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桜の季節もすっかり終わりましたね。
今年のお花見は、晴れの日が続いたので何度も楽しめて良かったです。
詩的に表現すると、今の風景は
にぎやかな 花の宴をあとにして
忘れ去られようとしている老木に
しとしと優しい雨が降り注ぐ。
4月9日、春爛漫の日、夫と岩倉峡公園(いわくらきょうこうえん)を散歩しました。何度も来ていますが、あらためて景観の良い所だと思います。
http://www.kankomie.or.jp/spot/detail_3262.html

しあん橋: 1993年に架けられた 長さ118m、幅1.5m

この渓谷を流れる木津川をずっと下っていくと、宇治茶の原産地、京都南部(和束、木津)、夫の生まれ故郷に辿り着きます。その過程、いくつもの川と合流しゆるやかに大きくなって大阪へと向かいます。



芭蕉句碑
五月雨も 瀬ふみ尋ねぬ 見馴川 
句意
見馴川はいつも見馴れた川だが、降りつづく五月雨に
今日はすっかり水かさがふえてどこが河瀬かさぐらないと渡ることができないほどだ。
そして五月雨の雨脚もその河瀬を尋ねるように川面をたたいている。

突然ですが・・
現在、中期の前立腺ガンを患っている私の夫は、尿道が全く機能しないので膀胱に穴を開け管を出して尿を排出しています。(人口膀胱を付けています)
骨にも数箇所転移しているので安静な暮らしをしていますが、内臓機能は良好なので気分転換に散歩などしても大丈夫だということです。 食事制限もありません。
あらゆる検査、血液、尿、患部・胸部レントゲン、MRI、CT、骨シンチ、患部細胞摘出検査入院・・・が終わりました。
今は主治医の先生と相談して年齢的にも負担のないホルモン療法(皮下注射と錠剤)を選択していますが、今後はどうなるかはわかりません。
ただ、進行度の遅い癌ですので直ちに心配することはないそうです。でもひと月前の緊急時には本当に先生に助けてもらいました。息子が夫を乗せ深夜の街道をひたすら走った時も、宿直だった主治医が応急措置を施してくれました。
あの日の車の窓、長く細い道のり・・ 年老いて病気になった夫。
生まれて初めて本当の夜の恐さを覚えました。
昨年の冬に嫁いだ娘は電話口でしくしく泣きましたが、看護師をしていますので帰郷してこれからのケアのことや事務上のアドバイスをたくさんしてくれました。
長男次男はとにかく経済的支援の為に必死で働いてくれています。 父親が仕事をやめたので。
私の人生のこれからのステージは夫の看護です。
病気知らずの人でも、人は年を取ると誰しもいずれ何らかの病気で倒れます。
元々、性格が楽観的なので、人生大きな山も小さな山も元気に乗り越えてきましたが、最近は年を取ったせいか脳がどんどん現実逃避をしたがります。
とにかく、今は家族の為に前向きに明るく頑張ります。 夫にはまだまだ生きてもらわなければいけませんから。
夫も今日は体調も良いみたいで台所に立ってクリームシチューを作ってくれました。副作用もありますが薬の成分により、ものすごく食欲があるそうです。