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二本の腕と二本の足を持った生物が固い地面を我が物顔で闊歩していますどちらを向いてもこの生物ばかりですその生物は大地を破壊し海を破壊し空をも破壊していきます自分ばかりが正しいのだと言い張りますその生物の自尊心は世界の崩壊を導くだけのものです上から下に為る差別的な世界を構築しています上の生物が愚かで在るほど下の生物も堕落と崩壊の路を辿りますやがてかの生物は自らの手で滅んでいくことでしょうですがご安心下さいこの世界はフィクションですこの世界はフィクションです―――――――――――――――不在証明様
2007.09.28
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此処は戦場です日一日と誰かが死にます昨日は一人今日は二人明日は三人最初から定めていたかのように此処は戦場ですメトロノームを思い出します一発二発三発不思議なほどに正確に此処は戦場です憶えていますか?音楽室のメトロノームを此処は戦場ですメトロノームが懐かしいのです人の悲鳴が聞こえるのですあの日二人で聞いたメトロノームはあんなにも穏やかな音をしていたのにいま一人きりで聞くメトロノームは悲鳴と爆音を奏でるのです此処は戦場です此処は戦場です戦場のメトロノーム―――――――――――――――不在証明様
2007.09.28
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アマリリスは何と言った 花屋の息子が振られたらしいアマリリスは何と言った パン屋の娘が結婚するとアマリリスは何と言った 酒場の主人が浮気をしたとアマリリスは何と言った 黙ることが出来ないらしいアマリリス 花言葉【おしゃべり】アマリリスは何と言った―――――――――――――――不在証明様
2007.09.28
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目の前で削られ姿を失う山見慣れた光景が消えていく世界が滅びるまで続く光景散り行く世界に愛を籠めてキス散り行く世界に愛を籠めてキス―――――――――――――――不在証明様
2007.09.28
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彼は花を待とうと言った立ち枯れの桜に盃を掲げ、彼は花を待とうと言ったもしも花が咲いたなら、きっとお前の迎えが来ると次の年、花が咲き乱れる季節立ち枯れの桜を眺めながら、彼は逝ってしまった死の間際の掠れた声で 花を待とう そう言った盃を手に、枯れ桜を見る花を待とう そう言った咲くことのない花を待とうと花を待とう―――――――――――――――不在証明様
2007.09.28
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一度目は首を絞めた首の骨が砕ける感触が、生々しく手のひらに残っているその後トランクケースに入れて、深い海に投げ込んだ二度目は火を付けたガソリンをかけた廃屋ごと、彼女の絶叫が耳に甦るその後骨だけを拾って、庭の林檎の木の下に埋めたそして俺は目を覚ます目の前で微笑む美しい彼女を、夢の中で切り裂いて俺は二度お前を殺した―――――――――――――――不在証明様
2007.09.28
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狼が遠吠えを上げた老いたマグルナーは目を細めたいつもなら、彼もまた遠吠えを返していたであろうだが、今宵は新月だ狼にとって、もっとも縁遠い夜だマグルナーは毛が薄くなり凝ってしまった前足に顎をのせた今宵は新月どこかで恥知らずな狼が、幾頭も遠吠えを上げているだがいずれ、彼らにも分かるときが来るのだマグルナーは欠伸をしたそして皺の寄った鼻先をひくつかせながら、ゆっくりと瞼をおろしていく・・・獣に告ぐ、本能を消去(デリート)せよ―――――――――――――――不在証明様
2007.09.28
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通りをちょっと曲がった先裏路地へ続く一本の路を通ってずっと真っ直ぐに歩いていけば、少し小さな十字路に出る日当たり良好古びた木造の喫茶店テラスで注文するレモネード不思議なことが起こる気がする足音もしないその場所で一人でレモネードを飲む時間わたしの世界は、どこか知らない場所に向かっているのだファンタスティック・レモネード―――――――――――――――不在証明様
2007.09.28
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鏡の向こうには、どんな世界が在るのだろう鏡を合わせれば、何処までも何処までも続く同じ世界鏡の向こうには、どんな世界が在るのだろう誰が住んでいるのだろうかどんな世界が、広がっているのだろう花束を買った合わせ鏡に差し出した誰も受け取ってはくれなかった皆が花束を差し出していたパラレルワールドに生きる君へ―――――――――――――――不在証明様
2007.09.28
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サバンナに置いて肉食獣が肉を食べるまでのサイクル草が在る→動物が食べる動物がいる→肉食獣が食べる肉食獣が死ぬ→草になる私に置いて私が肉を食べるまでのサイクルスーパーに行く→肉を買う私と世界と肉食獣―――――――――――――――不在証明様
2007.09.28
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彼はガラス玉の中地球という星を眺めている私は聞いた「何をしているのですか」彼は笑った「暇潰しに世界征服」暇潰しに世界征服―――――――――――――――不在証明様
2007.09.28
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キミの居ない世界は抜け殻だ夏の蝉トンボ揚羽蝶この世界は色を失ってしまったようだキミがいないただそれだけで中身のない抜け殻になってしまったのだボクの心は空っぽになってしまったのだ夏の日に抜け落ちた蝉の抜け殻のように殻だけが残されてしまったのだボクのなかにはただひとつあの日 キミが手折ったサザンカの花がいまも静かに降り注いでいる満ちる花―――――――――――――――不在証明様
2007.09.28
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気高きものよ何れそなたの時は過ぎ去りまた新たに夜明けを待つのみか孤高なるものよ何れそなたの世界は朽ちてまた新たな光をまつのみか唯一なるものよ何れそなたが消え去ったとき我らは何処に向かうのかただただ そなた失き世界に満るものは何もない太陽の墓―――――――――――――――不在証明様
2007.09.28
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手を伸ばしたその先に、一体何が在っただろう腕を掲げたその先に、一体何を見たのだろう其処には星が在ったのだ蒼く気高い星が在ったのだ今は無きその場所に、蒼い星は在ったのだ何物よりも優美何物よりも慄然何物にも侵されないそんな星が在ったのだ今や誰一人、その姿を思い出すことも無い蒼き星が、其処に在ったのだ我々は、姿無き星に花束を捧げよう蒼き美しい星に我々の蒼きふるさとに古が我ら、在るべき場所へさらば、不可侵の青よ―――――――――――――――不在証明様
2007.09.28
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数年振り、新作ss。小説よりも詩に近いかと。神を憎み、人を憎んだ。世界を憎み、生を憎んだ。死にたくて、死にたくて、悪魔を愛した。生きたくて、生きたくて、死神に慟哭した。何故、こんなことになったのだろう。俺は俺は、ただ、愛されたかっただけなのに。だけど俺は、もう、耐えられない。だから、復讐を誓おう。この世界への復讐を。救いなど無い、神への憎しみを。口先で騙る救済よりも地の底に這う絶望を愛そう。俺を此処まで突き落としたのは、他でもない、奴らなのだから。憐れみよりも慰みよりも俺と同じ苦しみを味わえ。嗚呼、けれど、もしも叶うので在れば、どうか。俺を、助けて。同作にて登場人物も募集中。キャラクターの名前、容姿、簡単なプロフィールと、作中にどう言ったキャラとして登場したいかを添えて、掲示板orメッセージに書込・送って下さい。前任は勿論悪役も歓迎。但し夢幻魔が書く訳ですので、多少イメージと違ったキャラになるかもしれません。そこばかりはご了承下さる方でお願いします。
2007.09.21
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