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2007年08月30日
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カテゴリ: お出かけネタ
(.......前回からの続き)


乗車する列車にはこだわった。
私が旅するようになった頃には、SLはとうに営業運転を終えていたが、
SLではなくとも、電気であれディーゼルであれ、いわゆる「機関車」に引っ張られる列車が、
最もお気に入りだった。
「電車」でも「ディーゼルカー」でもない、それ自体に動力を持たず、ただ引っ張られているだけのヤツで、
私は便宜上、こういうのを「客車」と呼んでいた。
なのでここでも「客車」と言う呼び方で、呼ばせていただこうと思う。

で、私が乗るのは、決まって最後尾だ。

その最後尾というのは扉も何も無く、ただガラ~ンと開けっ放しになっているのだ。
そして左右の乗車口も、もちろん自動ドアなどではないので、
走行中に自由に開けたりすることができるのだ。

私は列車が走っているときにそういった最後尾のデッキに立ち、
爽やかな風を頬いっぱいに受けながら、後方に過ぎ行く景色を眺めているのだった。
時折現れる車掌さんにも、たまに「危ないからデッキに出ないでください」と注意されることもあったが、
たいていは「気を付けて下さいね~」というだけで、黙認状態。
とにかくこれが私にとっては至福の時間で、何時間乗っていようが、まったく飽きることはなかった。



かといって単に「乗っている」だけでもない。
時にはわざとひとつ手前の駅で降りて、1駅分歩いてみたりもした。
また列車に乗って見た景色があまりにも素晴らしかったので、

日本海沿いのある駅では、あまりにそこの海がきれいだったので急遽降りることにして、
たまたま見つけた駅前のボロボロの「食料品店兼雑貨屋」で海パンを買い求め、
岩場の陰で着替えながら、ひとり悠々と泳いだこともあった。

そういうこともあるから、「地図」は必需品だった。
ただ「地図」の効用はそればかりではなかった。




「それじゃ、全国のいろんな名物を食べたんでしょうね」ということを言われるが、
どっこい現実は「NO」なのだ。

前にも書いたように、若い頃の私にはとにかく「カネが無い」。
ところがどこへ行ってもいわゆる「名物」なるものの価格設定は、私の基準値に比べてはるかに高い。
まあ当時は、その土地の「名物」などにはあまり関心が無かったということもあり、
とにかく「安く上げる」ことに腐心していた。

駅の「立ち食いソバ」などにも結構お世話になったが、
それでもいつもいつもソバばかりではさすがに飽きが来る。
そこで登場するのが「ホカ弁」、しかも一番安い「ノリ弁」だったりする。
当時はまだコンビニがほとんど普及していなかったので、
食事を安く上げようと思ったらこれしかなかった。

そこで、到着した駅の公衆電話にある電話帳で弁当屋を探し、
その中から最も駅に近い弁当屋を抽出する、その作業に地図が欠かせなかったのだ。
そうして調達した「ホカ弁」を、駅の待合室で食べる。
多少周囲の目が気にはなったが、慣れてくれば何ともないものだ。

さすがにそういう話を他人にすると、何が悲しくて旅先でそんなもの食わなきゃいけないのか、
などということも言われたが、当時はまったく意に介さなかった。
もっとも今同じことをやれと言われると、ちょっと抵抗があるけど........。


(またまた明日以降に続く.......)





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最終更新日  2007年08月30日 20時27分58秒
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