な手口の犯行に一日で三度も出くわした。
逆に地方では何一つ嫌な思いはしたことが無い。僕が大都市を嫌うのはこう言う経験があるからかもしれない。
折角のニュージーランドの良い思い出が最後にぶち壊しになった。
それだけで無く、結果として犯人に関わったであろうことが悔しくてならない。盗られた人だけでなく、周りの人みんなを嫌な気持ちにさせる事を分からないのだろうか?
分からないからやってしまうのか、分かってるけど屁とも思わないのか?
前者なら、更正の余地もあろうが、後者なら以っての外だろう。
それにしても腹立たしい。オークランドに等くるんじゃなかった。





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Last updated  2005.02.25 23:42:24
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