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脚本・監督 リュック・ベッソン
舞台は台湾本島の首都、台北。
主人公は留学中のアメリカ女性ルーシー25才。(スカーレット・ヨハンソン)
親しい間柄のリチャードという男の依頼を無理やり引き受けたことから、台北のあるホテルを棲家とする韓国マフィアの闇取引に巻き込まれてしまう。
リチャードは殺され、CPH4という新種のドラッグを袋ごと腹部に埋め込まれたルーシーは薬物の運び屋にされそうになる。
※ CPH4・・・妊娠6週間の時に妊婦が胎児に栄養として作りだす成分・・という設定。
監禁場所で手下の男を怒らせことにより腹部を激しく蹴られたルーシーは、体内の袋が裂けてその成分が全身に廻っていくアクシデントにもがき苦しむが、次第に自分の脳が覚醒していくのを感じる。
覚醒率10%・・・一般的な脳。
覚醒率20%・・・1時間で外国語をマスター。
覚醒率30%・・・自分の細胞のコントロールが可能。
覚醒率40%・・・空中を飛び交う電波など見えないものが見える。
覚醒率50%・・・次第に人間性を失い、暴走していく。
完全に覚醒したルーシーは時空を越えあらゆる次元に出現でき、人類の祖先、湖の水を飲む数百万年前の雌の類人猿の前にも出現する。
アウストラロピテクスのルーシーに対比していると思う。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%BC_%28%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%AD%E3%83%94%E3%83%86%E3%82%AF%E3%82%B9%29
100%覚醒した彼女は、人類を救うのか? 滅ぼすのか? というテーマの映画でした。
太古の昔、猿人からヒトに枝分かれする過程で、そのDNAに何が起こったのか・・
現代でもチンパンジーと98%まで同じだとするのにその2%の差が他の霊長類を大きく引き離し続けている。
時間をかけてヒトの脳は発達し文明を築き進化しても、実際、身体機能がまだまだ劣性なので覚醒率10%くらいが適正なのだろう。
脚本的に新種ドラッグCPH4による100%の脳の覚醒というストーリーにかなりの無理を感じた。 でもスピード感があって面白かった。
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