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2022.07.04
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カテゴリ: 映画



ひまわり [ ソフィア・ローレン ]

監督: ヴィットリオ・デ・シーカ  
ソフィア・ローレン, マルチェロ・マストロヤンニ, リュドミラ・サベリーエワ

ウクライナが撮影の舞台になった(イタリア・フランス・米国・ソ連合作)この映画、象徴される広大なひまわり畑は首都キエフから南へ500kmほど行ったヘルソン州だと言われている。

第二次世界大戦下、精神病患者を装い兵役を逃れようとした懲罰で厳冬のソ連線へ送られ消息を絶った夫、アントニオの帰還をイタリア・ミラノで何年も待ち続ける妻ジョヴァンナ。
意を決し、かつての戦地へ夫の行方へ探す旅に出る。

言語のわからない土地で、少ない情報量を頼りに執念の思いで手繰る。見えない霧の先には心から愛していた夫がいたが、夫婦の絆は幻のように消え去っていたことを知る。

雪原に倒れたアントニオは、死の直前を助け介護してくれた女性と共に暮らし、幼い娘の父親にもなっていた。

ホームで再会するふたり。情熱的な再会のはずが、全てを察したふたり。仕事が終わり汽車で帰宅したアントニオに背を向けその汽車に飛び乗ることで無言の別れを告げたジョヴァンナが声を出して泣くシーンに心を揺さぶられる。




1970年と言えば、私は当時小学生だったので「ひまわり」という映画は鑑賞していないんですが、ソフィア・ローレンといえば、5年後の「カサンドラクロス」を劇場の大スクリーンで観てとても迫力あったことを覚えています。


オープニング、太陽に向かって大きな頭を揺らすひまわりの群生が映し出される。
ウクライナの農夫が呟くシーンがあります。
「ここにイタリア兵とロシア兵が埋まっています。ドイツ軍の命令で穴まで掘らされて。ご覧なさい、ヒマワリやどの木の下にも麦畑にもイタリア兵やロシアの捕虜が埋まっています。そして無数のロシアの農民も老人、女、子ども……」

 見終わって
繰り返される同じ戦争の悲劇を回避できる方法はなかったのでしょうか。リバイバル上映は今あるウクライナ危機を再考察してみようというメッセージを観客に与えています。
破壊されたウクライナの地に今世紀になってもまだ悲劇のひまわり畑を造り続けるのですかという・・


ホールは「ひまわり」という映画を当時実際に鑑賞したという70代から80代くらいの方々でいっぱいでした。映画が始まると、その当時に戻ったかのように笑ったりはしゃいだり悲しんだり、ものすごく反応がシビアでまるで若い人たちの集まりのような雰囲気でとても不思議な時間でした。





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最終更新日  2022.07.04 17:40:39


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