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シネフィル・イマジカ 〈 ドリス、 94歳の選挙戦 〉

94歳からの民主主義。
2004年.高齢化社会のジャンヌ・ダルク “グラニーD” が駆け抜けたアメリカ州議員選挙を追った痛快ドキュメンタリー。
94才のドリスは、現職議員ジャド・グレッグ(ブッシュ大統領の弁論訓練相手)に対抗して共和党支持基盤であるニューハンプシャー州の州議員選挙に出馬する。
グラニーD (Dおばあちゃん) ことドリス・ハドック は、1910年1月24日ニューハンプシャー生まれの16人の孫を持つおばあちゃん。
大恐慌時代は働きながら子供を育て、その後マンチェスターの靴工場に20年間勤める。
1960年、計画されていたアラスカ核実験の阻止に夫と共に尽力。イヌイットの漁村を救うという経歴がある。
ドリスが89歳の時、10年間看病をしていた(アルツハイマーを患っていた)最愛の夫がこの世を去り、つづいて友人も他界する。
その後、ドリスは人生の新しい目標に目覚め、アメリカ人の半分が登録していなかったという有権者登録を呼びかける運動を始める。
選挙の大企業献金の悪影響に反対するために 「選挙資金制度の改革」 を訴え、90歳にしてアメリカを歩いて横断する旅に出る。
1999年から2000年にかけて、 3200マイル(5150キロ)を歩き、横断の途中100マイル(160キロ)はクロスカントリースキーをする。
ドリスは、真の民主主義を市民に訴えるには、「自分の国」のために選挙に出ることだと決心。社会参加をすることで、民主主義が成り立つということを自らの生き方で示す。
結果的には落選するが、ドリスファンは現在も彼女を支えている。
民主党が彼女を州議員候補として擁立。選挙まで4ヶ月しかない中、資金もノウハウもないながらも選挙戦を戦い抜いたグラニーDの、感動するドキュメンタリー映画でした。
※ アメリカの選挙権
18歳以上の者で有権者登録を行った者に与えられる。 住民登録制度のないアメリカでは本人が自ら有権者登録を行わなければ、いかなる選挙の選挙権も得ることができない。 さらに独特なのは、登録の際に自らの支持政党 (又は「政党非加入」) を申告する点である。 有権者は申告した政党の党員として登録され、予備選挙や党員集会への参加資格が与えられる。
Run Granny Run!
ドリスの支持者は彼女から離れない。
あの日、90歳のドリスに神様が降りた。
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