リカーマンが行く!!

リカーマンが行く!!

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

コメント新着

リカーマン1号@ Re[1]:ちゃん付けの是非(10/28) ふょんさんへ お久しぶりです。お元気にし…
ふょん @ Re:ちゃん付けの是非(10/28) ことばを文字通りにしか受け取れない人が…
特許屋@ Re[2]:クリスマスソング(12/20) リカーマン1号さんへ  また時々 見に…
リカーマン1号 @ Re[1]:クリスマスソング(12/20) 特許屋さんへ お久しぶりです。 ご返事が…
特許屋 @ Re:クリスマスソング(12/20) 無茶苦茶 久しぶりに 楽天ブログ(楽天…

フリーページ

2012年04月09日
XML
カテゴリ: 業界ネタ
(→ 前回

自分の店で扱っていないお酒を、お客さんからリクエストされたらどうするか?

人気が過剰に沸騰して品薄になってしまっているような状態だと、まず無理だと言っていい。
では品薄にまではなっていない銘柄の場合はどうか、この場合も別の意味で難しいところがある。



既に自分の店が取引している蔵元なら特に問題はないが、
そうでない場合(というか、ほとんどの場合はこれに当たるが)だと、
ただ1回だけ品物を送ってくれ、という訳にはいかないのだ。

まずその蔵元と取引の契約をする必要がある。

どこの馬の骨ともわからない地方の一介の酒屋と、いきなり取引をできるわけも無い。

よしんば取引が出来るようになったとしても、1回あたりの仕入れには必然的に「ロット」がある。
今はだいたいどこも「3ケース」が最低ロットだ。
一升瓶の場合、1ケースは6本だから、最低ロットは一升瓶で18本分となる。
仮にお客さんから「1本」で注文をいただいても、我々はそれを18本以上仕入れなければならないのだ。

つまり蔵元との新規のお取引は、たまたまお客さんから注文をいただいた、というキッカケで始まるものではなく、
自分がそこのお酒を力を入れて売ってみたい、と思うことで初めて動き出すのである。

ただお客さんはそこまでの事情はもちろんご存じない。
例えば書店の店頭で本の取り寄せを頼むとき、よっぽどマニアックかレアな本でなければ
1冊から取り寄せが出来るが、それと同じような感覚で、酒屋であればどんなお酒でも、
多少時間は掛かっても取り寄せはできるだろう、そういう風に思っておられる方は多いと思う。




せっかく日本全国に1千を超える酒蔵があって、それぞれに工夫を凝らして個性溢れるお酒を造っているのに、
実際に店頭で入手できる銘柄がたかだか1%程度だというのも、何だか勿体無い話だ。

もっとも、だからこそネット通販がこれだけ盛んになるとも言えるのであるが、
ネット販売に頼らずとも、より多くの銘柄を1本から取寄せの出来る仕組みは出来ないものか、
と私も以前からさんざん考えた。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2012年04月10日 00時54分53秒
コメント(4) | コメントを書く
[業界ネタ] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:続・地酒の流通はこのままでいいのかな?(04/09)  
magomago55  さん
お酒の業界はかなり旧態依然としているんですね。では、消費者へ直販せず、問屋も使わない小規模な蔵元は決まり切った以前から取引のある小売店か、もしくは仕入量が期待できる大手流通業にしか卸さないのですか?いわゆるBtoBのような仕組みで解決できるように思うのですが。だったら、同様の悩みを持つ日本全国の酒店さんのためにリカーマンさんがその仕組みを作るというのは、どうでしょう(笑)。旧態依然はビジネスチャンスかも? (2012年04月10日 23時03分54秒)

Re[1]:続・地酒の流通はこのままでいいのかな?(04/09)  
magomago55さん、こんばんは。

>だったら、同様の悩みを持つ日本全国の酒店さんのためにリカーマンさんがその仕組みを作るというのは、どうでしょう(笑)。旧態依然はビジネスチャンスかも?

実はそういう試みは以前からいくつかあるのです。
ただそれらは、たぶんに閉鎖的な組織で敷居が高かったり、抱合せ販売的な面があったりして、なかなか近寄ることが出来ないのです。

既存の卸店ルートに乗れば取寄せることは容易いのですが、そういうことになればディスカウント店などに流れることにもなるし、商品管理の面でも危ういということで、特に販売量にこだわらないところは、自社のみのルートに固執しているというのが実情です。

(2012年04月11日 01時23分40秒)

Re:続・地酒の流通はこのままでいいのかな?(04/09)  
こんばんは。

>自分がそこのお酒を力を入れて売ってみたい、と思うことで初めて動き出すのである。

なるほどと思いました。本屋の書店さんが売りたい本を集計した「本屋大賞」のように「酒屋大賞」なるのもがあればいいなと思ってしまいました。
僕だったら絶対に参考にしてしまいますけど(笑)
(2012年04月14日 23時42分53秒)

Re[1]:続・地酒の流通はこのままでいいのかな?(04/09)  
スーズトニックさん、こんばんは。

>>自分がそこのお酒を力を入れて売ってみたい、と思うことで初めて動き出すのである。

>なるほどと思いました。本屋の書店さんが売りたい本を集計した「本屋大賞」のように「酒屋大賞」なるのもがあればいいなと思ってしまいました。
>僕だったら絶対に参考にしてしまいますけど(笑)

そうなんです。まずはその酒に“惚れる”というところから始まるんです。

スーズトニックさんのご意見は「買う側」の視点ですが、「売る側」としてはこういう考え方もあるのです。
私たちが売っていけるキャパシティーというのは、そう劇的に増えることはありませんから、扱い銘柄を増やせば、既存の銘柄の販売量が落ちる可能性があります。
そんなときに扱い銘柄に思い入れが無いと、そのままいつの間にか取引が無くなってしまった、という事態に陥りかねないわけで、それはお互いにとって不幸なことです。
逆に思い入れが大きければ、何とかがんばってそのお酒を売っていこう、というモチベーションにもつながるという訳ですね。

(2012年04月15日 22時57分47秒)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: